チャタンヤラクーシャンク
ジャンル | 対戦型格闘ゲーム |
---|---|
対応機種 | アーケードゲーム |
発売元 | ミッチェル |
プロデューサー | 四井浩一 |
美術 | 転清(グラフィックデザイナー) |
人数 | 1-2人 |
発売日 | 1992年12月1日[1] |
『チャタンヤラクーシャンク』(CYATANYARAKŪSYANKU[2]) は、ミッチェルより1992年12月1日に発売された業務用の対戦型格闘ゲームである[1]。
概要
[編集]サブタイトルおよび日本国外用タイトルは「THE KARATE TOURNAMENT」。その名のとおり空手の試合をテーマとした作品。
プロデューサーはかつてカプコンで『ストライダー飛竜』の制作に携わった四井浩一、グラフィックデザイナーは転清。
エッジな作風に人気があるが、『ストリートファイターII』流行期の作品であるため、ゲームの独創性を重んじる四井は「完全に市場迎合」と述懐している[3]。
タイトルの「チャタンヤラクーシャンク(北谷屋良公相君)」は実在する空手の型の名であるが、ゲーム内容とは特に関係は無く、言葉の響きで選ばれた。
グラフィックはすべてドット絵で描かれた物であるが、モーションブラー効果を多用した絵柄により、実写取り込みのような雰囲気となっている。
システム
[編集]8方向レバーと2つのボタンでプレイヤーキャラクターを操作する。
- レバーを左右に倒すことでプレイヤーキャラクターは左右に移動する。
- Aボタンを押すと通常技攻撃を出す。技には、レバーの方向(8方向+ニュートラル)に応じた9つの「型」があり、レバーを入れた状態でAボタンを押すとその技が出る。技はそれぞれ上段・中段・下段および近距離・中距離・遠距離の性能を持ち、9つの型はすなわちこの3種類同士のマトリクスである。
- Bボタンを押すとジャンプを行う。ジャンプ中にAボタンを押すと空中技が出る。またレバーを相手方向に入れながらBボタンを押すとステップイン、相手と逆方向に入れながら押すとバク転を行う。(いわゆる前ダッシュ/後ろダッシュに相当する)
- ABボタンを同時に押すと大技攻撃を出す。大技にもレバーの方向に応じた9つの型がある。
- 相手が攻撃を出してきたときに、ボタンを押さずにレバーだけを入力すると防御となる。防御にも上段・中段・下段の性能があり、攻撃の上中下段と一致していないと防御できない。
上段攻撃には下段攻撃、中段には上段、下段には中段が有効という「三すくみ」の関係がある。
他の格闘ゲームのような「必殺技」のシステムはなく、攻撃の上中下段および遠中近の間合いによる、お互いの駆け引きがゲームの中核要素となっている。
ルール
[編集]お互いに6マス分の体力を持った状態で試合がスタートし、相手の体力を0マスにしたほうが勝ちとなる。
通常技を当てると体力を1マス減らすことができる。2発連続ヒットさせると相手がダウンする。大技は2回当てないと体力が1マス減らない代わりに、当たると相手がダウンする。相手をダウンさせると、そのときの状況によって「技あり」か「一本」の判定が行われ、技ありの場合1マス、一本の場合2マス体力が減る。
床に引かれた線の外に出てしまうと「場外」の警告を受け、2回警告を受けると1マス体力を減らされてしまう。
ゲームモード
[編集]- 1人プレイ
- 「白帯」「茶帯」「黒帯」の3つの難易度から選んでプレイを始める。プレイヤーは「赤」側となり、16人の対戦相手を倒すとクリア。
- 2人対戦プレイ
- 1P側が「赤」、2P側が「白」となり対戦を行う。
出典
[編集]- ^ a b 「ミッチェルからTV格闘技 対戦空手ゲーム 「チャタンヤラクーシャンク」」『ゲームマシン』(PDF)、第441号(アミューズメント通信社)1993-01-01,15、26面。2022年3月21日閲覧。
- ^ 【第4回リレーブログクリエーター編】”ストライダー飛竜”四井浩一様 Web版BEEPのゲームを10倍楽しむコラム(2018年07月30日)2024年11月4日閲覧
- ^ 『アドベンチャーゲームサイド』Vol.0、105頁。
参考文献
[編集]- ゲー夢エリア51編『転清・アート・ドット・ワークス アートワーク編』、2011年、214頁-217頁。
- 『アドベンチャーゲームサイド』Vol.0、マイクロマガジン社、2013年4月。ISBN 978-4-89637-426-1。
外部リンク
[編集]- ミッチェル公式サイト・アーケードゲーム - 2015年2月13日時点でのウェイバックマシンによるアーカイブ