コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ダーウィン・バーニー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダーウィン・バーニー
Darwin Barney
トロント・ブルージェイズ時代
(2015年9月30日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 オレゴン州ポートランド
生年月日 (1985-11-08) 1985年11月8日(39歳)
身長
体重
5' 10" =約177.8 cm
185 lb =約83.9 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 二塁手三塁手遊撃手
プロ入り 2007年 MLBドラフト4巡目(全体127位)でシカゴ・カブスから指名
初出場 2010年8月12日 サンフランシスコ・ジャイアンツ
最終出場 2017年10月1日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ダーウィン・ジェームズ・クナネ・バーニーDarwin James Kunane Barney , 1985年11月8日 - )は、 アメリカ合衆国オレゴン州ポートランド出身の元プロ野球選手二塁手)。右投右打。愛称はダー・バー[1]

母方の祖父が日本人、祖母は韓国人であり、父はハワイ州の出身である。祖父の名字は山本で、バーニーの左肩には漢字で「山本」と刺青がされている[2][3]

経歴

[編集]

カブス時代

[編集]
シカゴ・カブス時代
(2011年7月7日)

2007年MLBドラフト4巡目(全体127位)でシカゴ・カブスに指名され[4]7月9日に契約した[5]

2010年8月12日のジャイアンツ戦でメジャーデビューを果たした。それまでは遊撃手だったが、カブスには正遊撃手スターリン・カストロがいるため二塁手に転向した[2]

2011年には二塁手のレギュラーの座を掴んだ。ナ・リーグの新人王投票では7位(最下位タイ)だった。

2012年守備防御点(DRS)で全選手中最高の+28を記録し、フィールディング・バイブル・アワードを初受賞した[6]。更に、ゴールドグラブ賞にも選出された。このシーズンは二塁手としての連続自身無失策試合141を記録[7]

2014年2月6日にカブスと230万ドルの1年契約に合意した[8]。開幕後は正二塁手として72試合に出場したが、打率.230・2本塁打・16打点・1盗塁と結果を残せず、7月22日DFAとなった[4]

ドジャース時代

[編集]
ロサンゼルス・ドジャース時代
(2014年9月19日)

2014年7月28日後日発表選手とのトレードで、ロサンゼルス・ドジャースへ移籍した[9]

2015年は2試合の出場にとどまり、4月14日に25人ロースターから外れ[10]6月12日にDFAとなった[11]。その後もAAA級オクラホマシティ・ドジャースに所属した[12]

ブルージェイズ時代

[編集]

2015年9月13日トロイ・トゥロウィツキーの負傷に伴って後日発表選手とのトレードで、トロント・ブルージェイズへ移籍した[13]。ブルージェイズ加入後は控え内野手としてプレーし、15試合で打率.304をマークして結果を残した。守備面では、全15試合で二塁手の守備に就いたが、1失策守備率.971・DRS -1という内容に終わり、過去に2年連続でゴールドグラブ賞を獲得した頃の輝きは見られなかった。10月19日パット・ベンディットの獲得に伴ってDFAとなり[14]10月22日にFAとなった[4]が、12月11日に1年契約で再契約した[15]

2016年内野ユーティリティとして起用され、3年ぶりの100超となる104試合に出場。打率.269・4本塁打・19打点・2盗塁・OPS0.695という成績を記録し、バーニーとしては打撃好調を維持した。守備面では、本職のセカンドを守った40試合が最多で、4失策・守備率.976ながら、DRSでは +5を記録したほか、サードショートもそれぞれ25試合以上で守ってプラスのDRSをマークし、以前の守備力を多少取り戻した恰好となった。7月1日クリーブランド・インディアンス戦では延長19回にマウンドに上がったが、カルロス・サンタナに決勝本塁打を浴び敗戦投手となった[16]

2017年オフの11月2日にFAとなった[17]

レンジャーズ傘下時代

[編集]

2018年2月5日にテキサス・レンジャーズとマイナー契約を結び、同年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[18]。同年5月19日解雇された[19]

現役引退後

[編集]

2019年12月31日にレンジャーズ傘下AAA級ナッシュビル・サウンズの監督に就任することが発表された[20]が、マイナーリーグの2020年シーズンが新型コロナウイルスの感染拡大により開催されなかったため、実際に公式戦で指揮を執ることはなく、シーズン終了後に退団した。

2021年からは母校のオレゴン州立大学でコーチを務める[21]

詳細情報

[編集]

年度別打撃成績

[編集]
















































