チュティ・ガトゥ
チュティ・ガトゥ Ncuti Gatwa | |
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2019年のガトゥ | |
本名 | Mizero Ncuti Gatwa |
生年月日 | 1992年10月15日(32歳) |
出生地 | ルワンダ、キガリ |
国籍 | イギリス |
ジャンル | 俳優 |
活動期間 | 2013年 - |
活動内容 | ドラマ、映画 |
主な作品 | |
『セックス・エデュケーション』 『ドクター・フー』 |
チュティ・ガトゥ[1](Ncuti Gatwa、1992年10月15日[6] - )は、ルワンダ生まれスコットランド出身の、イギリスの俳優[1]。25歳頃までホームレスを経験した後、Netflixオリジナルドラマ『セックス・エデュケーション』で主人公の親友エリック役を演じ[4]、英国アカデミー賞にノミネートされた[4]。2023年からは新ドクター役としてBBC『ドクター・フー』に出演する[1][4]。
生い立ち
[編集]ガトゥは1992年10月15日にルワンダのキガリNyarugenge地区 で生まれた[6][7][8]。父 Tharcisse Gatwa は神学の博士号を取得したジャーナリストであった[9][10]。1994年(2歳時)にツチに対するルワンダ虐殺が起こると、一家は祖国を脱出してスコットランドへ移住した[11][12]。彼らはエディンバラとダンファームリンに居住し、ガトゥはBoroughmuir High School とDunfermline High School に通った後、王立スコットランド音楽院(グラスゴー)に進み、2013年に演技学で学士号(BA)を取得して卒業した[13][14]。卒業後、舞台人として活動を続け、同学から2022年度の卒業式で名誉博士号を贈られている[15]。
2020年にホームレスの社会的自立を支援する雑誌『ビッグイシュー』に寄稿した内容によると、ガトゥは大学卒業後にロンドンに出て舞台俳優を志し、派遣社員として働いた。『セックス・エデュケーション』のオーディションに合格するまでホームレス生活を送っていた[16]。友人とベッドを共有して暮らすという、25歳にして定職につかず生活費に苦しむ状況は、人生観の転換に寄与したという[2][4]。
キャリア
[編集]卒業後、ガトゥはダンディー・レップシアターの作品に出演した[17][18]。彼はダンディーで設営・撮影された2014年のシチュエーション・コメディ Bob Servant でも端役を務めた[19]。
2015年、彼は2012年の小説 "Stonemouth" のミニシリーズ版で脇役として出演した。同年、彼は多数の死者を出したノルマンディー上陸作戦の予行演習を描いたマイケル・モーパーゴの "The Amazing Story of Adolphus Tips" を原作とする Kneehigh Theatre の946にも参加した[20]。ガトゥは2016年にシェイクスピアズ・グローブにてエマ・ライスが監督した『夏の夜の夢』の舞台でデメトリウスを演じた[21]。
2018年、ガトゥはNetflixのコメディドラマシリーズ『セックス・エデュケーション』にエリック役で出演した[2]。エリックの演技のためガトゥは視聴者・批評家から賞賛を受けた。特に評価された点としては、彼のキャラクターがゲイや黒人の親友でサイドキックという固定的なものでなかった点が挙げられる[22][23]。彼はこの役で数々の賞賛を得ており、2020年にはBAFTA Scotland Awardで最優秀テレビ男優賞を受賞し、英国アカデミー賞では2020年から2022年にかけてそれぞれ最優秀男性コメディ演技賞にノミネートされた[24][22][23][25][26]。2022年4月には、マーゴット・ロビー主演の映画『バービー』への出演が報じられた[2]。
ドクター・フー
[編集]2022年5月8日、ガトゥはジョディ・ウィテカーの後を継ぎ、『ドクター・フー』の主人公ドクター役に就任することが報道された[27]。ガトゥは2月にキャスティングされ[28]、シリーズ史上初めて主演を務めるアフリカ系俳優になり、また4人目のスコットランド人俳優にもなる[29][30][31][32]。彼は2022年10月にスペシャルシリーズの最終話に出演すると予想されていたが[33]、13代目ドクターの最終エピソード "The Power of the Doctor" (en) で、公式にはガトゥが15代目であり、14代目ドクターはデイヴィッド・テナントが演じることが明かされた[34]。
出演作品
[編集]映画
[編集]年 | タイトル | 役 | 注記 |
---|---|---|---|
2019 | Horrible Histories: The Movie – Rotten Romans | Timidius | |
2021 | 『愛しい人から最後の手紙』 The Last Letter from Your Lover |
Nick | |
2023 | 『バービー』 Barbie |
ケン |
テレビ
[編集]年 | タイトル | 役 | 注記 |
---|---|---|---|
2014 | Bob Servant | Male Customer | 1エピソード |
2015 | Stonemouth | Dougie | 2エピソード |
2019–2023 | 『セックス・エデュケーション』 Sex Education |
エリック・エフィング | メイン |
TBA | Masters of the Air | 2cd Lt. Robert Daniels | 未公開ミニシリーズ |
2023- | 『ドクター・フー』 Doctor Who |
15代目ドクター | メイン |
出典
[編集]- ^ a b c d “『ドクター・フー』新ドクターに『セックス・エデュケーション』のチュティ・ガトゥ!”. クランクイン!. ブロードメディア (2022年5月10日). 2022年10月27日閲覧。
- ^ a b c d “『セックス・エデュケーション』エリック役、あのコスメを撮影でも使った理由”. FRONTROW. オウトグラフ (2020年8月1日). 2022年5月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月27日閲覧。
- ^ “世界最長のSFドラマシリーズ「ドクター・フー」60周年記念 オリジナル作品3本がディズニープラスにて独占配信”. ザテレビジョン. KADOKAWA (2023年11月2日). 2023年12月26日閲覧。
- ^ a b c d e 賀来比呂美 (2022年5月9日). “「セックス・エデュケーション」ンクーティ・ガトワ、英国民的ドラマ「ドクター・フー」 の主役に大抜擢”. シネマカフェ. イード. 2022年10月27日閲覧。
- ^ Logan Plant (2022年10月26日). “イギリスとアイルランドを除く地域で『ドクター・フー』の配信先がDisney+に 2023年11月より”. 2022年10月27日閲覧。
- ^ a b Lewis Knight (2022年5月11日). “Who is Ncuti Gatwa? Meet Sex Education star to front Doctor Who”. Radio Times. 2022年10月27日閲覧。
