トム・ギル
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トム・ギル(Tom Gill、 本名:Thomas Paramor Gill、1960年10月25日 - )は日本在住イギリス人、文化人類学者。明治学院大学国際学部教授[1]
略歴
[編集]- 1960年10月25日イングランド南部ポーツマス生まれ。
- 1983年ケンブリッジ大学卒業後すぐ来日、山梨県の高校で英語教師を務める。
- 1996年ロンドン大学政治経済学院(LSE)社会人類学研究科博士課程修了(社会人類学博士)。
- 京都文教大学人間学部文化人類学科研究助手、東京大学社会科学研究所 助教授 兼「Social Science Japan Journal(SSJJ)」(学術ジャーナル)のマネージング・エディターを経て、 現在、明治学院大学国際学部教授。
研究
[編集]日本・イギリス・アメリカにおいて数々の寄せ場・ドヤ街でフィールドワークを行い、日雇い労働者とそれを取り囲む社会環境について研究を重ね、それを博士論文のテーマとした。博士課程修了後も主に横浜市のドヤ街「寿町」を拠点とし、日雇い労働者と同じドヤに泊まり、労働センター(寿労働センター無料職業紹介所)前の路上で彼らと酒を交わすなど、独自の調査方法で研究を続けている。
2011年3月11日の東日本大震災以降は、福島県飯舘村の長泥地区へ継続訪問し、福島第一原子力発電所事故の被災者達の研究も行っている。
著書
[編集]単著
[編集]- 『Men of Uncertainty』: The Social Organization of Japanese Day Laborers in Contemporary Japan(『未確定の男たち』:現代日本の日雇い労働者の社会組織)。New York: SUNY Press(ニューヨーク州立大学出版)、2001年2月出版。263頁。
- 『毎日あほうだんす : 寿町の日雇い哲学者 西川紀光の世界』(京都:キョートット出版、2013年3月出版)
編集書
[編集]- 『Globalization and Social Change in Contemporary Japan』, ed. J.S. Eades, Tom Gill, Harumi Befu. Melbourne: Trans Pacific Press. 2000年9月出版。295頁。
共著
[編集]- 『Magical Transformations: Some Japanese Super-heroes and Monsters』(『魔法の変身:日本のスーパーヒーローと怪獣』) (1998年10月出版)
- 論文集『The Worlds of Japanese Popular Culture: Gender, Shifting Boundaries and Global Cultures』 (D.P. Martinez ed., Cambridge University Press, 212 pp.)に掲載(pp.33-55)。
- 『寄せ場の男たち:会社・結婚なしの生活者』(1999年10月出版)
- 『共同研究・男性論』(西川祐子・荻野美穂編、京都:人文書院、381頁)に掲載 (pp.17-43)。
- 『Wage-Hunting on the Margins of Urban Japan』(『日本の大都市の周辺地帯における賃金狩り』) (1999年11月出版)
- 『Lilies of the Field: Marginal People Who Live for the Moment』 (Sophie Day, Evthymios Papataxiarchis, Michael Stewart eds., Boulder, Co. and Oxford: Westview Press, 260pp.)に掲載 (pp.119-136)。
- 『山口さんの不滅機械:寄せ場労働者の老いと死の扱い方』(2000年4月出版)
- 『往生考:日本人の生・老・死』(宮田登・新谷尚紀編、東京:小学館, 381頁)に掲載(pp. 97-111)。
他多数
出典
[編集]外部リンク
[編集]- Tom Gill - 明治学院大学