O
P
S
2010 CHC 30 85 79 12 19 4 0 0 23 2 0 0 0 0 6 0 0 12 0 .241 .294 .291 .585
2011 143 571 529 66 146 23 6 2 187 43 9 2 7 4 22 2 8 67 14 .276 .313 .353 .666
2012 156 588 548 73 139 26 4 7 194 44 6 1 3 1 33 1 3 58 11 .254 .299 .354 .653
2013 141 555 501 49 104 25 1 7 152 41 4 2 4 6 36 5 6 64 22 .208 .266 .303 .569
2014 72 217 204 18 47 10 2 2 67 16 1 0 2 1 9 2 1 31 1 .230 .265 .328 .594
LAD 22 45 33 6 10 1 0 1 14 7 0 0 0 1 8 0 3 3 0 .303 .467 .424 .891
'14計 94 262 237 24 57 11 2 3 81 23 1 0 2 2 17 2 4 34 1 .241 .300 .342 .642
2015 2 4 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 .000 .000 .000
TOR 15 26 23 4 7 1 0 2 14 4 0 0 2 0 1 0 0 2 0 .304 .333 .609 .942
'15計 17 30 27 4 7 1 0 2 14 4 0 0 2 0 1 0 0 2 0 .259 .286 .519 .804
2016 104 306 279 35 75 13 2 4 104 19 2 2 2 2 22 1 1 48 8 .269 .322 .373 .695
2017 129 362 336 34 78 14 0 6 110 25 7 2 5 1 18 0 2 64 13 .232 .275 .327 .602
MLB:8年 814 2759 2536 297 625 117 15 31 865 201 29 9 25 16 155 11 24 349 69 .246 .294 .341 .635
  • 2017年度シーズン終了時

表彰

[編集]

背番号

[編集]
  • 15 (2010年 - 2014年途中)
  • 30 (2014年途中 - 同年終了)
  • 6 (2015年 - 同年途中)
  • 18 (2015年途中 - 2017年)

脚注

[編集]
  1. ^ Connor Mount (2017年8月24日). “Blue Jays Players Weekend nicknames explained” (英語). MLB.com. 2018年2月6日閲覧。
  2. ^ a b 【仔熊(カブス)野球倶楽部】第3回 新人王候補の山本君
  3. ^ 日本をルーツに持つメジャーリーガーたち
  4. ^ a b c MLB公式プロフィール参照。2018年2月6日閲覧。
  5. ^ Baseball-Refernce 参照。2018年2月6日閲覧。
  6. ^ Darwin Barney scoops up fielding award ESPN Chicago
  7. ^ クレイグ・グレンディ『ギネス世界記録 2014』p231(2013年9月12日初版、KADOKAWA)
  8. ^ Adam McCalvy (2014年2月6日). “Cubs avoid arbitration with second baseman Barney” (英語). MLB.com. 2018年2月6日閲覧。
  9. ^ Ken Gurnick (28 July 2014). "Dodgers acquire infielder Darwin Barney from Cubs" (Press release) (英語). MLB.com. 2018年2月6日閲覧
  10. ^ Brandon Wise (2015年4月14日). “Dodgers officially call up David Huff, option Darwin Barney to Triple-A” (英語). FANTASY NEWS. CBSSports.com. 2015年9月14日閲覧。
  11. ^ Marty Gitlin (2015年6月12日). “Dodgers DFA Triple-A 2B Darwin Barney” (英語). FANTASY NEWS. CBSSports.com. 2015年9月14日閲覧。
  12. ^ Transactions” (英語). MLB.com. 2015年9月14日閲覧。
  13. ^ Gregor Chisholm (2015年9月13日). “Blue Jays acquire Barney from Dodgers” (英語). MLB.com. 2018年2月6日閲覧。
  14. ^ Jeff Simmon (2015年10月19日). “Person of Interest: Blue Jays switch pitcher Pat Venditte” (英語). Sportsnet. http://www.sportsnet.ca/baseball/mlb/person-of-interest-blue-jays-switch-pitcher-pat-venditte/ 2015年10月20日閲覧。 
  15. ^ Steve Adams (2015年12月11日). “Blue Jays Re-Sign Darwin Barney” (英語). MLB Trade Rumors. 2018年2月6日閲覧。
  16. ^ Indians vs. Blue Jays Wrapup | 07/01/16” (英語). MLB.com (2016年7月1日). 2018年2月6日閲覧。
  17. ^ David Adler (2017年11月5日). “Key free agents for all 30 MLB teams” (英語). MLB.com. 2017年12月30日閲覧。
  18. ^ T.R. Sullivan (2018年2月5日). “Rangers sign Barney to Minor League deal” (英語). MLB.com. 2018年2月6日閲覧。
  19. ^ Todd, Jeff (2018年5月19日). “Rangers Release Darwin Barney, Erik Goeddel”. mlbtraderumors.com. 2018年5月20日閲覧。
  20. ^ レンジャーズ、元ロッテのマシス氏ブルペンコーチに”. nikkansports.com (2020年12月31日). 2020年1月9日閲覧。
  21. ^ Darwin Barney Joins Oregon State Baseball Staff”. Oregon State Athletics (2020年8月7日). 2021年7月10日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]