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データイムグリーン料金回数券

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

データイムグリーン料金回数券(データイムグリーンりょうきんかいすうけん)とは、東日本旅客鉄道(JR東日本)がかつて発売していた普通列車及び快速列車グリーン車専用に発売していた回数券である。

概要

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発売当初の「データイムグリーン料金回数券」(常備券)
発売当初の「データイムグリーン料金回数券」(常備券)
マルス端末から発券された「データイムグリーン料金回数券」
マルス端末から発券された「データイムグリーン料金回数券」
券売機で発行された「データイムグリーン料金回数券」
券売機で発行された「データイムグリーン料金回数券」

名前の通り、使用時間に制限があることが特徴だった。発売当時はまだ湘南新宿ラインが開通しておらず、東海道本線横須賀線総武快速線の直通運転区間の2系列で、いずれも東京駅を経由するという共通点があった。その為、使用時間の制限基準は東京駅の発着時刻をもとに決められた。

  • 上りは東京駅へ11時以降に到着する列車。
  • 下りは東京駅を16時30分までに発車する列車。

上記のように主に通勤時間帯でない日中のグリーン車利用が可能だった。また12月30日から1月3日までと土日祝日は終日使用が可能だった。有効期間は1ヶ月だが、4枚綴りで2000円。つまり1枚500円。これは当時通常の50キロ区間までのグリーン料金740円よりも遙かに安く、通常料金が50キロ毎に料金が上がっていくのに対して、こちらは距離に関係なく500円でグリーン車に乗車することができた。グリーン車が2人席であったことから、2人組や4人組での休日旅行でゆったりとしたグリーン車に乗れることは大きなメリットでもあった。名前では平日の日中時間帯を狙ったものだが、むしろ終日使える土日休日の旅行でよく発売された。

他の制約は定期券との併用が出来ないこと、並行して走る特急「スーパービュー踊り子」・「踊り子」、「(ワイドビュー)東海」には利用不可であることぐらいで、曜日による時間の制約を除けば、比較的自由に使うことのできる回数券だった。

このうち東海道本線と横須賀線が共に停車する東京駅品川駅横浜駅戸塚駅大船駅では改札を出ずに乗り換えができ、乗車券同様に1枚の切符として使うこともできた。これも利用客の拡大につながった。

その後湘南新宿ライン(新宿以南)が開通し、この5駅に加えて平塚駅国府津駅小田原駅熱海駅も相互乗り換え駅に加わり、新宿駅も発着時刻の基準駅に加えられた。

2004年までに湘南新宿ラインは新宿以北の高崎線宇都宮線にも乗り入れが開始されており、乗り方によっては200キロを超えるケースも出てきた。間もなくこれらの路線にもグリーン車連結の車両が乗り入れることになり、同年10月の改正前に普通列車のグリーン料金を見直すことになり、2004年10月15日限りでデータイムグリーン料金回数券は廃止された[1]

現在は、JR東日本の普通列車グリーン料金は平日用・土日祝日用、前売料金・車内料金、50キロ以下・50キロ超に分けられた料金体系に変わっている。

脚注

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  1. ^ 「鉄道記録帳」『RAIL FAN』第52巻第1号、鉄道友の会、2005年1月号、23頁。 

関連項目

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