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テラ (聖書)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テラ。

テラヘブライ語 תרח)は、『旧約聖書』においてアブラハムの父とされ、また、中東地域の多くの国民の祖先であるとされる人物である。

創世記」によれば、カルデアウルに居住していた時に、神がアブラハムにカナンの地へと移動するように命令し、テラとその家族たちもアブラハムに従って旅をした。しかし、アブラハムたちとは途中のハランの地で別れ、205歳のときハランで死亡したと伝えられる。

「創世記」「歴代誌」の記述によるテラの家系図

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テラ
 │
 ├アブラム(アブラハム)
 │ │
 │ ├イサク
 │ │ │
 │ │ ├ヤコブ(イスラエル) - イスラエル人
 │ │ └エサウ(エドム) - エドム人
 │ │
 │ ├イシュマエル - イシュマエル人
 │ │ │
 │ │ ├ネバヨト
 │ │ ├ケダル
 │ │ ├アドベエル
 │ │ ├ミブサム
 │ │ ├ミシュマ
 │ │ ├ドマ
 │ │ ├マサ
 │ │ ├ハダド
 │ │ ├テマ
 │ │ ├エトル
 │ │ ├ナフィシュ
 │ │ ├ケデマ
 │ │ └マハラト(バセマトと同一?:エサウの妻となる)
 │ │
 │ ├ジムラン
 │ ├ヨクシャン
 │ ├メダン
 │ ├ミディアン - ミディアン人
 │ ├イシュバク
 │ └シュア
 │
 ├ナホル
 │ │
 │ ├ウツ
 │ ├ブズ
 │ ├ケムエル
 │ ├ケセド
 │ ├ハゾ
 │ ├ピルダシュ
 │ ├イドラフ
 │ ├ベトエル
 │ │ │
 │ │ ├リベカ(イサクの妻となる)
 │ │ └ラバン
 │ │   │
 │ │   ├レア(ヤコブの妻となる)
 │ │   └ラケル(ヤコブの妻となる)
 │ │
 │ ├テバ
 │ ├ガハム
 │ ├タハシュ
 │ └マアカ
 │
 ├ハラン
 │ │
 │ ├ロト - モアブ人(長女の子孫)、アンモン人(次女の子孫)
 │ ├ミルカ(ナホルの妻となる)
 │ └イスカ
 │
 └サライ(サラ:アブラハムの異母妹であり妻)

イスラム教におけるテラ

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クルアーン(コーラン)に登場する、預言者イブラーヒーム(アブラハム)の父アーザルもその同一人物とされ、その本名はターリフ(テラ)だとされている。聖書の伝承とは異なり、イスラーム伝承にはアーザルが息子イブラーヒームとともに、故郷から移住したと言う伝承は無く、逆に唯一なる神への信仰を説く息子イブラーヒームを生家から追放したとされる。アーザルは偶像造りの名人で、暴君ニムロデの忠実な臣下だっとされ、終生唯一神への信仰を持つことはなかったとされる。

関連項目

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