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デビッド・フレッチャー (野球)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
デビッド・フレッチャー
David Fletcher
アトランタ・ブレーブス(マイナー)
AAA級ソルトレイク・ビーズ時代
(2022年4月26日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州オレンジ
生年月日 (1994-05-31) 1994年5月31日(30歳)
身長
体重
5' 9" =約175.3 cm
185 lb =約83.9 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 二塁手遊撃手三塁手外野手
プロ入り 2015年 MLBドラフト6巡目(全体195位)
初出場 2018年6月13日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム イタリアの旗 イタリア
WBC 2023年

デビッド・オーウェン・フレッチャーDavid Owen Fletcher, 1994年5月31日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州オレンジ出身のプロ野球選手内野手外野手)。右投右打。MLBアトランタ・ブレーブス傘下所属。

愛称はフレッチFletch[1]

弟のドミニク・フレッチャーもプロ野球選手[2]

経歴

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プロ入りとエンゼルス時代

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2015年MLBドラフト6巡目(全体195位)でロサンゼルス・エンゼルスから指名され、6月14日に契約[1]。この年は傘下のパイオニアリーグのルーキー級オレム・オウルズ英語版とA級バーリントン・ビーズ英語版でプレー。A級バーリントンでは32試合に出場し、打率.283、1本塁打、10打点、6盗塁を記録した[3]

2016年はA+級インランド・エンパイア・シックスティシクサーズ英語版とAA級アーカンソー・トラベラーズでプレー。A+級インランド・エンパイアでは78試合に出場して打率.275、3本塁打、31打点、15盗塁を記録した[3]

2017年はAA級モービル・ベイベアーズとAAA級ソルトレイク・ビーズでプレー。AAA級ソルトレイクでは47試合に出場して打率.254、2本塁打、17打点、8盗塁を記録した[3]

2018年はAAA級ソルトレイクで開幕を迎える。6月12日にエンゼルスとメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[4]。6月13日のシアトル・マリナーズ戦で「9番・三塁手」として先発起用され、メジャーデビュー。第2打席にメジャー初安打・初打点となる中堅への2点三塁打を放った。同試合では4打数3安打2打点だった[5]。7月12日のマリナーズ戦ではジェームズ・パクストンからメジャー初本塁打を記録した[6]。この年メジャーでは80試合に出場して打率.275、1本塁打、25打点、3盗塁を記録した。

2019年は154試合に出場して打率.290、6本塁打、49打点、8盗塁を記録した。2019年のゴールドグラブ賞では三塁手部門で3位に入った(受賞はマット・チャップマン[7]

2020年アンソニー・レンドンの加入により、背番号が「22」へと変更になった[8]

2021年のシーズン開幕日である4月1日に、エンゼルスと5年総額2600万ドルで契約延長した[9]。オプションとして2026年と2027年は球団側が選択権を所持し、バイアウトの際は150万ドルが支払われる。 この年は主に1番打者の二塁手として出場し、打率.262、2本塁打、47打点、15盗塁を記録した。

2022年は二塁手から遊撃手コンバートされ、開幕戦に「9番・遊撃手」で先発出場した。これは、昨年まで正遊撃手だったホセ・イグレシアスが退団したことに加え、同僚のマット・ダフィージャック・メイフィールドが二塁手を本職としているため、二塁手のポジションを空けておきたかった首脳陣の判断による[10]。その後、守備力の高いアンドリュー・ベラスケスが遊撃手に定着したため、再び二塁手としての出場が増えたが、左臀部の故障のため5月8日から長期離脱することになった。

2023年はシーズン開幕前の3月に開催された第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)イタリア代表に初選出された。 シーズンでは開幕をメジャーで迎えたが、ザック・ネトのメジャー昇格によって、4月16日にAAA級ソルトレイク・ビーズにマイナー降格となった[11]。6月24日にメジャー契約を結び、再びアクティブロースター入りし[12]、同日のロッキーズ戦で復帰後初出場を果たした[13]

ブレーブス傘下時代

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2023年12月8日にエバン・ホワイトタイラー・トーマス英語版とのトレードで、マックス・スタッシと共にアトランタ・ブレーブスへ移籍した[14]。12月13日にマイナー契約となった。

2024年は開幕をAAA級グウィネット・ストライパーズで迎えた。5月29日に投手としてプロ初先発し、ナックルボールを駆使し5回を投げ2失点6奪三振を記録したが、勝敗はつかなかった[15]

選手としての特徴

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悪球打ちを得意としており、完全なボール球を安打にする技術を持っている。2020年8月22日のオークランド・アスレチックス戦では地面から4.74フィート(高さ約1.4メートル)のボール球を二塁打にしている[16]

人物

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特技はルービックキューブBally Sports Westでのインタビュー時には3×3×3の6面を90秒で完成させた[17][18]

子供の頃からエンゼルスファンでデビッド・エクスタインに憧れていた。バッティングのスタイルも彼に似たものになっている。

エンゼルスでチームメイトだった大谷翔平とは同じ1994年生まれの同年齢であり、仲が良い[19]

