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チェコスロバキア国鉄460系電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ČSD 460系直流電車
ČD 460系直流電車
ZSSK 460系直流電車
スロバキア国鉄レタノウツェ鉄道停留場(コシツェ県スピシュスカーノヴァーヴェス郡)に進入するZSSK460系(2018年)
基本情報
運用者 チェコスロバキア国鉄
チェコ鉄道
スロバキア国鉄
 →鉄道企業体スロバキア
製造所 ストゥデーンカ車両国営会社・1974年-1978年
製造数 5両編成43本
主要諸元
軸配置 Bo´ Bo´ + 3x(2’2’) + Bo´ Bo´
軌間 1,435 mm
電気方式 直流3000V
最高速度 110 km/h
編成定員 336
編成重量 239 t
編成長 122,500 mm
編成出力 2000 kW
制御方式 抵抗制御
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チェコスロバキア国鉄460系電車(チェコ語・スロバキア語:Elektrická jednotka 460 旧形式:EM488.0)は、チェコスロバキア国鉄(ČSD)およびチェコ鉄道(ČD)、スロバキア国鉄(ŽSR)、鉄道企業体スロバキア(ZSSK)の地域輸送用直流電車である。

概要

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チェコスロバキア国鉄が1966年から1971年にかけて地方都市近郊の交流電化区間に投入したSM488.0系交流電車(現形式・560系)に続き、直流電化区間向けに新製投入した地域輸送用車両である。

基本設計は、旅客列車用客車(vozy osobních vlaků)の地域輸送用3扉車と同じ構造とし、踏切事故対策として高運転台としたSM488.0系交流電車の車体に、EM475.1系直流電車(現形式・451系、1964年-1968年新製)の機器類を搭載したものである。

460形二等制御電動客車(旧形式・EM488.0形)と063形二等付随客車(旧形式・N488.03形)の2形式で構成され、5両固定編成を基本とする。ČSDの電気機関車などで1970年代から本格採用されていたサイリスタ電力制御(Tyristorová regulace výkonu)装置への将来的な換装が可能な構造としたが、結局換装は行われなかった。

1971年に試作編成、1974年から1978年にかけて量産編成がストゥデーンカ車両国営会社(Vagónka Studénka, n.p.)で製造され、5両編成43本がオストラヴァ機関区、ウースチーナドラベム機関区、コシツェ機関区の3か所に配置された。

新製当初は車体腰回りをČSD直流規定色の緑、窓回りをクリームとするツートンカラーであったが、チェコ編成ではČSD時代から民主化以後複数の独自塗色を採用。スロバキア編成はŽSR承継後も長くオリジナルの塗色を維持したが、現在はZSSKが全車種を対象に定めた赤・白・グレーのZSSK共通規定色への変更を完了している。ČD編成、ZSSK編成とも車内のアコモデーション近代化を行っており、コシツェ地域管理区所属編成はプラハ-コシツェ間のスーパーシティ(SC)遅延時にコシツェ県内区間を代走する予備編成としても用いられている。

またČDウースチーナドラベム機関区およびZSSKコシツェ地域管理区所属編成の一部は2000年代に063形を1両減車して4連とし、560系の6連化に転用されている。

配置・運用

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(2020・2021年ダイヤ現在)

ČD編成

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東部地域検車センターの2検車所に配置し、オロモウツ、オストラヴァ、チェスキーチェシーン、ボフミーン各市近郊の旅客列車(Os)および速達列車(Sp)に充当[2]

  • 東部地域検車センター(OCÚ Východ)
    • オロモウツ検車所(SÚ Olomouc)
    • ボフミーン検車所(SÚ Bohumín)

ZSSK編成

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コシツェ発着の東部スロバキア3主要線区(コシツェ - プレショウ - リパニ - チルチュ間、コシツェ - ポプラト間、コシツェ - チエルナッチソウ間)の旅客列車(Os)および区間急行(REx)に充当[3]

  • コシツェ地域管理区(OSD Košice)

脚注

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  1. ^ PERNIČKA, Jaromir. Atlas vozidel: Elektrické vozy a jednotky ČD a ZSS. [s.l.] : M-Presse s.r.o., 2003.
  2. ^ Radenie vlakov 2021 - ČD 460 VagonWEB
  3. ^ Radenie vlakov 2021 - ZSSK 460 VagonWEB