チューブラー・ベルズII
『チューブラー・ベルズII』 | ||||
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マイク・オールドフィールド の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | プログレッシブ・ロック、ニューエイジ・ミュージック | |||
時間 | ||||
レーベル | ワーナー・ミュージックUK | |||
プロデュース | マイク・オールドフィールド、トレヴァー・ホーン、トム・ニューマン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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マイク・オールドフィールド アルバム 年表 | ||||
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『チューブラー・ベルズII』(Tubular Bells II)は、マイク・オールドフィールドが1992年に発表したスタジオ・アルバム。デビュー作『チューブラー・ベルズ』(1973年)の続編に当たる。
背景
[編集]トレヴァー・ホーンが共同プロデューサーに起用され、オールドフィールドはホーンの仕事に関して、当初は演奏のテンポに対する完全主義ぶりから「ドクター・クリック」と呼んでいたが、最終的には「彼(ホーン)は、ずっと私の弱点だったリズムとグルーヴをもたらしてくれた。『TB1』を今の耳で聴けば、躍動感に欠けた退屈な響きに感じるだろうね」と評している[9]。
オリジナルの『チューブラー・ベルズ』における、様々な楽器を紹介するMCのギミックは本作でも継承され、オリジナルではヴィヴィアン・スタンシャルがMCを担当したが、本作ではアラン・リックマンが起用された[9]。なお、『チューブラー・ベルズ』のレコーディングで使用されたチューブラーベルは、強く叩き過ぎたため既に壊れており、オールドフィールドはイースト・エンドの小さな打楽器店で、新しいチューブラーベルを購入した[9]。
「センティネル」及び「サンジャマー」のタイトルは、アーサー・C・クラークの短編小説から取られている[10]。
反響・評価
[編集]本作はオールドフィールドにとって3作目の全英アルバムチャート1位獲得作品となり、30週にわたって全英トップ100入りした[1]。また、全英シングルチャートでは「センティネル」が10位、「タトゥー」が33位、「ザ・ベル」が50位を記録した[11]。
ドイツのアルバム・チャートでは合計23週トップ100入りし、うち2週にわたって7位となった[3]。
Johnny Loftusはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「彼は『II』の全編にわたり、ニューエイジ、エスニック・フルートの息吹、アジア的な音調の弦楽器の響き、"Sentinel"における異国語の囁きといった要素を異花受粉させて、多文化からの影響を取り込んだ」「前作を超える作品ではないが、作り込まれた壮大さを生み出すオールドフィールドの手腕により、音響的にも技術的にもアップデートを果たした」と評している[12]。
収録曲
[編集]全曲ともマイク・オールドフィールド作。
- センティネル - "Sentinel" - 8:07
- ダーク・スター - "Dark Star" - 2:16
- クリア・ライト - "Clear Light" - 5:48
- ブルー・サルーン - "Blue Saloon" - 2:59
- サンジャマー - "Sunjammer" - 2:32
- レッド・ドーン - "Red Dawn" - 1:50
- ザ・ベル - "The Bell" - 6:59
- ウェイトレス - "Weightless" - 5:43
- グレイト・プレイン - "The Great Plain" - 4:47
- サンセット・ドア - "Sunset Door" - 2:23
- タトゥー - "Tattoo" - 4:15
- オルタード・ステイト - "Altered State" - 5:12
- マイア・ゴールド - "Maya Gold" - 4:01
- ムーンシャイン - "Moonshine" - 1:42
参加ミュージシャン
[編集]- マイク・オールドフィールド - ボーカル、エレクトリック・ギター、アコースティック・ギター、クラシック・ギター、フラメンコギター、12弦ギター、マンドリン、バンジョー、ダブル・スピード・ギター、ピアノ、ハモンドオルガン、シンセサイザー・プログラミング、ティンパニ、グロッケンシュピール、トライアングル、タンブリン、シンバル、トイ・パーカッション、手拍子、オーケストラル・バスドラム、チューブラーベル
- ジェイミー・ムホベラック - アディショナル・キーボード、ノイズ、ドラム・ループ
- エリック・カデュー - プログラミング、エレクトロニクス
- ジョン・ロビンソン - ドラムス (on #12)
- P.C.スコッツ・パイプ・バンド、ケルティック・ベヴィ・バンド - バグパイプ
- サリー・ブラッドショウ - ボーカル・ソロ
- スザンナ・メルヴォイン、エディ・レーマン - ボーカル
- ア・ストローリング・プレイヤー(アラン・リックマン) - MC
脚注
[編集]- ^ a b MIKE OLDFIELD | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
- ^ Mike Oldfield - Tubular Bells II - austriancharts.at
- ^ a b Offizielle Deutsche Charts
- ^ australian-charts.com - Mike Oldfield - Tubular Bells II
- ^ Mike Oldfield - Tubular Bells II - dutchcharts.nl
- ^ swedishcharts.com - Mike Oldfield - Tubular Bells II
- ^ Mike Oldfield - Tubular Bells II - hitparade.ch
- ^ charts.org.nz - Mike Oldfield - Tubular Bells II
- ^ a b c Smith, Giles (1992年8月27日). “Oh no, it's 'Tubular Bells II': Tubular Bells made Mike Oldfield his fortune but ruined his life. Now he's back, reborn and revitalised. He talked to Giles Smith”. The Independent. 2018年12月12日閲覧。
- ^ “Happy Anniversary: Mike Oldfield, The Songs of Distant Earth”. Rhino Entertainment (2014年12月5日). 2018年12月12日閲覧。
- ^ MIKE OLDFIELD | full Official Chart History | Official Charts Company
- ^ Loftus, Johnny. “Tubular Bells 2 - Mike Oldfield”. AllMusic. 2018年12月12日閲覧。
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全英アルバムチャート ナンバーワン・アルバム 1992年9月6日 - 9月19日(2週) |
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