コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

TNAレスリング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Anthem Wrestling Exhibitions, LLC
種類 LLC
略称 TNA
本社所在地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
テネシー州ナッシュビル[1]
設立 2002年5月10日[2]
業種 サービス業
事業内容 プロレス興行
関連企画の運営
関連商品の販売
代表者
  • Leonard Asper
    (Founder / President / CEO - Anthem Sports & Entertainment Inc.)[3]
  • Ed Nordholm
    (Chief Corporate Officer - Anthem Sports & Entertainment Inc.)[4]
  • Richard Schaefer
    (President - Anthem Sports Group Inc.)
  • Scott D'Amore
    (President / Head of Creative - Impact Wrestling)[5]
主要株主 Anthem Sports & Entertainment 85%[6]
Aroluxe Marketing 10%[6]
ディクシー・カーター 5%[6]
関係する人物 ジェリー・ジャレット(創業者)
ジェフ・ジャレット(創業者)
外部リンク TNA公式サイト(英語)
テンプレートを表示

TNAレスリングTotal Nonstop Action Wrestlingトータル・ノンストップ・アクション・レスリング)は、アメリカ合衆国プロレス団体。運営はアンセム・レスリング・エキシビジョンズAnthem Wrestling Exhibitions)。

概要

[編集]

2002年5月10日ジェリー・ジャレットジェフ・ジャレットの親子がTNATotal Nonstop Action)を設立。NWAに加盟していたことからNWA-TNANWA : Total Nonstop Action)とも呼ばれていた。6月19日ナッシュビルで旗揚げ戦を開催。しかし、資金難で早々に経営危機に直面したため、ジェリーはテキサス州のエネルギー関連企業「パンダ・エナジー」に持株を売却して融資を仰ぎ、同社CEOのカーターファミリーにオーナーシップを譲渡[7]

運営

[編集]

多くのインディー団体が収入不足で倒産していく中で経費の最小化で収入を確保する戦略を取っている。それは興行の開催場所の固定と安定した放映収入、選手の契約形態に反映されている。ほとんどの選手は専属契約ではないため他団体に出場する選手も多い。また、ほぼ契約選手のみで興行を開催するWWEとは対照的に日本メキシコなど海外の他団体との交流も積極的に行っている。

初期の興行は週1回PPVのみであったが人気の拡大と共に週1番組『TNA IMPACT!』、『Xplosion』、月1回3時間PPVになっている。

初期の開催場所はナッシュビルのTNAアサイラムに固定していた。現在はユニバーサル・スタジオ・フロリダにて全番組の収録を行っている。また、各地を転戦するようなことはしなかったが人気の拡大と共に、2006年3月17日デトロイトで初の『House show』を開催。

歴史

[編集]

NWA-TNA

[編集]

2002年NWAと業務提携を結んでNWA-TNANWA : Total Nonstop Action)を設立。運営企業はJスポーツ&エンターテイメントJ Sports & Entertainment,LLC)。同年、運営企業名をTNAエンターテイメントTNA Entertainment,LLC)に変更。

TNA

[編集]

2004年、団体名をTNATotal Nonstop Action Wrestling)に改称。

2005年10月からは9月まで『RAW』を放送していたSpike TVが『TNA Impact』の放送を開始してTV放送の面でもWWEを追撃。

2006年1月、日本FIGHTING TV サムライで放送が開始された。9月25日、その1ヶ月前にWWEを退団したばかりのカート・アングルとの契約を発表。この移籍劇は電撃的であり、契約締結を事前に知っていたのはTNA中枢のごくわずかの人物だけだったとされる(他のTNAスタッフは発表当日=『TNA Impact』収録の15分前にようやく知らされた)。

2009年10月27日ニューヨークの会見でハルク・ホーガンエリック・ビショフとの契約を発表。

2010年1月4日、3時間生放送スペシャルを決行。その日はWWEの放送時間と重なっていたため、一夜限りのマンデー・ナイト・ウォーズが復活。また、その放送にはホーガン、ビショフ、リック・フレアースコット・ホールXパック、さらにはWWEを退団したジェフ・ハーディーも登場。

2011年5月20日、『TNA Impact』の番組名を『Impact Wrestling』に変更。12月、ジャレットがアジアでのマーケット拡大を目的としてインドリング・カ・キングRing Ka King)を設立。11月、OVWとの業務提携を発表。

2012年、「TNA殿堂」を制定。

2013年1月19日、日本の日テレG+で『"衝撃"アメリカンプロレスTNA』という名称で放送が開始された。7月30日、日本のWRESTLE-1との業務提携を発表[8][9]

