ティーポット作戦
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ティーポット作戦 (英: Operation Teapot) は、アメリカ合衆国の実施した第14次の核実験であり、1955年の前半にネバダ核実験場 (NTS) で行われた。
作戦中の”ワスプ”実験では、陸軍が”デザート・ロックVI”演習として参加し、”レイザー(カミソリ)”部隊が爆心地から900m以内の地点で、まだキノコ雲が残っている状態での作戦行動を行った [1] [2]。
民間防衛のための”アップル2”実験は1955年5月5日に行われ、様々な種類の建築物(ニックネームは”サバイバル・タウン”)が核爆発に晒された。このときの幾つかの建物は、まだネバダ核実験場のエリア1に残っている。実験のドキュメンタリー映像は、建築物が核爆発で破壊される様子を映している(この映像では、実験は”キュー作戦”と呼ばれている) [3]。
海兵隊から派遣された”実験部隊”は、1955年3月に実施された”ビー”実験に参加し演習を行った。
この作戦はキャッスル作戦に引き続いて行われ、本作戦の後にはウィグワム作戦が実施された。本作戦の詳細を以下に示す。
実験名 | 実施日 (PST) | 実施場所 | 実施方法 | 核出力 |
---|---|---|---|---|
ワスプ (Wasp) | 1955年2月18日 12:00 |
NTS エリア7 | B-36からの投下 (高度232mで起爆) |
1.2キロトン |
モス (Moth) | 1955年2月22日 5:45 |
NTS エリア3 | 棟上(高度91m) | 2キロトン |
テスラ (Tesla) | 1955年3月1日 5:30 |
NTS エリア9b | 棟上(高度91m) | 7キロトン |
タルク (Turk) | 1955年3月7日 5:20 |
NTS エリア2 | 棟上(高度152m) | 43キロトン |
ホーネット (Hornet) | 1955年3月12日 5:20 |
NTS エリア3a | 棟上(高度91m) | 4キロトン |
ビー (Bee) | 1955年3月22日 5:05 |
NTS エリア7 | 棟上(高度152m) | 8キロトン |
エス (Ess) | 1955年3月23日 12:30 |
NTS エリア10 | 地下(高度-20m) | 1.2キロトン |
アップル1 (Apple-1) | 1955年3月29日 4:55 |
NTS エリア4 | 棟上(高度152m) | 14キロトン |
ワスプ・プライム (Wasp Prime) | 1955年3月29日 10:00 |
NTS エリア7 | B-36からの投下 (高度244mで起爆) |
3.2キロトン |
ハァ (Ha) | 1955年4月6日 10:00 |
NTS エリア1 | B-36Hからの投下 (高度11,161mで起爆) |
3.2キロトン |
ポスト (Post) | 1955年4月9日 4:30 |
NTS エリア9c | 棟上(高度91m) | 2キロトン |
メット (Met) | 1955年4月15日 11:15 |
NTS フレンチマン平原 | 棟上(高度121m) | 22キロトン |
アップル2 (Apple-2) | 1955年5月5日 5:10 |
NTS エリア1 | 棟上(高度152m) | 29キロトン |
ズッキーニ (Zucchini) | 1955年5月15日 5:00 |
NTS エリア7 | 棟上(高度152m) | 28キロトン |
注釈
[編集]- Chuck Hansen, U. S. Nuclear Weapons: The Secret History (Arlington: AeroFax, 1988)
- The Nuclear Weapons Archive [1]
- United States Nuclear Tests - DOE/NV--209-REV 15