チットールガル城
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チットールガル城 | |
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Part of チットールガル | |
インド共和国ラージャスターン州 | |
座標 | 北緯24度53分11秒 東経74度38分49秒 / 北緯24.8863度 東経74.647度 |
歴史 | |
使用戦争 | |
駐屯情報 | |
使用者 | チットールのマウリヤ朝、メダパタ王国のGuhila(Guhilas of Medapata)、メーワール王国のシソディア(Sisodias of Mewar) |
区分 | Cultural |
基準 | ii, iii |
登録日 | 36回世界遺産委員会 |
所属 | ラージャスターンの丘陵城塞群 |
登録コード | 247 |
State Party | インド |
Region | 南アジア |
チットールガル城(英語:Chittor Fort、Chittorgarh )とは、インド共和国ラージャスターン州にある国内最大の城の一つである。garh は城を意味することから、チットール城とも呼ばれる。
2013年に開催された第37回世界遺産委員会でラージャスターンの丘陵城塞群に含まれる形で世界遺産に登録された[1]。メーワール王国の首都であったチットールガルに建てられた歴史的な宮殿、門、寺院、2つの有名な記念塔を含む要塞である[2][3][4]。
麓の町にはインド最大のラージプートの祭り「Jauhar Mela」が年中行事として伝わり、一族の武勲をたたえ度重なるジョウハルで落命した人々を悼む[5]。
歴史
[編集]7世紀にはじまり、メーワール王国によって支配された。9世紀から始まったパラマーラ朝に移った。1303年に、デリー諸王朝ハルジー朝のアラー・ウッディーン・ハルジーが、チットールガル城に籠城したメーワール王国国王ラタン・シングを打ち破り占領した。メーワール王国がその後再興するものの1535年にグジャラート・スルターン朝のバハードゥル・シャーによって城が占領された。しかし、その直後にムガル帝国が撃退した。
1567年に、メーワール国王ウダイ・シング2世がムガル帝国アクバルへの服従を拒み続けたことから包囲戦が行われ落城した。この時、防御側の全ての兵士は儀式的に死兵となって突撃する saka を行い殉死し、女たちはジョウハル(自害)したとされる。
1616年に講和が行われ、アマル・シングに返却された。
ギャラリー
[編集]-
キルティ・スタンバ(名誉の塔)
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貯水池
-
ヴィジャイ・スタンバ(勝利の塔)
-
ジャイナ教の神殿
Sathis Deori Jain temple -
ジャイナ教の神殿
関連項目
[編集]- パドマーワト 女神の誕生 - 2018年に公開されたインドの映画。13世紀のチットール城での戦が舞台となる。
- グジャラート・スルターン朝
- ジョウハル
- ア・バオ・ア・クゥー - チトールにある勝利の塔に住むという幻獣。
出典
[編集]- ^ “チットールガル・フォート”. 世界遺産オンラインガイド. 2020年6月30日閲覧。
- ^ Bindloss 他 2007, pp. 124–126.
- ^ “Indian States and Union Territories”. Places of Interest in Rajasthan: Chittorgarh. 2009年6月24日閲覧。
- ^ “Chittorgarh Fort”. 2009年6月24日閲覧。
- ^ “The Fantastic 5 Forts: Rajasthan Is Home to Some Beautiful Forts, Here Are Some Must-See Heritage Structures”. DNA : Daily News & Analysis. (28 January 2014). オリジナルの24 September 2015時点におけるアーカイブ。 5 July 2015閲覧。
参考文献
[編集]- Joe Bindloss; James Bainbridge; Lindsay Brown; Mark Elliott; Stuart Butler (2007). India. Lonely Planet. pp. 124–126. ISBN 978-1-74104-308-2 2009年6月24日閲覧。
関連文献
[編集]- Banarsi Prasad Saksena (1992). “The Khaljis: Alauddin Khalji”. In Mohammad Habib and Khaliq Ahmad Nizami. A Comprehensive History of India: The Delhi Sultanat (A.D. 1206-1526). 5 (Second ed.). The Indian History Congress / People's Publishing House. OCLC 31870180
- D. C. Ganguly (1957). “Northern India During The Eleventh and Twelfth Centuries”. In R. C. Majumdar. The Struggle for Empire. The History and Culture of the Indian People. Bharatiya Vidya Bhavan. OCLC 26241249
- G.H.R Tillotson (1987) [1987]. The Rajput Palaces - The Development of an Architectural Style (Hardback) (First ed.). New Haven and London: Yale University Press. p. 224 pages. ISBN 0-300-03738-4
- George Michell; Antonio Martinelli (2005) [2005]. The Palaces of Rajasthan. London: Frances Lincoln. p. 271 pages. ISBN 978-0-7112-2505-3
- Kishori Saran Lal (1950). History of the Khaljis (1290-1320). Allahabad: The Indian Press. OCLC 685167335
- Paul E. Schellinger; Robert M. Salkin, eds (1994). International Dictionary of Historic Places: Asia and Oceania. 5. Routledge/Taylor & Francis. ISBN 9781884964046
- R. C. Majumdar (1977). Ancient India. Motilal Banarsidass. ISBN 9788120804364
- Ram Vallabh Somani (1976). History of Mewar, from Earliest Times to 1751 A.D.. Mateshwari. OCLC 2929852
- Satish Chandra (2004). Medieval India: From Sultanat to the Mughals-Delhi Sultanat (1206-1526) - Part One. Har-Anand Publications. ISBN 9788124110645
- Shiv Kumar Tiwari (2002). Tribal Roots of Hinduism. Sarup & Sons. ISBN 9788176252997
- Viven Crump; Irene Toh (1996). Rajasthan (hardback). New York: Everyman Guides. p. 400. ISBN 1-85715-887-3