デイヴ・サミュエルズ
デイヴ・サミュエルズ Dave Samuels | |
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モンテビデオの音楽学校にてクラスを教えるサミュエルズ(2010年) | |
基本情報 | |
出生名 | David Alan Samuels |
生誕 | 1948年10月9日 |
出身地 | アメリカ合衆国 イリノイ州ウォキーガン |
死没 | 2019年4月22日(70歳没) |
ジャンル | ジャズ、スムーズジャズ、ラテンジャズ |
職業 | ミュージシャン |
担当楽器 | ヴィブラフォン、マリンバ |
活動期間 | 1974年 - 2019年 |
レーベル | Enja、ECM、GRP、ヘッズ・アップ、コンコード |
共同作業者 |
ダブル・イメージ スパイロ・ジャイラ カリビアン・ジャズ・プロジェクト |
デイヴ・サミュエルズ[1](Dave Samuels、1948年10月9日 - 2019年4月22日)は、コンテンポラリー・ジャズのグループであるスパイロ・ジャイラと長年一緒に活動してきたアメリカ合衆国のヴィブラフォン奏者にしてマリンバ奏者。その在籍期間中における彼のレコーディングやライブ・パフォーマンスでは、トリニダード起源の調整打楽器であるスティールパンにおける腕前も反映されている。
略歴
[編集]デイヴ・サミュエルズはイリノイ州ウォキーガンで生まれた。6歳でドラムとピアノを弾き始めた。ボストン大学在学中にヴィブラフォンとマリンバを学んだ。同じくボストンにあるバークリー音楽大学で勉強を続け、ヴィブラフォン奏者のゲイリー・バートンに師事した。1974年にニューヨークに移る前、バークリーでパーカッションを教えた。すぐにジェリー・マリガン、カーラ・ブレイ、ジェリー・ニーウッドとレコーディングやパフォーマンスを行うようになった。また、ボストンで彼の師となったデヴィッド・フリードマンとヴァイブ/マリンバのデュオで演奏し、ダブル・イメージという名義でアルバムをリリースした[2][3]。
1979年にはスパイロ・ジャイラでレコーディングを開始し、最終的には1986年にバンド・メンバーとなり、1990年代までバンドに在籍した。1980年代には、ポール・マッキャンドレス、アート・ランディ、アンソニー・デイヴィス、ボビー・マクファーリンともレコーディングを行った。1993年、カリビアン・ジャズ・プロジェクトを結成した[2]。
サミュエルズは、雑誌『モダン・パーカッショニスト』や『モダン・ドラマー』のコラムを書き、教本や教則ビデオを作成した。彼はバークリーとニューイングランド音楽院で教鞭をとった[2][4]。
サミュエルズは、未発表の長期的な病気のため、2019年4月22日に亡くなった[5][6][7]。
ディスコグラフィ
[編集]リーダー・アルバム
[編集]- 『スカイライト』 - Skylight (1981年、ECM) ※with アート・ランディ、ポール・マッキャンドレス
- Living Colors (1988年、GRP)
- Ten Degrees North (1989年、GRP)
- 『ファウンティン・ヘッド』 - Fountainhead (1989年、SteepleChase) ※with アンディ・ラヴァーン
- 『ナチュラル・セレクション』 - Natural Selection (1991年、GRP)
- 『デル・ソル〜カル・ジェイダーに捧ぐ』 - Del Sol (1992年、GRP)
- Synergy with Samuels (1994年、Tall Poppies)
- 『ジェイダー・イズド〜カル・ジェイダー・トリビュート』 - Tjader-ized: A Cal Tjader Tribute (1998年、Verve/Polygram)
- Mosaic (2006年、Concord)
- Dualism (2007年)[8]
- 『スパイロ・ジャイラ』 - Spyro Gyra (1979年、GRP)
- 『モーニング・ダンス』 - Morning Dance (1980年、GRP)
- 『キャッチング・ザ・サン』 - Catching the Sun (1980年、GRP)
- 『カルナヴァル』 - Carnaval (1981年、GRP)
- 『フリータイム』 - Freetime (1982年、GRP)
- 『遙かなるサンファン』 - Incognito (1983年、GRP)
- 『シティ・キッズ』 - City Kids (1984年、GRP)
- 『オルタナティング・カレンツ』 - Alternating Currents (1985年、GRP)
- 『ブレイクアウト』 - Breakout (1986年、GRP)
