トーマス・エディ・ヒル
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トーマス・エディ・ヒル(Thomas Edie Hill、1832年-1915年)はアメリカの著作家。
一般向けのマニュアル本やガイドブック、百科事典などを執筆した。
生涯
[編集]バーモント州ベニントンに生まれ[1]、最初は教師となりカリグラフィ(習字)やビジネス書式の教室を開く[2]。のちイリノイ州グレンエリンの村長を務める。この村の名称はヒルの2番目の妻、エレン・ウィットコムによって名付けられた「グレンエリン湖」から1889年に採られたものである[3]。
彼の著書『HILLの社交及びビジネスフォーム』(Hill's Manual of Social and Business Forms)は彼の著作の中でも重要な成果物であり、1880年から1906年にかけて複数の版が出版され、礼儀作法、書体、書簡形式などのテーマを扱っている。日本では東京都で通訳を務めた坂部録三が1884年(明治17年)に『西洋礼式』[4]として、同書のうち主に礼儀作法の部を抽出して邦訳している。この中には現代でもしばしば人口に膾炙される「見知らぬ人と話をするときは政治宗教の話題は避けろ」の原点と思われる表現[5]があることが国立国会図書館レファレンス[6]によって発掘されている。
脚注
[編集]- ^ Album of Genealogy and Biography, Cook County, Illinois with Portraits 3rd. ed. revised and extended pp. 584–586. Calumet Book & Engraving Co., Chicago, IL. (1895) November 19, 2022閲覧。
- ^ S.R. Carroll (February 18, 1996). “A Self-Help Book From the 19th Century”. Chicago Tribune. November 19, 2022閲覧。
- ^ “Several Towns Named After Founders and Heroes”. The Daily Herald: p. 220. (December 28, 1999) November 19, 2022閲覧。
- ^ ヒル 1884.
- ^ ヒル 1884, 「訪問の節忌むへき事件」p.28『訪問を爲す時政治宗教或は貧富優劣等凡そ事の權衡に係る主意に導く說話を爲す事』との記載あり。
- ^ “管理番号12807613”. レファレンス協同データベース (2022年9月9日). 2024年6月4日閲覧。