ティノ・セーガル
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ティノ・セーガル(Tino Sehgal、1976年 - )は、イギリスに生まれ、現在ベルリンを本拠地とする芸術家。彼が「構築された状況」(constructed situation)[1]と呼ぶその作品では、彼の考えた指示をパフォーマーが実行する(セーガル本人はそこにはいない)。セーガルはベルリンで政治経済を、エッセンでダンスを学び、2000年からアーティストとしての活動を始めた。
セーガルはICA(Institute of Contemporary Arts, ロンドン)やテート・ギャラリー、マニフェスタ4、2005年のヴェネツィア・ビエンナーレなどのメジャーな会場での展示を数多く行っている。2006年にはヒューゴ・ボス賞の最終選考に残った[2]。セーガルは作品の売買時に、指示の文面、領収書、カタログ、写真が一切存在しないように要求している。つまり、彼の作品はいかなる形の記録も残されない。
主な作品
[編集]- This Success/This Failure
- 小さな子どもたちが何もない部屋で、何も物を使わずに遊ぶ。子ども達はときどき、観客を自分たちのゲームに引き入れる[1]。
- Instead of allowing some things to rise up to your face, dancing bruce and dan and other things
- ダン・グラハムとブルース・ナウマンの作品である、ダンスに影響を受けたビデオ作品を、実演として再上演したもの(2000年)。
- This is Good
- 美術館員が、腕を振り回し左右の足で交互に飛び跳ねながら"This is Good"と繰り返し言う(2001年)[3]。
- This is Propaganda
- 観客が部屋に入るときに、美術館の警備員が、"This is Propaganda/you know/you know"(これはプロパガンダです、知ってるでしょ、知ってるでしょ)という歌詞の歌を歌う(2002年)。この作品はテート・ギャラリーのコレクションに加わっている[4]。
- This objective of that object
- 観客はこちらに背を向けた5人の人に囲まれる。五人は「この作品の目的は討論の対象になること」と唱和する。観客が返事をしなければ、彼らはゆっくり地べたに崩れ落ちる。観客が何かを言うと彼らはその言葉について議論を始める(2004年)[5] 。
註
[編集]リンク先はすべて英文
- ^ a b Anne Midgette, The New York Times, Nov 25, 2007
- ^ guggenheim.org Archived 2008年2月25日, at the Wayback Machine.
- ^ Alan Gilbert, The Talking Lure, The Village Voice, Dec 4, 2007
- ^ tate.org.uk
- ^ Lucy Steeds, Tino Seghal, Art Monthly, March 2005, pp28 - 29. Archived 2005年10月26日, at the Wayback Machine.
参考文献
[編集]以下はすべて英文
関連項目
[編集]- パフォーマンスアート(ただしセーガルは、自分の作品はパフォーマンス(パフォーミングアート)ではないと主張している)
- 横浜トリエンナーレ(2008年に参加)
外部リンク
[編集]以下はすべて英文