ティソーナ
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ティソーナ(スペイン語:Tizona またはTizón)はスペインの叙事詩である『わがシッドの歌』の主人公であり、実在の人物ロドリーゴ・ディアス・デ・ビバール(通称エル・シッド)が携帯していた二振りの剣のうちの一本である。名前の由来は炎の剣、またはたいまつの意[2]。
歴史
[編集]バレンシアで、以前の所有者モロッコ王ユスフの将軍ブカルから剣を勝ち取った。 エル・シッドが所持していた他の剣同様、歴史的にティソーナが存在していた歴史的な証拠が存在しない。
1999年、そのかけらがサンプルとして冶金学で分析された。刃は11世紀ムーアのコルドバで製造され、ダマスカス鋼の造りである事が判明した[3]。
アラゴン王ハイメ1世所蔵のTISOという剣がティソーナであると識別された。 ハイメ1世の自伝 Llibre dels fets とは対照的に Cantar de gesta でエル・シッドが所有する剣について詳細に言及されている[4]。
語源
[編集]『わがシッドの歌』の初版で、「Tizón (del latín titio)」と表記され、ラテン語titioの意味は「燃える木、炭、薪」を意味する。
超自然的な性質
[編集]ティソーナは物語の中で、ユニークな性質を発揮する。その強さは装備者の強さによって異なり、敵にふさわしくない者に恐怖させる。カリオン伯の子供達が手に持って居た場合、剣も過小評価されるが、エル・シッドが貸したティソーナがペドロ・ベルムーデスの手にあるのを見ると、フェルナンド・ゴンサーレスはティソーナを見て恐怖に慄き、戦う前に敗北を宣言する。[5]
関連項目
[編集]参考文献
[編集]- ^ Rafael Fraguas, «La 'Tizona' del Cid sigue dando guerra. Otra demanda testamentaria reclama la supuesta espada del héroe medieval, vendida a Castilla y León», elpais.com, 8 de marzo de 2011. Consulta: 29.6.2011.
- ^ Sebastián de Covarrubias. Tesoro de la lengua castellana o española, 1611.
- ^ Alonso, J. I. Garcia; Martinez, J. A.; Criado, A. J. (1999). “Origin of El Cid's sword revealed by ICP-MS metal analysis”. Spectroscopy Europe (John Wiley & Sons, Ltd.) 11 (4).
- ^ Montaner Frutos (2011:942-943)
- ^ Cantar de mio Cid. Edition of Alberto Montaner. Ed. Galaxia Gutenberg, 2007.