トニー・ジック

トニー・ジック
*Tony Zych*
ニューヨーク・ヤンキース (マイナー)
	ニューヨーク・ヤンキース時代; (2020年2月21日)
基本情報
国籍	アメリカ合衆国
出身地	イリノイ州ウィル郡モニー（英語版）
生年月日	1990年8月7日（34歳）
身長; 体重	6' 3" ＝約190.5 cm; 190 lb ＝約86.2 kg
選手情報
投球・打席	右投右打
ポジション	投手
プロ入り	2011年 MLBドラフト4巡目
初出場	2015年9月4日
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
	セント・リタ・オブ・カスシア高等学校（英語版）; ルイビル大学; シアトル・マリナーズ (2015 - 2017);
	この表について

この記事の項目名には以下のような表記揺れがあります。

トニー・ジク

アンソニー・アーロン・ジック（Anthony Aaron Zych, 1990年 8月7日 - ）は、アメリカ合衆国・イリノイ州ウィル郡モニー（英語版）出身のプロ野球選手（投手）。右投右打。現在は、MLBのニューヨーク・ヤンキース傘下所属。

メディアによっては「ジク」とも表記される。

経歴

プロ入り前

2008年のMLBドラフト46巡目（全体1386位）でシカゴ・カブスから指名されたが、契約せずにルイビル大学へ進学した。

プロ入りとカブス傘下時代

2011年のMLBドラフト4巡目（全体129位）で再びカブスから指名され、プロ入り。契約後、傘下のルーキー級アリゾナリーグ・カブスでプロデビュー。A-級ボイシ・ホークスでもプレーし、2球団合計で4試合に登板して0勝0敗・防御率2.25・5奪三振の成績を残した。

2012年はA+級デイトナ・カブスとAA級テネシー・スモーキーズでプレーし、2球団合計で47試合に登板して5勝4敗6セーブ・防御率3.67・64奪三振の成績を残した。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、メサ・ソーラーソックスに所属した。

2013年はAA級テネシーでプレーし、47試合に登板して5勝5敗3セーブ・防御率3.05・40奪三振の成績を残した。

2014年もAA級テネシーでプレーし、45試合に登板して4勝5敗2セーブ・防御率5.09・35奪三振の成績を残した。

マリナーズ時代

2015年4月2日に金銭トレードで、シアトル・マリナーズへ移籍した^[1]。この年マイナーでは傘下のAA級ジャクソン・ジェネラルズとAAA級タコマ・レイニアーズでプレーし、2球団合計で40試合に登板して1勝2敗9セーブ・防御率2.98・55奪三振の成績を残した。9月1日にメジャー契約を結び^[2]、4日のオークランド・アスレチックス戦でメジャーデビュー^[3]。この年メジャーでは13試合（先発1試合）に登板して0勝0敗・防御率2.45・24奪三振の成績を残した。

2016年はメジャーで開幕を迎えたが、5月2日に右肩の回旋筋腱板を痛めて故障者リスト入りし、8月まで長期離脱となった。この年メジャーでは12試合に登板して1勝0敗・防御率3.29・21奪三振の成績を残した。

2017年は45試合に登板して6勝3敗・防御率2.66・35奪三振の成績を残した。

2018年3月10日に自由契約となった^[4]。

ヤンキース傘下時代

2020年2月12日にニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結んだ。

投球スタイル

通常は2つの速球（フォーシーム、ツーシーム）とスライダーのコンビネーションだけで投げ、左打者にはツーシーム、右打者にはスライダーを多投する^[5]。

人物

メジャーリーグでプレーした経験のある全選手をアルファベット順に並べると、このジックが最後に来る^[6]。ジックが2015年にメジャーデビューするまでは、ダッチ・ズウィリング（英語版）が最後であり、99年ぶりの更新となった。

詳細情報

年度別投手成績

年度	球団	登板	先発	勝利	敗戦	セ丨ブ	ホ丨ルド	勝率	打者	投球回	被安打	被本塁打	与四球	敬遠	与死球	奪三振	暴投	ボ丨ク	失点	自責点	防御率	W H I P
2015	SEA	13	1	0	0	0	1	----	76	18.1	17	1	3	0	2	24	1	0	6	5	2.45	1.09
2016		12	0	1	0	0	1	1.000	60	13.2	10	0	10	2	1	21	0	0	6	5	3.29	1.46
2017		45	0	6	3	1	12	.667	173	40.2	30	2	21	3	5	35	1	1	12	12	2.66	1.25
MLB：3年		70	1	7	3	1	14	.700	309	72.2	57	3	34	5	8	80	2	1	24	22	2.72	1.25

2019年度シーズン終了時

年度別守備成績

年度	球団	投手（P）
年度	球団	試合	刺殺	補殺	失策	併殺	守備率
2015	SEA	13	0	3	0	0	1.000
2016		12	0	0	1	0	.000
2017		45	1	3	0	0	1.000
MLB		70	1	6	1	0	.875

2019年度シーズン終了時

背番号

55（2015年 - 2017年）

脚注

^ Ryan Divish (2016年2月22日). “$1 reliever Tony Zych proving to be quite the bargain for Mariners”. Seattle Times.com 2016年12月27日閲覧。
^ “Mariners promote four players from Tacoma”. theolympian (2015年9月1日). 2016年12月27日閲覧。
^ “Beginning and end: Tony Zych makes history with MLB debut”. Sporting News (2015年9月5日). 2016年12月27日閲覧。
^ Greg Johns (2018年3月10日). “Mariners waive Zych, option Rumbelow” (英語). MLB.com. 2018年3月13日閲覧。
^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2016』廣済堂出版、2016年、235頁頁。ISBN 978-4-331-52002-4。
^ Baseball Players with Last Names Starting with Z

外部リンク

選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
Tony Zych stats MiLB.com （英語）
Tony Zych (@TAZ_Zych) - X（旧Twitter）

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[1] Ryan Divish (2016年2月22日). “$1 reliever Tony Zych proving to be quite the bargain for Mariners”. Seattle Times.com 2016年12月27日閲覧。

[2] “Mariners promote four players from Tacoma”. theolympian (2015年9月1日). 2016年12月27日閲覧。

[3] “Beginning and end: Tony Zych makes history with MLB debut”. Sporting News (2015年9月5日). 2016年12月27日閲覧。

[4] Greg Johns (2018年3月10日). “Mariners waive Zych, option Rumbelow” (英語). MLB.com. 2018年3月13日閲覧。

[5] 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2016』廣済堂出版、2016年、235頁頁。ISBN 978-4-331-52002-4。

[6] Baseball Players with Last Names Starting with Z

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経歴