- ^ Anderson, Gillian (5 February 2020). “Ncuti Gatwa Embraces His Electrifying Power”. Teen Vogue 10 February 2020閲覧。
- ^ Negi, Shrishti (6 February 2019). “Ncuti Gatwa of 'Sex Education' on His Unapologetic & Carefree Portrayal of a Gay, Black Teenager”. News18 20 February 2019閲覧。
- ^ Gatwa, Tharcisse (25 March 2009). “Victims or Guilty?”. International Review of Mission (World Council of Churches) 88 (351): 347–363. doi:10.1111/j.1758-6631.1999.tb00164.x.
- ^ “Ncuti Gatwa, Umunyarwanda wihagazeho muri filime 'Sex Education' yaciye ibintu kuri Netflix” (Nyanja). Isimbi.rw (4 February 2019). 19 July 2019閲覧。
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- ^ Jane McLeod (9 May 2022). “Who is Ncuti Gatwa? Meet the Rwandan-Scottish actor taking over as Doctor Who”. en:The National (Scotland). 20 November 2022閲覧。
- ^ “Ncuti Gatwa”. Dundee Rep Theatre. 22 October 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。15 January 2019閲覧。
- ^ “BA Acting Showcase Class of 2013”. Royal Conservatoire of Scotland. 16 January 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。15 January 2019閲覧。 “音楽院在学中に「エディンバラ・フリンジ2011」で「The Blues Brothers Live」(ジェームズ・ブラウン、スティービー・ワンダーの2役)と「The Rat Pack Live」(キャブ・キャロウェー役)に出演。スコットランド国立劇場研修生として「Let the Right One In」に参加。”
- ^ Webster, Laura (7 July 2022). “New Doctor Who star Ncuti Gatwa back in Glasgow to collect honorary degree”. The National 9 July 2022閲覧。.
- ^ “『ドクター・フー』『セックス・エデュケーション』で評判の俳優ンクーティ・ガトワ、住所不定の下積み時代を語る”. BIG ISSUE ONLINE. ビッグイシュー (2022年10月8日). 2024年4月23日閲覧。
- ^ “Theatre review: Victoria, Dundee Rep” (英語). The Scotsman (9 September 2013). 2022年5月8日閲覧。
- ^ Volpe, Allie (4 June 2020). “Ncuti Gatwa Nearly Quit Acting—Then He Booked 'Sex Education' [俳優を辞めようと思ったときに「セックス・エデュケーション」の配役が決まる]”. Backstage. 2022年10月27日閲覧。
- ^ “BBC One - Bob Servant, Series 2, The Van” (英語). BBC. 2021年6月6日閲覧。
- ^ “946 review – Kneehigh's D-day drama brings cats and razzmatazz” (英語). The Guardian (2015年8月5日). 2021年1月13日閲覧。
- ^ “A Midsummer Night's Dream (2016)”. player.shakespearesglobe.com. 2022年3月3日閲覧。
- ^ a b Lockett, Dee (22 January 2019). “Sex Education's Ncuti Gatwa Doesn't Want to Play the Gay Best Friend”. Vulture 20 February 2019閲覧。
- ^ a b Okundaye, Jason (22 January 2019). “Sex Education's vital, complex portrayal of black queer teenhood” (英語). Dazed 20 February 2019閲覧。
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- ^ Belam, Martin (8 May 2022). “Doctor Who: Ncuti Gatwa to replace Jodie Whittaker, BBC announces”. The Guardian 8 May 2022閲覧。
- ^ “Doctor Who: New Doctor Ncuti Gatwa Knew in February: "Been Emotional"”. Bleeding Cool (8 May 2022). 8 May 2022閲覧。
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- ^ “Ncuti Gatwa becomes first person of colour to play Doctor Who and fourth Scot”. The National. 2022年5月9日閲覧。
- ^ Ward, Victoria (2022年5月8日). “Sex Education star Ncuti Gatwa announced as first black Doctor Who” (英語). The Telegraph. ISSN 0307-1235 2022年5月9日閲覧。
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- ^ “Ncuti Gatwa announced as the next Doctor in Doctor Who”. Radio Times (8 May 2022). 9 May 2022閲覧。
- ^ “Tennant IS the 14th Doctor”. BBC 23 October 2022閲覧。