トーマス・ヘザーウィック
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トーマス・ヘザウィック(Thomas Heatherwick、1970年2月17日- )はイギリス・ロンドン出身のデザイナー、3次元デザイナー。
経歴
[編集]マンチェスター工科大学、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートで3Dデザインを学ぶ。卒業後、1994年にヘザウィックスタジオを設立。2006年に英国の王立芸術協会より最年少で王室工業デザイナーに任命される。2010年上海万博の英国パビリオンや、2012年ロンドン五輪の聖火台などが有名。テレンス・コンラン卿から「現代のレオナルド・ダ・ヴィンチ」と称された。
主な作品
[編集]- B of the Bang(2005年)シティ・オブ・マンチェスター・スタジアム附近に建てられた作品。
- The Rolling Bridge(2005年)ロンドン、グランド・ユニオン運河に架かる可動橋。「The Curling Bridge」としても知られている。
- Bleigiessen(2005年)ドイツの伝統的な占い「Bleigiessen」(溶かした鉛やロウを水の中に落として、その形から一年を占う)からインスピレーションを受けて作られた作品。15万個の特製ガラスの玉を30メートルの高さから無数のステンレス製の細いスチールワイヤーに通してできた彫刻作品。
- Seed Cathedral 「種の聖殿」(2010年)世界に存在する種子の25%を集めようというイギリスのプロジェクト「ミレニアム・シードバンク」からインスパイアされた。長さ6.7mのアクリルバーの先端に種子を埋め込み、中から外へ突き通すようになっている。アクリル棒を通じて昼間は外から内部に光が入り、夜は照明の光が外に出る。風に吹かれて揺れるバーは「たんぽぽ」と呼ばれた。
- ニュールートマスター(2011年)
- London 2012 Summer Olympics and Paralympics Cauldron 「ロンドン五輪オリンピック聖火台」(2012年)
- Temple 2005年にwebマガジン『PingMag』の取材で鹿児島に建てる寺の設計を依頼され、プランを提案。実現にむけ、資金集めを行っている事を話している。[1]
- シンガポール南洋工科大学ラーニング・ハブ(2015年)
- Coal Drops Yard(2018年)
- ベッセル(2019年)
- 麻布台ヒルズ(2023年)
- ガーデンプラザ
- ブリティッシュ・スクール・イン・東京 麻布台ヒルズキャンパス[2]
受賞歴
[編集]- 2004年 英国王室よりRoyal Designer for Industry(王室工業デザイナー)に選ばれる
- 2006年 Prince Phillip Desiners Prize(プリンス・フィリップ賞)
- 2010年 London Design Medal(ロンドン・デザイン・メダル)/RIBA Lubetkin Prize(王立英国建築家協会 ルベトキン賞)
展覧会
[編集]2012年 "Heatherwick Studio: Designing The Extraordinary"(ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館)
2015年 "The New British Inventors: Inside Heatherwick Studio exhibition"(シンガポール、北京、上海、香港、台北、ソウルを巡回)
著書
[編集]2012年 "Thomas Heatherwick: Making" published by Thames and Hudson (ISBN 978-0500290934)
脚注
[編集]- ^ “トーマス・ヘザウィック:お寺のスポンサー募集”. PingMag (2005年12月20日). 2014年7月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年7月14日閲覧。
- ^ “The British School in Tokyo コミュニティと寄り添う「ブリティッシュ・スクール・イン東京(BST)」で〈責任感〉を育てる”. HILLS LIFE. 森ビル (2023年9月5日). 2023年9月6日閲覧。