テッシナ
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テッシナ(ドイツ語: Tessina )は、スイスの写真機の銘柄である。専用のパトローネに詰めた35mmフィルムを使用する。画面サイズ「14x21mm判」という小判形と筐体の極小さから、超小型写真機に位置づけられる、極小の二眼レフカメラである[1]。
略歴・概要
[編集]オーストリア人化学技師のルドルフ・スタイネック博士がティチーノ州ルガーノで特許を得て、ゾロトゥルン州グレンヘンのジークリストが製造した[2]。1957年に発売以来、スタイネック博士がルガーノに経営した企業で、ロレックスの部品も作っていた[3]関連企業コンカヴァ[4][5]が製造し、1996年まで販売された[2]。
35mmフィルムを使用し14x21mm判[5]。現行当時はアドックス(Adox )がマガジン入りのフィルムを販売していた[4]。テッシナ用フィルムの生産が終了以降、この写真機を使用する場合には、中古や流通在庫の専用カートリッジを入手し135フィルムを充填する等の手法が試みられている。
本体は約69×56×27mmの大きさ、わずか約166グラムの重さで、16mmフィルムを使用する超小型写真機よりも小さい。テッシノン25mmF2.8[6][7][4]レンズを2基備える。シャッターはロータリー式で、シャッター速度はB、1/2から1/500秒。
軸受けにルビーを使用するなど時計製造技術が生かされている[4]。
製品
[編集]本体
[編集]付属品
[編集]- 6倍プリズムファインダー[8][4]
- 8倍レンズ式ファインダー[8][4]
- フォールディングスポーツファインダー[8][4]
- ネックチェーン[7]
- 三脚アダプター[7]
- ホットシューアダプター
- 日中フィルムローダー
- 専用絞り連動露出計
- フラッシュガン
- 17石機械式腕時計[6]
- 本皮製ソフトケース[7]
- 腕時計式装着バンド[8][6]
- 掃除ブラシ
関連項目
[編集]- 35mmフィルム
- 135フィルム
- 超小型写真
- ウォーターゲート事件
- 侵入犯がテッシナを使用していたことで知られる[9]
脚注
[編集]- ^ a b 『クラシックカメラで遊ぼう ボクが中古カメラ中毒者になったわけ』p.192。
- ^ a b McKeown's Price Guide to Antique and Classic Cameras, p.210.
- ^ 『銘機礼賛2』p.100。
- ^ a b c d e f g 『クラシックカメラ専科』p.158。
- ^ a b c 『クラシックカメラで遊ぼう ボクが中古カメラ中毒者になったわけ』p.190。
- ^ a b c 『銘機礼賛2』p.101。
- ^ a b c d 『クラシックカメラで遊ぼう ボクが中古カメラ中毒者になったわけ』p.194。
- ^ a b c d 『クラシックカメラで遊ぼう ボクが中古カメラ中毒者になったわけ』p.191。
- ^ 『二眼レフカメラワークショップ』p.218。
参考文献
[編集]- McKeown's Price Guide to Antique and Classic Cameras, James M. & Joan C. McKeown, 12th Edition, Centennial Photo Service, 2004年 ISBN 0931838401
- Ultimate Spy Book, H. Keith Melton, Dk Pub, 1996年4月 ISBN 0789404435
- 田中長徳『銘機礼賛2』日本カメラISBN 4-8179-0006-7
- 山縣敏憲『クラシックカメラで遊ぼう ボクが中古カメラ中毒者になったわけ』グリーンアロー出版 ISBN 4-7663-3322-5
- 『クラシックカメラ専科』朝日ソノラマ
- 田中長徳『二眼レフカメラワークショップ』 エイ出版社
外部リンク
[編集]- Tessina - カメラペディア (ウィキア)
- AT246552 (B) 1966-04-25 - 特許情報
- The incredible Swiss Tessina 35mm Twin Lens Reflex - cameraquest.com
- Tessina - submin.com