- 『言葉のない物語』 - Stories Without Words (1987年、GRP)
- 『ライツ・オブ・サマー』 - Rites of Summer (1988年、GRP)
- 『ポイント・オブ・ヴュー』 - Point Of View (1989年、GRP)
- 『ファスト・フォワード』 - Fast Forward (1990年、GRP)
- 『スリー・ウィッシズ』 - Three Wishes (1992年、GRP)
- 『ドリームス・ビヨンド・コントロール』 - Dreams Beyond Control (1993年、GRP)
- 『ラヴ・アンド・アザー・オブセッションズ』 - Love and Other Obsessions (1995年、GRP)
- 『ハート・オブ・ザ・ナイト』 - Heart of the Night (1996年、GRP)
- 『20/20』 - 20/20 (1997年、GRP)
- 『ゴット・ザ・マジック』 - Got the Magic (1999年、Windham Hill)
- 『イン・モダン・タイムズ』 - In Modern Times (2001年、Heads Up)
- 『オリジナル・シネマ』 - Original Cinema (2003年、Heads Up)
- 『ザ・ディープ・エンド』 - The Deep End (2004年、Heads Up)
- 『ラップト・イン・ア・ドリーム』 - Wrapped in a Dream (2006年、Heads Up)
- 『ア・ナイト・ビフォア・クリスマス』 - A Night Before Christmas (2008年、Heads Up)
- The Caribbean Jazz Project (1995年、Heads Up)
- 『アイランド・ストーリーズ』 - Island Stories (1997年、Heads Up)
- New Horizons (2000年、Concord Picante)
- Paraiso (2001年、Concord)
- The Gathering (2002年、Concord Picante)
- Birds of a Feather (2003年、Concord Picante)
- Schuur Fire (2005年、Concord Picante) ※Diane Schuur with Caribbean Jazz Project名義
- Here and Now: Live in Concert (2005年、Concord)
- Mosaic (2006年、Concord Picante)
- Afro Bop Alliance (2008年、Heads Up)
ダブル・イメージ
- 『ダブル・イメージ』 - Double Image (1977年、ECM)
- 『ダブル・イメージ』 - Dawn (1979年、ECM)
- In Lands I Never Saw (1986年、Celestial Harmonies)
- 『オープンハンド』 - Open Hand (1994年、DMP)
- Moment to Moment (Live In Concert) (2006年、Double Image Music)
脚注
[編集]- ^ 「デイヴ・サミュエルス」「デイブ・サミュエルズ」の表記もある。
- ^ a b c Kernfeld, Barry (2002). Kernfeld, Barry. ed. The New Grove Dictionary of Jazz. 3 (2nd ed.). New York: Grove's Dictionaries Inc.. p. 495. ISBN 1-56159-284-6
- ^ Yanow, Scott. “Dave Samuels Biography”. Billboard. ISSN 0006-2510 22 August 2016閲覧。.
- ^ “Dave Samuels”. New England Conservatory of Music (28 April 2015). 22 August 2016閲覧。
- ^ “Dave Samuels 1948-2019”. Jazz Times. 8 May 2019閲覧。
- ^ “Remembering Dave Samuels”. DownBeat. 8 May 2019閲覧。
- ^ “Spyro Gyra”. Facebook (22 April 2019). 22 April 2019閲覧。
- ^ “Dave Samuels | Album Discography | AllMusic”. AllMusic. 28 May 2017閲覧。