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ダーク・ルナシー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダーク・ルナシー
Dark Lunacy
2003年
基本情報
出身地 イタリアの旗 イタリア
エミリア=ロマーニャ州
パルマ県 パルマ
ジャンル メロディックデスメタル[1]
デスメタル[1]
活動期間 1997年 -
レーベル フューエル・レコード
ベル・アンティーク
ビクターエンタテインメント
サウンドホリック
ルビコン・ミュージック
公式サイト www.darklunacy.com
メンバー マイク・ルナシー (ボーカル)
ダヴィデ・リナルディ (ギター)
ジャコポ・ロッシ (ベースピアノ)
マルコ・ビンダ (ドラムス)
旧メンバー エノミス (ギター、ピアノ)
メアリー・アン (ギター)
ジモン (ギター)
クラウディオ・チンクエグラーナ (ギター)
ダニエレ・ガラッシ (ギター)
ハラパッド (ベース)
イマー (ベース)
アンディ・マルチーニ (ベース)
ヴォールト (ドラムス)
バイカル (ドラムス)
マティアス (ドラムス)
アレッサンドロ・ヴァニョーニ (ドラムス、ピアノ)

ダーク・ルナシー英語: Dark Lunacy)はイタリアメロディックデスメタルバンドダーク・トランキュリティに影響を受けながらも、管弦楽を取り入れ、悲哀に満ちた音楽性で注目を浴びる。イタリアのバンドながら、フョードル・ドストエフスキーの熱心な読者であるマイクを中心にロシアへ傾倒しており、2006年に発表された「ザ・ダイアリスト」では、管弦楽を取り払いながらも、歴史的な悲劇レニングラード包囲戦を歌うコンセプトアルバムとして高い評価を受けた。

略歴

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イタリアエミリア=ロマーニャ州パルマ県パルマで、1997年にマイク・ルナシー(Vo)とエノミス(G)で結成され、当初は二人による作曲プロジェクトとしてスタートした。1998年に自主制作のミニ・アルバム『Silent Storm』をリリースすると、この作品がアンダーグラウンドのメタル・シーンで好評を得た。この時はマイクがベースを、エノミスがキーボードを兼任し、ドラムにはヴォールトを迎えてレコーディングした。二人は『Silent Storm』の好評を受け、パーマネントなリズムセクションを加入させてバンド活動を本格化することを決意。同年にハラパッド(B)とバイカル(Dr)を迎えることでバンドとして新たに生まれ変わった。

1999年にプロモーション用ミニ・アルバム『Selenity』を製作し、フューエル・レコードを契約。2000年にはセルフ・ディストリビューションとマネジメント契約している。同年11月に1stアルバム『Devoid』でヨーロッパデビューを飾る。翌2001年には、ベル・アンティークから輸入盤に帯・解説が付加される形でリリースされ、日本デビューを果たした。同年3月には「Devoid Italian 2001」と銘打ったツアーを行い、イタリアを代表するメタル・バンドとしての認知を獲得した[2]

その後、ハラパッドが脱退し、イマー (B)が加入する。2003年に2ndアルバム『Forget Me Not』をリリース。日本ではビクターエンタテインメントからのリリースとなった。それから順調に活動を続け、2006年に3rdアルバム『The Diarist』をリリース。同アルバムは、前述の通り、高い評価を得た。日本では、サウンドホリックからのリリースとなった。また、同年にはイマーとバイカルがバンドから脱退し、メアリー・アン (B)とマティアス (Dr)が加入する。しかし、2007年にマティアスが脱退し、イマー、バイカル共に復帰した。そのため、メアリー・アンはギターに転向した。これによって、長らく4人体制だったバンドは5人体制に変わった。

2009年6月、結成時のメンバーでマイクと共にバンドを支えてきたエノミスが個人的な理由で脱退。後任にはジモン (G)が加入した。しかし、2010年初頭に、マイクを除くメンバー4人全員が脱退し、新たに、ダニエレ・ガラッシ (G)、クラウディオ・チンクエグラーナ (G)、アンディ・マルチーニ (B)、アレッサンドロ・ヴァニョーニ (Dr)が加入した。同年11月に4thアルバム『Weaver Of Forgotten』をリリース。日本では、新興レーベル、ルビコン・ミュージックからのリリースとなった。

2013年には、メキシコシティでのライヴを収録した初のライヴ・アルバム『Live In Mexico City』をリリースした。この後、クラウディオ・チンクエグラーナとアンディ・マルチーニが脱退。ジャコポ・ロッシ (B)が新たに加入した。ギタリストの加入はなかった。2014年に、5thアルバム『The Day of Victory』をリリースした。

2015年8月、Evoken de Valhall Production主催の「Extreme Dark Night」にて初来日。デンマークのマーサナリーらと共に大阪名古屋東京にてライヴを行った。

