ディディモゾーン科
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ディディモゾーン科 | ||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Didymozoidae Monticelli, 1888 | ||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||
didymozoid |
ディディモゾーン科は魚類に寄生する吸虫の科。英語における総称からディディモゾイドと呼ばれることが多い。
形態
[編集]球状あるいはひも状の虫。子宮内に淡黄色の虫卵が充満しており、虫体は黄色に見える。
生態
[編集]宿主はカツオ、マダイ、トビウオ、マグロなど、様々な魚類である。生活史はほとんど明らかになっておらず、軟体動物、甲殻類、魚類などの中間宿主を経ていると想定されている[1]。個々の種は、強い宿主特異性、部位特異性を示す[2]。
人間との関わり
[編集]食用魚類に寄生していることも多く、消費者から異物の苦情としてあげられることが多い[1]。
ヒトに寄生することはなく食べても無害であるが、消化されなかった虫卵が糞便検査で「不明虫卵」として報告されることがある[2]。
分類
[編集]6亜科に数十属が知られている。日本で水産業上重要な魚種から報告されたものを挙げる[3]:
- Didymozoon
- マグロ属、ブリの鰓
- Didymocylindrus
- マグロ属の鰓
- Didymocystis
- マグロ属、ブリの鰓、口腔、胃
- Labatozoum
- マグロ属の鰓
- Platocystis
- マグロ属の体表
- Gonapodasmius
- マダイの筋肉[4]、トビウオの筋肉[2]
- Koellikeria
- マグロ属、ブリの口腔、食道、腸、肛門、鰓
- Coeliotrema
- マグロ属の腸間膜
- Metanematobothrium
- マグロ属の鰓、消化管、筋肉
参考文献
[編集]- ^ a b 武部ら「クロマグロ幼魚に寄生していた吸虫ディディモゾイド科Didymocystis wedliの奄美大島海域における消長および伝搬性」『日本水産学会誌』第79巻第2号、2013年、214-218頁、doi:10.2331/suisan.79.214。
- ^ a b c 亀谷俊也「いわゆるトビウオに由来する不明虫卵の母虫について」『寄生虫学雑誌』第20巻第3号、1971年、170-176頁。
- ^ 江草・中島「文献集蠕虫編-養殖対象魚類に寄生する日本産蠕虫類-」『魚病研究』第4巻第2号、1970年、147-171頁、doi:10.3147/jsfp.4.147。
- ^ 中島ら「マダイの筋肉内に虫竈をつくる吸虫Gonapodasmius okushimai ISHII,1935」『魚病研究』第8巻第2号、1974年、175-176頁、doi:10.3147/jsfp.8.175。