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トム・ギル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

トム・ギル(Tom Gill、 本名:Thomas Paramor Gill、1960年10月25日 - )は日本在住イギリス人、文化人類学者。明治学院大学国際学部教授[1]

略歴

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研究

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日本イギリスアメリカにおいて数々の寄せ場ドヤ街フィールドワークを行い、日雇い労働者とそれを取り囲む社会環境について研究を重ね、それを博士論文のテーマとした。博士課程修了後も主に横浜市のドヤ街「寿町」を拠点とし、日雇い労働者と同じドヤに泊まり、労働センター(寿労働センター無料職業紹介所)前の路上で彼らと酒を交わすなど、独自の調査方法で研究を続けている。

2011年3月11日東日本大震災以降は、福島県飯舘村の長泥地区へ継続訪問し、福島第一原子力発電所事故の被災者達の研究も行っている。

著書

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単著

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  • 『Men of Uncertainty』: The Social Organization of Japanese Day Laborers in Contemporary Japan(『未確定の男たち』:現代日本の日雇い労働者の社会組織)。New York: SUNY Press(ニューヨーク州立大学出版)、2001年2月出版。263頁。
  • 『毎日あほうだんす : 寿町の日雇い哲学者 西川紀光の世界』(京都:キョートット出版、2013年3月出版)

編集書

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  • 『Globalization and Social Change in Contemporary Japan』, ed. J.S. Eades, Tom Gill, Harumi Befu. Melbourne: Trans Pacific Press. 2000年9月出版。295頁。

共著

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  • 『Magical Transformations: Some Japanese Super-heroes and Monsters』(『魔法の変身:日本のスーパーヒーローと怪獣』) (1998年10月出版)
    • 論文集『The Worlds of Japanese Popular Culture: Gender, Shifting Boundaries and Global Cultures』 (D.P. Martinez ed., Cambridge University Press, 212 pp.)に掲載(pp.33-55)。
  • 『寄せ場の男たち:会社・結婚なしの生活者』(1999年10月出版)
    • 『共同研究・男性論』(西川祐子・荻野美穂編、京都:人文書院、381頁)に掲載 (pp.17-43)。
  • 『Wage-Hunting on the Margins of Urban Japan』(『日本の大都市の周辺地帯における賃金狩り』) (1999年11月出版)
    • 『Lilies of the Field: Marginal People Who Live for the Moment』 (Sophie Day, Evthymios Papataxiarchis, Michael Stewart eds., Boulder, Co. and Oxford: Westview Press, 260pp.)に掲載 (pp.119-136)。
  • 『山口さんの不滅機械:寄せ場労働者の老いと死の扱い方』(2000年4月出版)
    • 『往生考:日本人の生・老・死』(宮田登・新谷尚紀編、東京:小学館, 381頁)に掲載(pp. 97-111)。

他多数

出典

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  1. ^ Tom Gill”. 2013年2月26日閲覧。

外部リンク

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