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デサント・オ・ザンファー 地獄に堕ちて

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
デサント・オ・ザンファー 地獄に堕ちて
Descente aux enfers
監督 フランシス・ジロー
脚本 フランシス・ジロー
ジャン=ルー・ダバディ
原作 デイヴィッド・グーディス
製作 アリエル・ゼイトゥン (en fr)
出演者 クロード・ブラッスール
ソフィー・マルソー
音楽 ジョルジュ・ドルリュー
撮影 シャルリー・ヴァン・ダム
編集 ジュヌヴィエーヴ・ウィンディング
配給 フランスの旗 AAA Acteurs Auteurs Associes
日本の旗 TAMT
公開 フランスの旗 1986年11月5日
日本の旗 1988年6月13日
上映時間 88分
製作国 フランスの旗 フランス
言語 フランス語
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デサント・オ・ザンファー 地獄に堕ちて』(Descente aux enfers)は、1986年のフランス映画フランシス・ジロー (en fr) 監督作品。デイビッド・グーディスの小説[1]を原作としている。DVDでは『地獄に堕ちて』の邦題で発売された。 ソフィー・マルソーのデビュー作『ラ・ブーム』では父であったクロード・ブラッスールが、本作では歳の離れた夫を演じる。

あらすじ

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夫婦の危機を打開するため、ハイチ[2]のリゾートホテルにフランスの中年作家[3]と若い妻がやってきた。夫アランは不振に陥りアルコール使用障害、夫に興味を示さないローラは客の若い男と遊んでいるが不感症だ。パリメトロ駅構内で男[4]に襲われかけた記憶が生々しい。ある夜アランは飲んだ帰り、金を無心してついてきた男を無人の路上で殺してしまう。ローラは気力のないアランに代わり、血の付いた衣類を焼却する。翌日、事件を目撃し凶器も持っているというハイチ人のテオフィル[5]が婚約者というベルギー人のリュセットを伴い、ローラとアランの出先ジャクメルにやってきて取り引きを持ちかける。砂浜に誘ったローラはいきさつを語ったアランに「私と遊んだ男を殺したかった、そのかわりだろう」という。アランは警察署長ルドゥー[6]に犯人だと名乗り出るが相手にされず、ホテル従業員のユスタシュが犯人だ、自分が犯人だと主張するなら証拠を持ってこい、と追い返される。ローラは装身具をホテルの客バーンズ[7]のもとに持っていき、バーンズは支配人エルビス[8]にドルを借りて即金3万ドルで買い取る。リュセットと取り引きをしたローラは証拠を海に投げ捨てる。アランはテオフィルの家で、女同士が取り引きをしてしまったこと、リュセットが姿を消したことを知らされる。自分が殺人者であることを証言するためテオフィルに警察へ同行するよう求めるが、乱闘となり共に傷ついてしまう。ローラは夫の行方を案じていたが、助けを求める電話がかかってきた。ローラは、アランが収容されている病院で、昔、襲われかけた男の持っていた刃物で、その男の股間を刺して逃げたことを告白する。

キャスト

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ノミネート

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  • セザール賞(1987年)
    • 最優秀助演女優賞:マリー・デュボア

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  • 佐藤友紀「『ラ・ブーム』の父親役と裸で激しいラブシーンを演じる作品(引用注:本作のこと)もあり、そうした映画を企画する側も企画する側だが、『みんな父娘相姦みたいな目で私たちを、見たがってるのよね』と重々承知していながら、簡単に出演してしまうソフィーもソフィー。」[9]

脚注

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  1. ^ BiFiによればThe Wounded and the Slain。本作冒頭でフランス語訳のClancier-Fuenaud-Paris版Descente aux enfersとクレジットされる。原作の一部(英語)
  2. ^ 到着時の空港はポルトープランス国際空港"Airport International de Port au Prince"の文字が映されるが、字幕はカリブ海のフランス海外地域圏である「グアドループ空港」となっている。フランスから到着した人に対して入国審査と税関のシーンがあり、フランス領の空港の設定とは考えられない。
  3. ^ 支配人が挨拶に来て「次回作はいつもの通り推理小説ですか」「いや」「純文学でゴンクール賞を狙っていらっしゃるのですか」、別のシーンで「空港で拾われたこの本ですが、8ページですでに5人殺されています」と語っている。
  4. ^ 男が乗っていた車両は、現在は廃止された1等車
  5. ^ テオフィルとリュセットはすでに、酔っているアランとホテルで面識があった。
  6. ^ 署長もアランとはホテルで同席している。また昼間、酔っているアランを轢きかけている。
  7. ^ ホテルで装身具の売却を持ちかけていた。英語訛のフランス語を話す。
  8. ^ エルビス・プレスリーの物まねを披露している。「昔、クラブ・メッドでプレスリーのマネを披露していたので」と愛称の由来を語っている。客や従業員にも「エルビス」「プレスリーさん」と呼ばれており、本名は不明。
  9. ^ 佐藤友紀「解説−正直な心の風景」(ソフィー・マルソー 著、金子ゆき子 訳『うそをつく女』草思社、2000年。ISBN 479420941X 

外部リンク

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