ツナミ・フィッシュ
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ツナミ・フィッシュ(英語: tsunami fish)は、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震による津波で流された日本の漁船「斎勝丸」の中で2年以上生存していた5尾のイシダイである。2013年3月22日に漁船は約6,500km離れたアメリカ合衆国ワシントン州ロングビーチの海岸に漂着した。5尾のうち1尾はオレゴン州シーサイドのシーサイド水族館で飼育されている。
津波と漂流
[編集]東北地方太平洋沖地震は2011年3月11日に発生した、日本の観測史上最大規模の地震である。この地震による津波により、全長約6mの斎勝丸は海へと押し流され、イシダイの仔魚を含む海洋生物を含んだ海水が貯蔵庫に充満した。その後、2年間にわたり太平洋を漂流する間に、この魚は稚魚に成長した[1]。科学者は、日本やハワイ沖で波によって魚が船に入り込んだと推測している[2]。
発見
[編集]斎勝丸は2013年3月22日にワシントン州の海岸で発見された。漁船の内部には、5尾のイシダイと、30種以上の植物や無脊椎動物が生存し、アクアリウムのようになっていた[3]。うち4尾は、侵入種となる可能性があるという懸念から、発見した直後にワシントン魚類野生生物局が殺処分し[1]、オレゴン州立大学に贈られて研究者が解剖を行った[4]。残り1尾は市役所にバケツで運ばれ、その後シーサイド水族館が飼育をすることに同意した。 2013年後半から、同水族館で展示されている[5]。
出典
[編集]- ^ a b Tobias, Lori (April 5, 2013). “Tiny fish that survived tsunami, ocean crossing from Japan makes debut in Seaside”. The Oregonian 28 December 2013閲覧。
- ^ Pappas, Stephanie (April 5, 2013). “Live tsunami fish take slow boat to Washington state”. NBC News. 31 December 2013閲覧。
- ^ “Small Boat Confirmed as First Japan Tsunami Debris to Reach California”. NOAA (April 26, 2013). 28 December 2013閲覧。
- ^ “CNN.co.jp:津波で米国漂着の日本漁船内に「イシダイ」5匹、元気に生息”. CNN. 2017年7月4日閲覧。
- ^ “Seaside Aquarium Discovery Card - Tsunami fish”. 28 December 2013閲覧。
外部リンク
[編集]- Boat found with live fish inside confirmed to be Japan tsunami debris, Washington State Department of Ecology