コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

テプリツェ・トロリーバス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テプリツェ・トロリーバス
シュコダ26Tr ソラリス(2010年撮影)
シュコダ26Tr ソラリス(2010年撮影)
基本情報
 チェコ
ウースチー州の旗ウースチー州
所在地 テプリツェ
種類 トロリーバス[1]
路線網 9系統(2024年現在)[2][3][4]
開業 1952年[5]
運営者 テプリツェ市営交通会社[4]
路線諸元
テンプレートを表示

テプリツェ・トロリーバスチェコ語: Trolejbusová doprava v Teplicích)は、チェコの都市・テプリツェ市内に路線網を有するトロリーバス2024年現在は路線バスと共にテプリツェ市が所有するテプリツェ市営交通会社(Městská doprava Teplice)によって運営されている[1][2][3][5][4]

歴史

[編集]

テプリツェ市内にトロリーバスを建設する計画は第二次世界大戦中には既に立ち上がっていたが、本格的に検討されるようになったのは戦後となった。1948年に提案された最初の案は実現しなかったものの、続く1950年に提案された路線網の建設が決定された事で工事が実施され、1952年5月1日以降順次路線網の開設が行われた[5]

その後、1955年に当時テプリツェ市内に存在した路面電車テプリツェ市電チェコ語版)をトロリーバスで置き換えることが決定し、以降1959年まで路面電車に代わる路線網の拡張が実施された。1960年代後半以降はモータリーゼーションの影響で近代化や延伸の動きは停滞し、1978年には一部区間の廃止が行われたが、1980年代以降は再度延伸や路線網の近代化が進められた。また、同時期にはテプリツェ北部に新たな炭鉱を整備する計画が浮上し、それに伴う大規模な住宅地の建設や住民の移転に合わせた新規路線の計画も立てられたが、こちらは炭鉱と共に実現することはなかった[5][6]

民主化以降も新規路線の導入が実施されており、最新の路線は1997年に開通したソチョロヴァ通り(Sochorovy ulice)とパノラマ(Panorámu)を結ぶ区間である。一方、車両については1990年代以降更新が途絶えていたが、2006年以降はノンステップバスの導入が行われ、1990年代までに導入された車両の置き換えが実施されている。一方、トロリーバスの運営については2007年以降テプリツェ市が車両や施設を所有し運営は民間事業者が行う形になり、2021年時点では路線バスと共にアリーヴァ・シティチェコ語版(Arriva City)が実施する体制がとられていたが、2024年1月1日以降は市営企業であるテプリツェ市営交通会社(Městská doprava Teplice)による運営に変更されている[5][1][7][4][8]

系統

[編集]
トロリーバスの架線とバス停(2012年撮影)

2024年現在、テプリツェ市内には以下のトロリーバス路線が存在する。一部の系統についてはトロリーバス以外のバス(ディーゼルバス、電気バス)などが使用される場合もある[2][3][9][4]

系統番号 起点 終点 備考
101 Kladruby Anger/Olympia
102 Hudcov Proboštov, Přítkov
103 Prosetice Panorama
104 Řetenice,Tolstého Panorama 105号線とは経路が異なる
105 Řetenice,Tolstého Panorama 104号線とは経路が異なる
106 Nová Ves Anger
107 Řetenice,Tolstého Prosetice
108 Nová Ves Anger
109 Olympia Prosetice

車両

[編集]

2021年現在、テプリツェ・トロリーバスで使用されている営業用車両は以下の通り。これらに加え、動態保存車両としてトロリーバス路線で使用されていたシュコダ9Trが1両在籍する[9][7][10][4]

形式 両数 備考
シュコダ24Tr イリスバス 3両
シュコダ25Tr イリスバス 2両 連節バス
シュコダ26Tr ソラリス 6両
シュコダ28Tr ソラリス 7両
シュコダ30Tr SOR 8両 5両は充電池を搭載
シュコダ32Tr SOR 7両 5両は充電池を搭載
シュコダ33Tr SOR 1両 連節バス

脚注

[編集]

注釈

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ a b c HISTORIE PODNIKU”. MHDTeplice.cz. 2021年12月10日閲覧。
  2. ^ a b c KONTAKT”. lumpark. 2021年12月10日閲覧。
  3. ^ a b c Teplice”. Arriva City. 2021年12月10日閲覧。
  4. ^ a b c d e f Martin Dufek (2024年9月18日). “Teplice: Municipal operation of the trolleybus system”. Dirk Budach. 2024年9月19日閲覧。
  5. ^ a b c d e Historie trolejbusů v Teplicích”. Společnost pro veřejnou dopravu (2012年7月23日). 2021年12月10日閲覧。
  6. ^ TRAMVAJE”. MHDTeplice.cz. 2021年12月10日閲覧。
  7. ^ a b Arriva City: trolejbusy”. seznam-autobusu.cz. 2021年12月10日閲覧。
  8. ^ Martin Dufek (2023年12月21日). “Arriva končí s MHD v Teplicích, provozovat ji bude od ledna město”. Dopraváček. 2024年9月19日閲覧。
  9. ^ a b NOSTALGICKÉ LINKY”. MHDTeplice.cz. 2021年12月10日閲覧。
  10. ^ Vehicle Statistics Teplice, Arriva City”. Urban Electric Transit. 2021年12月10日閲覧。

外部リンク

[編集]