インパクト・レスリング

[編集]

2017年1月4日カナダのテレビ放送会社であるアンセム・スポーツ&エンターテイメントがTNAの株式85%を取得して子会社化。運営企業名をインパクト・ベンチャーズImpact Ventures)を経てアンセム・レスリング・エキシビジョンズAnthem Wrestling Exhibitions,LLC)に変更[10]2月7日、日本のプロレスリング・ノアとの業務提携を発表[11]2月28日、団体名をインパクト・レスリングImpact Wrestling)に改称[12]。また、「TNA殿堂」の名称を「インパクト殿堂」に変更。4月18日メキシコAAAとの業務提携を発表。4月20日GFWとの合併、ジャレットのCCO就任を発表[13]

GFW

[編集]

7月2日、団体名をGFWGlobal Force Wrestling)に改称[14]。また、興行名と番組名は引き続き「インパクト・レスリング」の名称を使用している。9月5日、ジャレットの無期限休職を発表[15]

インパクト・レスリング

[編集]

10月23日、GFWとの合併を解消、ジャレットのCCO辞任を発表。また、団体名をインパクト・レスリングに戻した[16]

2022年12月16日DAZNとのパートナーシップ契約を発表。ドイツイタリアオーストリアスイスを除く全世界に配信されることになった[17]

TNA

[編集]

2024年1月1日、団体名をTNAに戻した。また、NXTとの業務提携を発表。

日本との関係

[編集]

日本人選手ではNOSAWAが参戦していたほかに大森隆男鈴木健想もスポット参戦している。2005年獣神サンダー・ライガー2006年棚橋弘至2007年タイガーマスク(4代目)も参戦している。2008年から2010年雷陣明がトライアウトに合格してキヨシのリングネームで活動していた。2009年から2010年に浜田文子がハマダのリングネームで活動していた。2010年から2011年オカダ・カズチカがオケイトのリングネームで武者修行を行っていた。

2013年からWRESTLE-1と業務提携を結び、選手の相互派遣の実施、合同興行を開催。メキシコAAAヨーロッパのプロレス団体も含め、4団体で興行の持ち回り開催、統一王座構想もあったが、2017年からプロレスリング・ノアと業務提携を結んだ関係で、WRESTLE-1との業務提携は解消されて興行の持ち回り開催、統一王座構想は挫折している。ノアに関しても互いに選手を派遣して双方の王座に挑戦するなどしていたが、こちらも現在は目立った動きが無く業務提携は解消された模様。2021年から業務提携は結んではいないが新日本プロレスと交流している。

PPV

[編集]

現在

[編集]

過去

[編集]
  • Genesis
  • Lockdown
  • Against All Odds
  • Victory Road
  • Sacrifice
  • Destination X
  • Hard Justice
  • No Surrender
  • Turning Point
  • Final Resolution

One Night Only

[編集]

2013年

[編集]
  • X-Travaganza
  • Joker's Wild
  • Hardcore Justice
  • 10 Reunion
  • Knockouts Knockdown
  • Tournament of Champions
  • World Cup

2014年

[編集]
  • Tag Team Tournament
  • Hardcore Justice
  • #OldSchool
  • Joker's Wild
  • Global Impact Japan
  • X-Travaganza
  • World Cup
  • Knockouts Knockdown
  • Victory Road

2015年

[編集]
  • Turning Point
  • Rivals
  • Joker's Wild
  • Hardcore Justice
  • X-Travaganza
  • Knockouts Knockdown
  • World Cup
  • Gut Check
  • The TNA Classic
  • Global Impact

2016年

[編集]
  • One Night Only Live
  • Rivals
  • Joker's Wild
  • Knockouts Knockdown
  • Victory Road
  • World Cup
  • X-Travaganza
  • September
  • Against All Odds
  • December

2017年

[編集]
  • One Night Only Live
  • Joker's Wild
  • Rivals
  • Victory Road
  • Turning Point
  • No Surrender
  • GFW Amped Anthology

王座について

[編集]

設立当初は独自のヘビー級王座とタッグ王座を創設せず、歴史と知名度があるNWAと業務提携を結び、NWA世界ヘビー級王座NWA世界タッグ王座を管理していた。これにより、NWAを利用して知名度を一気に向上させていった。

2002年6月19日、TNA Xディヴィジョン王座を創設。クルーザー級王座と見られがちだが厳密な体重規定というものはない。そのスタイルはプロレスの近未来形と言われて世界中から注目を集めており、メジャー団体化の切り札と言われていた。

