コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

トシコツメアシフタオシジミ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トシコツメアシフタオシジミ
トシコツメアシフタオシジミのオス(上)とメス(下)
トシコツメアシフタオシジミのオス(上)とメス(下)
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: 鱗翅目 Lepidoptera
: シジミチョウ科 Lycaenidae
: ツメアシフタオシジミ属 Hypolycaena
: トシコツメアシフタオシジミ
H. toshikoae
学名
Hypolycaena toshikoae
H. Hayashi,1984
和名
トシコツメアシフタオシジミ

トシコツメアシフタオシジミHypolycaena toshikoae)は、チョウ目(鱗翅目)アゲハチョウ上科シジミチョウ科に分類されるチョウの一種。フィリピン固有種。1981年にルソン島南部で1匹のオスが採集された後、記録がなく、28年後の2009年にミンドロ島のハルコン山でオスの生息が確認された。

分布

[編集]

ルソン島ミンドロ島に産する。ルソンでの記録はホロタイプ標本だけで、ミンドロではハルコン山で見られるが、個体数は少なく、特にメスは稀である。

形態

[編集]

前翅長は10-13mm。オスの翅表・外縁の黒色部分は他のフィリピン産のツメアシフタオシシジミ属のチョウと比較すると幅広い。メスの翅表は黒褐色で後翅に橙色部があり、シロウズツメアシフタオシジミのメスに似る。

生態

[編集]

ミンドロ島のハルコン山(2505m)では中腹よりやや標高の高い1500mぐらいの樹林地帯に生息する。採集データによると年2化性と思われる。

種名の語源 :種名は命名者の母、林 敏子に因む。

参考文献

[編集]
  • Hayashi, Hisakazu, 1984: New Synonyms, New Status, New Combinations, New Species and New Subspecies of Butterflies from the Philippines and Indonesia. IWASE. 2: 1-34.
  • 林 寿一, 1984. 東南アジアのシジミチョウ Ⅱ :iii, 105pp., 14pls. ニューサイエンス社, 東京. ISBN 4-8216-0109-5
  • Treadaway, Colin G., 1995: Checklist of the butterflies of the Philippine Islands (Lepidoptera: Rhopalocera). Nachr. entomol. Ver. Apollo, Suppl. 14: 7-118.
  • Takanami, Y. & Seki, Y., 2001. A synonymic list of Lycaenidae from the Philippines. Edn. 12 - ウェイバックマシン(1998年12月5日アーカイブ分).
  • Hayashi, Hisakazu, 2011: A new record of male of Hypolycaena toshikoae from Mindoro Is. in the Philippines (Text in Japanese). YADORIGA. 228:32-33. [1].
  • Treadaway, Colin G. & Schrőder, Heinz G., 2012: Revised checklist of the butterflies of the Philippine Islands (Lepidoptera: Rhopalocera). Nachr. entomol. Ver. Apollo, Suppl. 20: 1-64.