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テッシナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テッシナ35オートマートはプリズムファインダーが設置され、右テッシナ35はウエストレベルファインダーである。後ろには革ケース。
右から、1. フィルム送り、2. シャッター速度、3. フラッシュシンクロ、4. M:バルブ・X:オート、5. フィルム巻き戻し、6. 巻き戻しロック。
フィルムの専用カートリッジと保存用の缶。

テッシナドイツ語: Tessina )は、スイス写真機の銘柄である。専用のパトローネに詰めた35mmフィルムを使用する。画面サイズ「14x21mm判」という小判形と筐体の極小さから、超小型写真機に位置づけられる、極小の二眼レフカメラである[1]

略歴・概要

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オーストリア人化学技師のルドルフ・スタイネック博士がティチーノ州ルガーノで特許を得て、ゾロトゥルン州グレンヘン英語版のジークリストが製造した[2]。1957年に発売以来、スタイネック博士がルガーノに経営した企業で、ロレックスの部品も作っていた[3]関連企業コンカヴァ[4][5]が製造し、1996年まで販売された[2]

35mmフィルムを使用し14x21mm判[5]。現行当時はアドックス(Adox )がマガジン入りのフィルムを販売していた[4]。テッシナ用フィルムの生産が終了以降、この写真機を使用する場合には、中古や流通在庫の専用カートリッジを入手し135フィルムを充填する等の手法が試みられている。

本体は約69×56×27mmの大きさ、わずか約166グラムの重さで、16mmフィルムを使用する超小型写真機よりも小さい。テッシノン25mmF2.8[6][7][4]レンズを2基備える。シャッターはロータリー式で、シャッター速度はB、1/2から1/500秒。

軸受けにルビーを使用するなど時計製造技術が生かされている[4]

製品

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本体

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  • テッシナ351957年発売) - 最短撮影距離約0.23m。
  • テッシナ35オートマート - 最短撮影距離約0.23m。
  • テッシナ35L1960年発売[5]) - 最短撮影距離1ft[1]

付属品

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  • 6倍プリズムファインダー[8][4]
  • 8倍レンズ式ファインダー[8][4]
  • フォールディングスポーツファインダー[8][4]
  • ネックチェーン[7]
  • 三脚アダプター[7]
  • ホットシューアダプター
  • 日中フィルムローダー
  • 専用絞り連動露出計
  • フラッシュガン
  • 17石機械式腕時計[6]
  • 本皮製ソフトケース[7]
  • 腕時計式装着バンド[8][6]
  • 掃除ブラシ

関連項目

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脚注

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  1. ^ a b 『クラシックカメラで遊ぼう ボクが中古カメラ中毒者になったわけ』p.192。
  2. ^ a b McKeown's Price Guide to Antique and Classic Cameras, p.210.
  3. ^ 『銘機礼賛2』p.100。
  4. ^ a b c d e f g 『クラシックカメラ専科』p.158。
  5. ^ a b c 『クラシックカメラで遊ぼう ボクが中古カメラ中毒者になったわけ』p.190。
  6. ^ a b c 『銘機礼賛2』p.101。
  7. ^ a b c d 『クラシックカメラで遊ぼう ボクが中古カメラ中毒者になったわけ』p.194。
  8. ^ a b c d 『クラシックカメラで遊ぼう ボクが中古カメラ中毒者になったわけ』p.191。
  9. ^ 『二眼レフカメラワークショップ』p.218。

参考文献

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  • McKeown's Price Guide to Antique and Classic Cameras, James M. & Joan C. McKeown, 12th Edition, Centennial Photo Service, 2004年 ISBN 0931838401
  • Ultimate Spy Book, H. Keith Melton, Dk Pub, 1996年4月 ISBN 0789404435
  • 田中長徳『銘機礼賛2』日本カメラISBN 4-8179-0006-7
  • 山縣敏憲『クラシックカメラで遊ぼう ボクが中古カメラ中毒者になったわけ』グリーンアロー出版 ISBN 4-7663-3322-5
  • 『クラシックカメラ専科』朝日ソノラマ
  • 田中長徳『二眼レフカメラワークショップ』 エイ出版社


外部リンク

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