2007年5月13日、NWAとの業務提携が終了により、NWA世界ヘビー級王座とNWA世界タッグ王座の剥奪が決定。5月15日、TNA世界ヘビー級王座TNA世界タッグ王座を創設。

タイトルホルダー

[編集]
タイトル 保持者 歴代
TNA世界王座 ニック・ネメス 第59代
TNA世界タッグ王座 エース・オースティン
クリス・ベイ
第69代
TNA Xディヴィジョン王座 ザッカリー・ウェンツ 第105代
TNAデジタル・メディア王座 PCO 第11代
TNAノックアウト世界王座 ジョーディン・グレイス英語版 第64代
TNAノックアウト世界タッグ王座 アリーシャ・エドワーズ英語版
マーシャ・スラモビッチ
第24代
過去に存在した王座

所属選手・スタッフ

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ Privacy Policy — Impact Wrestling” (英語). 2017年3月15日閲覧。
  2. ^ TNA Entertainment LLC Business Review in Nashville, TN” (英語). bbb.org (2011年). 2011年10月30日閲覧。
  3. ^ Executives”. Anthem Sports & Entertainment. September 29, 2022時点のオリジナルよりアーカイブFebruary 19, 2023閲覧。
  4. ^ Sapp, Sean Ross (January 4, 2017). “Dixie Carter Resigns As TNA Chairman, Anthem Forms New Company For TNA”. Fightful. オリジナルのJanuary 5, 2017時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170105180423/http://www.fightful.com/dixie-carter-resigns-tna-chairman-anthem-forms-new-company-tna January 4, 2017閲覧。 
  5. ^ “IMPACT Wrestling Hires Senior Executive Team - Impact Wrestling”. Impact Wrestling. (December 5, 2017). オリジナルのDecember 5, 2017時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20171205194743/http://impactwrestling.com/impact-wrestling-hires-senior-executive-team/ December 5, 2017閲覧。 
  6. ^ a b c Clark, Ryan. “More On The Ongoing Billy Corgan vs. TNA Wrestling Lawsuit” (英語). eWrestlingNews.com (2016-11-28). http://www.ewrestlingnews.com/news/more-on-the-ongoing-billy-corgan-vs-tna-wrestling-lawsuit 2016年12月4日閲覧。 
  7. ^ Promoting legend and former TNA owner Jerry Jarrett”. ProWrestling.net: August 4, 2008. 2011年4月6日閲覧。
  8. ^ Japanese legend The Great Muta meets with Jeff Jarrett and TNA Officials in Nashville” (英語). Total Nonstop Action Wrestling (2013年7月30日). 2013年7月30日閲覧。
  9. ^ Johnson, Mike (2013年7月30日). “More on TNA meeting” (英語). Pro Wrestling Insider. 2013年7月30日閲覧。
  10. ^ Sapp, Sean Ross (January 4, 2017). “Dixie Carter Resigns As TNA Chairman, Anthem Forms New Company For TNA”. Fightful. http://www.fightful.com/dixie-carter-resigns-tna-chairman-anthem-forms-new-company-tna January 4, 2018閲覧。 
  11. ^ 【TNA、現インパクトレスリングとの業務提携を発表!】2月7日内田雅之会長の記者会見の模様”. NOAH (2017年2月7日). 2017年2月7日閲覧。
  12. ^ Anthem is working on phasing the TNA out of Impact Wrestling”. CageSideSeats.com (2017年2月28日). 2017年2月28日閲覧。
  13. ^ MCMAHON’S IMPACT REPORT 4/20: Lashley vs. Storm for the Impact Title, ODB vs. Rosemary, X-Division six-man title match”. PWTorch.com. 2017年4月20日閲覧。
  14. ^ Raj Giri (2017年7月2日). “More On Impact Rebranding As GFW, Alberto El Patron Travel Issues, NASCAR Stars At Slammiversary”. Wrestling Inc. 2017年7月14日閲覧。
  15. ^ Marc Middleton (2017年9月5日). “GFW Announces That Jeff Jarrett Is Taking An Indefinite Leave Of Absence From His CCO Position”. Wrestling Inc. 2017年11月7日閲覧。
  16. ^ Raj Giri (2017年10月23日). “Impact Wrestling Terminates Business Relationship With Jeff Jarrett And GFW”. Wrestling Inc. 2017年11月7日閲覧。
  17. ^ “DAZN Unable To Air IMPACT Wrestling In Certain Countries Due To Their Existing Deal With WWE”. WRESTLINGHEDLINES. (2022年12月16日). https://wrestlingheadlines.com/dazn-unable-to-air-impact-wrestling-in-certain-countries-due-to-their-existing-deal-with-wwe/ 2023年2月16日閲覧。 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]