チャイルドミッシング
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チャイルドミッシングとは[1]、1980年代末に米国で多発した未成年者の失踪事件を指す[2]。自発的な失踪なのか、誘拐なのか、事件なのか事故なのか、実態は分からない[3]。仮に事件であっても、犯行の動機や、犯人像も全く不明である[4]。ただ、米国社会で多発しているとされる快楽殺人と結び付けられ[5]、失踪の多くは性犯罪者による誘拐殺人事件であると信じられている[6]。
米国社会の動揺は、リアルタイムで日本にも紹介され、1989年頃から誘拐防止を呼びかける冊子の製作が始まった。それが、現在の「子供を狙った事件の頻発」論の流れを作った[7]。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ 大澤光 2007, p. 94.
- ^ a b c カート・アンダーセン & 山田文 2019, p. 37.
- ^ ジュリー リスコット・ヘイムス 2018, p. 11.
- ^ ジョイス・キャロル・オーツ & 栩木玲子 2018, p. 296.
- ^ 堤未果 2017, p. 50.
- ^ マッド・アマノ 2021, p. 88.
- ^ a b 地域批評シリーズ編集部, 鈴木士郎 & 岡島慎二 2019, p. 89.
参考文献
[編集]- 大澤光 (2007). 社会システム工学の考え方. オーム社. p. 94. ISBN 9784274066757
- 堤未果 (2017). アメリカから〈自由〉が消える 増補版. 扶桑社. p. 50. ISBN 9784594077402
- ジュリー リスコット・ヘイムス (2018). 大人の育て方. パンローリング. p. 11. ISBN 9784775942000
- ジョイス・キャロル・オーツ; 栩木玲子 (2018). とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢. 河出書房新社. p. 296. ISBN 9784309464596
- カート・アンダーセン; 山田文 (2019). ファンタジーランド下. 東洋経済新報社. p. 37. ISBN 9784492444542
- 地域批評シリーズ編集部; 鈴木士郎; 岡島慎二 (2019). これでいいのか新潟県. マイクロマガジン社. p. 89. ISBN 9784896379402
- マッド・アマノ「世界を裏から見てみよう」『紙の爆弾』2021年4月、鹿砦社、2021年、88頁、OCLC 852481258。