母親がイタリア出身でイタリア語を流暢に話す。2023年のWBCでは、弟のドミニクと共にイタリア代表に選出された。

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2018 LAA 80 307 284 35 78 18 2 1 103 25 3 0 3 2 15 0 3 34 7 .275 .316 .363 .678
2019 154 653 596 83 173 30 4 6 229 49 8 3 1 1 55 2 0 64 8 .290 .350 .384 .734
2020 49 230 207 31 66 13 0 3 88 18 2 1 1 2 20 0 0 25 4 .319 .376 .425 .801
2021 157 665 626 74 164 27 3 2 203 47 15 3 6 1 31 1 1 60 10 .262 .297 .324 .622
2022 61 228 216 20 55 9 1 2 72 17 1 0 2 0 7 0 3 16 6 .255 .288 .333 .621
2023 33 97 89 7 22 1 0 2 29 12 0 0 1 0 7 1 0 9 2 .247 .302 .326 .628
MLB:6年 534 2180 2018 250 558 98 10 16 724 168 29 7 14 6 135 4 7 208 37 .277 .323 .359 .682
  • 2023年度シーズン終了時

WBCでの打撃成績

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2023 イタリア 5 21 20 2 4 1 0 0 5 0 0 1 0 0 1 1 0 3 0 .200 .238 .250

年度別守備成績

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二塁(2B) 三塁(3B) 遊撃(SS) 左翼(LF) 右翼(RF)




























































2018 LAA 43 65 103 1 33 .994 33 10 63 1 3 .986 7 2 8 0 2 1.000 - 4 1 0 0 0 1.000
2019 42 35 60 1 7 .990 90 41 151 6 17 .970 39 37 75 1 13 .991 21 43 0 0 0 1.000 2 1 0 0 0 1.000
2020 15 22 35 1 3 .983 8 6 11 1 2 .944 27 38 65 3 10 .972 - 1 1 0 1 0 .500
2021 142 261 354 6 86 .990 - 20 15 51 2 7 .971 - -
2022 44 59 88 1 18 .993 - 36 20 75 0 13 1.000 - -
2023 14 18 23 1 8 .976 3 0 4 0 0 1.000 18 20 30 0 5 1.000 - -
MLB 300 460 663 11 155 .990 134 57 229 8 22 .973 147 132 304 6 50 .986 21 43 0 0 0 1.000 7 3 0 1 0 .750
  • 2023年度シーズン終了時

背番号

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  • 6(2018年 - 2019年)
  • 22(2020年 - )

代表歴

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脚注

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  1. ^ a b David Fletcher” (英語). MLB.com. 2018年9月27日閲覧。
  2. ^ Kyle Glaser (2019年6月6日). “Family Ties And Famous Relatives In The 2019 MLB Draft” (英語). Baseball America. 2022年6月19日閲覧。
  3. ^ a b c David Fletcher” (英語). Baseball Reference. 2018年9月27日閲覧。
  4. ^ Angels' David Fletcher: Called to majors” (英語). CBS Sports (2018年6月12日). 2018年9月27日閲覧。
  5. ^ Angels vs. Mariners - Box Score - June 13, 2018” (英語). ESPN (2018年6月13日). 2018年9月27日閲覧。
  6. ^ Mariners vs. Angels - Box Score - July 12, 2018” (英語). ESPN (2018年7月12日). 2018年9月27日閲覧。
  7. ^ “2019 Gold Glove winners”. MLB.com. (2019年11月4日). https://www.mlb.com/news/2019-gold-glove-winners 2021年7月7日閲覧。 
  8. ^ “エ軍加入のレンドンが入団会見 大谷と同期フレッチャーは背番22に変更”. BASEBALL KING. (2019年12月15日). https://baseballking.jp/ns/212475 2021年7月7日閲覧。 
  9. ^ Angels Sign David Fletcher To Five-Year Extension” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年4月2日閲覧。
  10. ^ Angels could bounce David Fletcher around the infield this season, even within the same inning Orange County Register 2022年3月27日
  11. ^ 大谷盟友がマイナー降格「オレの責任だ」 苦渋の決断…指揮官は出場減に嘆き「辛い話」”. Full-Count(フルカウント) ― 野球ニュース・速報・コラム ― (2023年4月16日). 2023年6月2日閲覧。
  12. ^ Injuries & Moves: Escobar, Fletcher join infield mix” (英語). MLB.com (June 24, 2023). June 25, 2023閲覧。
  13. ^ Rhett Bollinger (June 25, 2023). “Escobar highlights Halos' infield shakeup” (英語). MLB.com. June 25, 2023閲覧。
  14. ^ Braves stay busy, land David Fletcher and Max Stassi in four-player trade with Angels, per report”. www.cbssports.com. 2023年12月9日閲覧。
  15. ^ 大谷翔平元同僚が3Aで二刀流に挑戦中!フレッチャーがプロ初先発登板でナックルボールを武器に6奪三振(菊地慶剛) - エキスパート”. Yahoo!ニュース. 2024年5月30日閲覧。
  16. ^ Rhett Bollinger (2020年8月22日). “Fletcher turns this head-high pitch into a 2B”. MLB.com. 2021年7月7日閲覧。
  17. ^ David Fletcher can solve a Rubik's Cube in under 90 seconds Angels Weekly - YouTube
  18. ^ Bill Shaikin (2021年3月24日). “Puzzle man: Angels’ David Fletcher joins Dodgers’ Kenley Jansen in talent show”. Los Angeles Times. https://www.latimes.com/sports/angels/story/2021-03-24/angels-dodgers-david-fletcher-kenley-jansen-orel-hershiser-talent-show 2021年7月4日閲覧。 
  19. ^ Fletcher on contact, Ohtani”. MLB.com. MLB. 2021年7月7日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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