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チャールヴィル伯爵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
チャールヴィル子爵から転送)

チャールヴィル伯爵(チャールヴィルはくしゃく、: Earl of Charleville)は、アイルランド貴族の爵位。2度創設され、いずれも廃絶している。

歴史

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アイルランド王国の政治家ジョン・ムーア(c.1676–1725)ハノーヴァー朝の王位継承を支持して、1715年10月22日にアイルランド貴族であるタラモアのムーア男爵に叙された[1][2]。その息子である2代男爵チャールズ・ムーア(1712–1764)は1758年9月16日にアイルランド貴族であるキングス・カウンティにおけるチャールヴィル伯爵に叙されたが、妻との間で息子をもうけず、爵位はすべて廃絶した[3][4]

チャールヴィル伯爵の死後、その遺産は姉妹ジェーンの息子ジョン・ベリー(1725–1764)が相続したが、その半年後にジョンも生後1か月の息子チャールズ・ウィリアム・ベリー(1764–1835)を残して死去した[5]。チャールズ・ウィリアム・ベリーはアイルランド庶民院議員を務め、1798年アイルランド反乱の鎮圧にも尽力した[5]。彼は1797年11月26日にアイルランド貴族であるキングス・カウンティにおけるチャールヴィル・フォレストのタラモア男爵[6]、1800年12月29日にキングス・カウンティにおけるチャールヴィル・フォレストのチャールヴィル子爵[7]、1806年2月16日にチャールヴィル伯爵に叙された[5][8]。1801年以降はアイルランド貴族代表議員も務めた[5]

チャールズ・ウィリアム・ベリーの死後、息子、孫、曽孫が爵位を継承したのち、3代伯爵の弟アルフレッド・ベリー(1829–1875)が爵位を継承し、その死をもって爵位は廃絶した[9]。遺産は3代伯爵の娘で4代伯爵の妹であるエミリア・アルフレッダ・ジュリア・ベリー(1856–1931)が相続した[10]。彼女は1881年にジェームズ・ケネス・ハワード閣下英語版(1814–1882)の息子ケネス・ハワード(1845–1885)と結婚、ケネスは同年に「ベリー」を姓に加えた[10]。2人の息子が探検家・政治家のチャールズ・ケネス・ハワード=ベリー英語版(1883–1963)である[11]

ムーア男爵(1715年)

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チャールヴィル伯爵(1758年)

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チャールヴィル伯爵(1806年)

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  • 初代チャールヴィル伯爵チャールズ・ウィリアム・ベリー(1764年 – 1835年)
  • 第2代チャールヴィル伯爵チャールズ・ウィリアム・ベリー英語版(1801年 – 1851年)
  • 第3代チャールヴィル伯爵チャールズ・ウィリアム・ジョージ・ベリー(1822年 – 1859年)
  • 第4代チャールヴィル伯爵チャールズ・ウィリアム・フランシス・ベリー(1852年 – 1874年)
  • 第5代チャールヴィル伯爵アルフレッド・ベリー(1829年 – 1875年)

出典

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  1. ^ Cokayne, Doubleday & Howard de Walden 1936, p. 164.
  2. ^ "No. 5368". The London Gazette (英語). 27 September 1715. p. 2.
  3. ^ Cokayne, Gibbs & Doubleday 1913, p. 140.
  4. ^ "No. 9813". The London Gazette (英語). 29 July 1758. p. 2.
  5. ^ a b c d Cokayne, Gibbs & Doubleday 1913, p. 141.
  6. ^ "No. 14064". The London Gazette (英語). 11 November 1797. p. 1081.
  7. ^ "No. 15326". The London Gazette (英語). 6 January 1801. p. 40.
  8. ^ "No. 15889". The London Gazette (英語). 11 February 1806. p. 193.
  9. ^ Cokayne, Gibbs & Doubleday 1913, pp. 142–143.
  10. ^ a b Cokayne, Gibbs & Doubleday 1913, p. 142.
  11. ^ Keaney, Marian (23 September 2004). "Bury, Charles Kenneth Howard-". Oxford Dictionary of National Biography (英語) (online ed.). Oxford University Press. doi:10.1093/ref:odnb/62493 (要購読、またはイギリス公立図書館への会員加入。)

参考文献

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