デジタル薬
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デジタル薬とは、病気を治療するアプリケーションソフトウェア(治療用アプリ)等の事である。英語では、digital therapeutics(DTx、デジタル療法、デジタル治療)という医療法の事を指す。認知行動療法等に基づき、うつ病、2型糖尿病、認知症、アルツハイマー病、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、不眠症、高血圧、禁煙や薬物依存治療をサポートもしくは改善を促す[1][2][3][4]。
例
[編集]- ゲームを通じて注意欠如・多動症(ADHD)[5]やうつ病の改善[6][7]を促す。
- うつ病患者に以前の趣味や自然の風景をバーチャル・リアリティで体験させ回復を促す[8]。
- 禁煙を行う前にアドバイスを提示して、喫煙から別の行動へ誘導する[9]。
- 糖尿病患者の血糖値データや行動・食事データ、服薬履歴を保存転送し、治療データや機械学習に基づいたアドバイスや治療を継続させるガイドを行う[10]。
- 高血圧の治療として患者に正しい生活習慣の定着を促し、通院時に医師がアドバイスを行う[11]。
出典
[編集]- ^ 心の病 に「デジタル薬」 アプリが禁煙や認知症治療 日本経済新聞
- ^ Gebremedhin, Dan; Schuster, Matthew (29 August 2016). “Overview: Health tech startups innovating the behavioral health space”. Mobi Health News 19 October 2016閲覧。
- ^ Honeyman, Matthew; Gretton, Cosima (15 April 2016). “Eight technologies that could change healthcare beyond recognition”. The Guardian 19 October 2016閲覧。
- ^ Suennen, Lisa (29 March 2016). “Is the time right for digital therapeutics?”. Med City News 19 October 2016閲覧。
- ^ 米国が先行、治療ゲーム実用化日本経済新聞 2020/10/19 朝刊
- ^ ジェーン・マゴニガル 「ゲームで10年長生きしましょう」
- ^ うつ病への対処法が学べるゲームアプリ「SPARX」の日本語版が配信中 4gamer.net
- ^ 日本経済新聞 2020年10月14日朝刊
- ^ 国内初の「デジタル薬」が承認、禁煙治療向け日本経済新聞 2020/8/21
- ^ 経済透視図(7)治療用アプリ黎明期日刊工業新聞2019年12月4日
- ^ 治療用アプリ一覧