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チェリャヂ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

チェリャヂ[1][2]ロシア語: Челядьとは、キエフ・ルーシ期の隷属民を指す言葉である。

チェリャヂという用語は、元来は戦争捕虜奴隷を指す言葉であり、後に家内奴隷的な意味で用いられた[1]。その登場は古く、指導者層を意味する用語と共に、東スラヴの諸部族における社会的階層の分化の進行が示唆される[2]。9世紀から10世紀にかけては売買の対象となった。12世紀には、チェリャヂに代わってホロープ(ru)という用語が用いられるようになった[1]

16世紀より、ポーランド・リトアニア共和国において、若干意味の異なる(用法に幅のある)Czeladź(pl)という用語が用いられ、18世紀のポーランド分割の後に帝政ロシアでも使用された。18世紀から19世紀のロシアでは、チェリャヂはポメシチニク(ru)(地主貴族[3])の召使い(ru)を意味した。

出典

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  1. ^ a b c 田中陽兒『世界歴史大系 ロシア史 1 -9世紀~17世紀-』p122
  2. ^ a b 和田春樹『ロシア史』p39
  3. ^ 井桁貞義『コンサイス露和辞典』p773

参考文献

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  • Енциклопедія українознавства. У 10-х томах. / Головний редактор Володимир Кубійович. — Париж; Нью-Йорк: Молоде життя[uk], 1954—1989.
  • 田中陽兒、倉持俊一、和田春樹編『世界歴史大系 ロシア史 1 -9世紀~17世紀-』山川出版社、1995年
  • 和田春樹編 『ロシア史』 (世界各国史22)、山川出版社、2002年
  • 井桁貞義編 『コンサイス露和辞典』 三省堂、2009年