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チューブラー・ベルズII

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『チューブラー・ベルズII』
マイク・オールドフィールドスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル プログレッシブ・ロックニューエイジ・ミュージック
時間
レーベル ワーナー・ミュージックUK
プロデュース マイク・オールドフィールド、トレヴァー・ホーントム・ニューマン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 1位(イギリス[1]
  • 4位(オーストリア[2]
  • 7位(ドイツ[3]
  • 12位(オーストラリア[4]
  • 15位(オランダ[5]
  • 18位(スウェーデン[6]
  • 19位(スイス[7]
  • 27位(ニュージーランド[8]
  • マイク・オールドフィールド アルバム 年表
    ヘヴンズ・オープン
    (1991年)
    チューブラー・ベルズII
    (1992年)
    四界からの断片〜エレメンツ
    (1993年)
    テンプレートを表示

    チューブラー・ベルズII』(Tubular Bells II)は、マイク・オールドフィールド1992年に発表したスタジオ・アルバム。デビュー作『チューブラー・ベルズ』(1973年)の続編に当たる。

    背景

    [編集]

    トレヴァー・ホーンが共同プロデューサーに起用され、オールドフィールドはホーンの仕事に関して、当初は演奏のテンポに対する完全主義ぶりから「ドクター・クリック」と呼んでいたが、最終的には「彼(ホーン)は、ずっと私の弱点だったリズムとグルーヴをもたらしてくれた。『TB1』を今の耳で聴けば、躍動感に欠けた退屈な響きに感じるだろうね」と評している[9]

    オリジナルの『チューブラー・ベルズ』における、様々な楽器を紹介するMCのギミックは本作でも継承され、オリジナルではヴィヴィアン・スタンシャル英語版がMCを担当したが、本作ではアラン・リックマンが起用された[9]。なお、『チューブラー・ベルズ』のレコーディングで使用されたチューブラーベルは、強く叩き過ぎたため既に壊れており、オールドフィールドはイースト・エンドの小さな打楽器店で、新しいチューブラーベルを購入した[9]

    「センティネル」及び「サンジャマー」のタイトルは、アーサー・C・クラークの短編小説から取られている[10]

    反響・評価

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    本作はオールドフィールドにとって3作目の全英アルバムチャート1位獲得作品となり、30週にわたって全英トップ100入りした[1]。また、全英シングルチャートでは「センティネル」が10位、「タトゥー」が33位、「ザ・ベル」が50位を記録した[11]

    ドイツのアルバム・チャートでは合計23週トップ100入りし、うち2週にわたって7位となった[3]

    Johnny Loftusはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「彼は『II』の全編にわたり、ニューエイジ、エスニック・フルートの息吹、アジア的な音調の弦楽器の響き、"Sentinel"における異国語の囁きといった要素を異花受粉させて、多文化からの影響を取り込んだ」「前作を超える作品ではないが、作り込まれた壮大さを生み出すオールドフィールドの手腕により、音響的にも技術的にもアップデートを果たした」と評している[12]

    収録曲

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    全曲ともマイク・オールドフィールド作。

    1. センティネル - "Sentinel" - 8:07
    2. ダーク・スター - "Dark Star" - 2:16
    3. クリア・ライト - "Clear Light" - 5:48
    4. ブルー・サルーン - "Blue Saloon" - 2:59
    5. サンジャマー - "Sunjammer" - 2:32
    6. レッド・ドーン - "Red Dawn" - 1:50
    7. ザ・ベル - "The Bell" - 6:59
    8. ウェイトレス - "Weightless" - 5:43
    9. グレイト・プレイン - "The Great Plain" - 4:47
    10. サンセット・ドア - "Sunset Door" - 2:23
    11. タトゥー - "Tattoo" - 4:15
    12. オルタード・ステイト - "Altered State" - 5:12
    13. マイア・ゴールド - "Maya Gold" - 4:01
    14. ムーンシャイン - "Moonshine" - 1:42

    参加ミュージシャン

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    脚注

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    先代
    カイリー・ミノーグ
    グレイテスト・ヒッツ
    全英アルバムチャート ナンバーワン・アルバム
    1992年9月6日 - 9月19日(2週)
    次代
    ベリンダ・カーライル
    『ザ・ベスト・オブ・ベリンダ-VOL.1』