テクタイト
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テクタイト(英: tektite、語源はギリシャ語の tektos --溶けた-- から)は、隕石衝突によって作られる天然ガラスである。成分は地球の鉱物と同じで、形状は円形のものや水滴形状のものが多いが、さまざまである。大きさは数センチのものもある。
起源については、地球で形成されたものかどうかで議論されたが、高速で衝突した巨大な隕石のエネルギーで蒸発気化した地表の石や砂などが、上空で急冷して固まったものだと考えられている。テクタイトが見られるのは、その起源から衝突クレーターの位置に関連し、また広く分布する。チェコで採集されるモルダバイト (moldavite) と呼ばれるテクタイトは、ネルトリンガー・リース(リース・クレーター)と関係するものである。
分類
[編集]関連する衝突クレーターによって分類されるテクタイトには次のようなものがある。
- ヨーロッパのテクタイト(ネルトリンガー・リース(ドイツ)、14.3 - 14.5 Maに落下):
- オーストラリアとアジアに分布するテクタイト(地球上の約10%に達する最も大きい範囲に分布するが、対応するクレーターは同定されていない。ボーラウェン高原にあって、新しい溶岩堆積層に覆われたと考えられている。テクタイトの年齢は約 0.7 Maである)
- 北アメリカに分布するテクタイト(チェサピーク湾クレーター、34 Maに落下) :
- Bediasite(アメリカ合衆国、テキサス州)
- Georgiaite(アメリカ合衆国、テキサス州)
- コートジボワール(ボスムトゥイ湖クレーター、Lake Bosumtwi crater(ガーナ)、100万年前に落下):
- Ivorite(コートジボワール)