2016年3月にダニエレ・ガラッシとアレッサンドロ・ヴァニョーニが脱退した[3]。バンドの中心人物のマイクはインタビューで、ダニエレとアレッサンドロの脱退は友好的なものではなかったと語っている[4]。マイクによれば、マイクはダーク・ルナシーの音楽性を初期のものへ回帰させようとしていたが、ダニエレとアレッサンドロはその理解が不足していたとのこと[4]。そのため、ジャコポ・ロッシをアルバム制作のリーダーに据えようとしたものの、ダニエレとアレッサンドロがこれを受け入れず、バンド内での対立に発展し、最終的にダニエレとアレッサンドロがバンドを脱退したとマイクは語っている[4]。同年11月にダヴィデ・リナルディ (G)とマルコ・ビンダ (Ds)が加入した[5]。ダヴィデはマイクの友人、マルコはジャコポの友人であった[4]。12月には6thアルバム『The Rain After the Snow』をリリース。尚、同アルバムには新メンバー2名は当初セッションの形で参加しており、レコーディング終了後正式に加入が発表された。アルバムにおいても正式メンバーとしてクレジットされている。同アルバムは前述のマイクの意向の通り、ジャコポが全曲の作曲編曲を担っており、プロデュースもジャコポが担っている。


2017年11月、Evoken de Valhall Production主催の「Extreme Dark Night vol.5」にて再来日。アンドラ公国のプログレッシブデスメタルバンド ペルセフォネと共に名古屋、東京にてライヴを行った[6]

メンバー

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現メンバー

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  • マイク・ルナシー (Mike Lunacy) - ボーカル (1997 - )
エノミス脱退後から2013年秋頃までピアノを兼任していた。
  • ダヴィデ・リナルディ (Davide Rinaldi) - ギター (2016 - )
  • ジャコポ・"ジャック"・ロッシ (Jacopo "Jack" Rossi) - ベースピアノ (2013 - )
アレッサンドロ・ヴァニョーニの脱退頃からピアノを兼任する。
6thアルバム『The Rain After the Snow』では、全曲の作曲編曲、並びに音楽プロデューサーも務めた。
  • マルコ・ビンダ (Marco Binda) - ドラムス (2016 - )

旧メンバー

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  • エノミス (Enomys) - ギター・ピアノ (1997 - 2009)
1stアルバムから3rdアルバムの全ての楽曲の作曲に携わっている。
  • メアリー・アン (Mary Ann) - ギター (2007 - 2010)
当初はベースを担当していたが、イマーの復帰に伴いギターに転向した。
  • ジモン (Simon) - ギター (2009 - 2010)
  • クラウディオ・"クロード"・チンクエグラーナ (Claudio "Clode" Cinquegrana) - ギター (2010 - 2013)
  • ダニエレ・"ダン"・ガラッシ (Daniele "Dan" Galassi) - ギター (2010 - 2016)
インフェルナル・ポエトリーでも活動中。
  • ハラパッド (Harpad) - ベース (1998 - 2001)
  • イマー (Imer) - ベース (2001 - 2006、2007 - 2010)
  • アンディ・マルチーニ (Andy Marchini) - ベース (2010 - 2013)
サディストでも活動中。
  • バイカル (Baijkal) - ドラムス (1998 - 2006、2007 - 2010)
  • ヴォールト (Vault) - ドラムス (1998)
  • マティアス (Mathias) - ドラムス (2006 - 2007)
  • アレッサンドロ・"アレックス"・ヴァニョーニ (Alessandro "Alex" Vagnoni) - ドラムス、ピアノ (2010 - 2016)
2013年秋頃から脱退まで、ピアノを兼任した。
インフェルナル・ポエトリー、Resurrecturisで活動。

タイムライン

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ディスコグラフィ

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  • Silent Storm (1998年) - EP
  • Serenity (1999年) - デモ
  • Devoid (2000年)
  • Twice (2002年) - インフェルナル・ポエトリーとのスプリットCD
  • Forget Me Not (2003年)
  • The Diarist (2006年)
  • Weaver Of Forgotten (2010年)
  • Live In Mexico City (2013年) - メキシコシティでのライヴを収録
  • The Day of Victory (2014年)
  • The Rain After the Snow (2016年)

脚注

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  1. ^ a b Dark Lunacy reviews, music, news - sputnikmusic・2015年7月26日閲覧。
  2. ^ Forget Me Notライナーノーツ 2003.11.21 奥野高久/BURRN!
  3. ^ Dark Lunacy - Español Hola a todos, aquí Mike En los...”. Dark Lunacy Official Facebook (2016年3月14日). 2016年5月1日閲覧。
  4. ^ a b c d Lunacy, Mike (26 April 2017). "The Rain After The Snow". ライナーノーツ (CDアルバム). Interviewed by ルビコン・ミュージック.
  5. ^ Dear fans,”. Dark Lunacy Official Facebook (2016年11月3日). 2017年1月31日閲覧。
  6. ^ Evoken de Valhall Productionの2017年6月17日 午後15:06のツイート”. 2024年9月24日閲覧。閲覧。

外部リンク

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