トニー・リーギンス
トニー・リーギンス(Tony Reagins, 1967年3月11日 - )は、MLBロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムの元ゼネラルマネージャー(GM)。アメリカ合衆国カリフォルニア州インディオ出身。
経歴
[編集]カリフォルニア州インディオに4人姉弟の末っ子として生まれる。4歳の時に父親が病死し、以後母親1人の手で育てられた。貧しい生活であったが、「常に明るく、人への敬意を忘れないこと」を教えられたという。カリフォルニア州立大学フラトン校に進学し、マーケティングの学士号を取得。1992年にインターンとしてエンゼルスに入り、編成部に異動してからは主にマイナー選手の育成に携わった[1]。
2007年10月16日、エンゼルスの10代目ゼネラルマネージャー(GM)に就任[2]。メジャーリーグ史上4人目の黒人GMとなった[1]。11月22日には、ミネソタ・ツインズからFAとなったトリー・ハンターを球団史上最高額となる5年総額9000万ドルで獲得した[3]。
GM就任後、2年連続でチームを地区優勝に導く。2009年シーズン終了後、エンゼルスはリーギンスと新たに長期契約を締結。球団の方針により、契約内容の詳細は明らかにされなかった[2]。同年12月16日、ニューヨーク・ヤンキースからFAとなっていた松井秀喜と1年600万ドルで契約を結んだ。
2010年は西地区3位に終わる。オフには大型補強を宣言したが、カール・クロフォード、エイドリアン・ベルトレといった大物FA選手の獲得に相次いで失敗。そして、現状ではメジャー屈指の「不良債権」と呼ばれるバーノン・ウェルズをエンゼルスの一方的な損となるであろう条件のトレードで獲得したため、大きな批判を浴びた[4][5]。
2011年、エンゼルスは地区優勝のレンジャーズから10ゲーム離された2位に終わり、ワイルドカード争いにも敗れて2年連続でプレーオフ進出を逃した。この責任を取る形で、リーギンスはGMを辞任。今後は、特別顧問として球団に残る[6]。
人物
[編集]現在はカリフォルニア州オレンジ郡フラトン在住。家族は妻と娘、息子が1人ずつ[2]。
脚注
[編集]- ^ a b (2010-09-05),松井を獲得したエンゼルス温情GM 気配り上手な苦労人,ZAKZAK,2010年9月5日閲覧
- ^ a b c (2009-11-06),Angels' GM Tony Reagins given contract extension,angelsbaseball.com(英語),2010年9月5日閲覧
- ^ Mark Saxon(2010-02-08),Scioscia, Reagins steady Angels,ESPN Los Angeles(英語),2010年9月5日閲覧
- ^ Keith Law(2011-01-21), Angels get Wells and his bad contract, ESPN(英語), 2011年1月24日閲覧
- ^ Danny Knobler(2011-01-21), Angels needed to act, but..., CBSSports.com(英語), 2011年1月24日閲覧
- ^ MLB=エンゼルスのリーギンスGMが辞任、プレーオフ進出逃し. ロイター. 2011年10月1日閲覧