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ダンス・パンク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダンスパンクから転送)
ダンス・パンク
Dance-punk
様式的起源 ダンス
ディスコ
ポスト・ディスコ
パンク
ポスト・パンク
ニュー・ウェイヴ
ノー・ウェイヴ
ポスト・ハードコア
ファンク
実験音楽
文化的起源 1970年代後半
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
イギリスの旗 イギリス
使用楽器 ギター
ベース
ドラム
パーカッション
シンセサイザー
ドラムマシン
サンプラー
派生ジャンル ニューレイブ
融合ジャンル
ポストパンク・リバイバル
エレクトロクラッシュ
関連項目
シンセポップ
エレクトロ・ポップ
ハウス
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ダンス・パンクDance-punk)は、1970年代後半に誕生した音楽ジャンルである。一時衰退したが、1990年代末から2000年代初めに、ポストパンク・リバイバルの流れの一部として復活、EDMヒップホップの要素も取り入れるなどした[1]。ほぼ同義語とされる用語としてはディスコ・パンクDisco-punk)がある。

概要

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1970年代後半、ロンドンニューヨークを中心に流行となったパンク・ロックのブームが落ち着き、その流れを受け継いだポストパンク[2]ニュー・ウェイヴが登場しはじめた。その中には、当時のディスコファンクなどの流行のダンスミュージックや、デヴィッド・ボウイブライアン・イーノイギー・ポップ、ドイツのクラウトロックなどから影響を受けた、リズミカルなテンポの踊れる曲を採用するミュージシャンがいた。さらに1970年代末から1980年代にはパブリック・イメージ・リミテッドデファンクト[3]、キャバレー・ヴォルテール、ピッグバッグ、マキシマム・ジョイ、ギャング・オブ・フォーニュー・オーダーキリング・ジョークザ・キュアースージー・アンド・ザ・バンシーズトム・トム・クラブトーキング・ヘッズディーヴォなど、ポストパンクニュー・ウェイヴノー・ウェイヴのバンドや、ダンス・パンクの原型ともいえるマテリアルジェームス・チャンス・アンド・ザ・コントーションズ[4]ESGリキッド・リキッド[5]といったミュージシャンが登場する[6]

詳細

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LCDサウンドシステム、2010年

2000年代に入りエレクトロテクノがクラブを中心に人気となり、ダンス・パンクに光が当たるようになる。特にニューヨークDFAレコーズ周辺のバンドが活躍し、LCDサウンドシステムレディオ4らのダンス・パンクが話題となった。またイギリスではフランツ・フェルディナンドがヒット、グラミー賞ノミネートを始め音楽賞を受賞した。さらにヤー・ヤー・ヤーズアークティック・モンキーズらもデビューした。これらの2000年代以降のダンス・パンク・バンドは、1980年代のミュージシャンだけではなく、1990年代以降のインディー・ロックポスト・ハードコアダンスミュージックなどからも影響を受けており、ダンスパンクにとどまらない幅広い音楽性を持っているのが特徴である[7]。ダンス・パンク、ポストパンク・リバイバルのブームによってそのルーツであるポストパンクニュー・ウェイヴノー・ウェイヴなど1980年代の再評価が進み、当時のポストパンク・バンドがダンス・パンクとして改めて紹介されたり、音源の再発売も行われた。

またダンス・パンクの同義語として『ディスコ・パンク』が使用される場合があるが、人によっては「ニューレイヴのバンド」や「シンセサイザーを用いたポップ・パンク」「打ち込みを用いたスクリーモ」など、より広い意味や異なる音楽性を指す場合もある。2010年代に入り、2000年代前半のような王道のダンス・パンク・サウンドを鳴らすミュージシャンは珍しくなっている。前述のニューレイヴの影響や昨今のインディーシーンの盛況により、より複雑なクロスオーバーが進んでおり、もはやダンス・パンクと言い切れるバンドはほとんどいない。しかしダンス・パンクの影響はいたるところに広まっており、切り口は様々だがインディーシーン全般でその欠片を聴くことができる。

音楽的特徴としては、4つ打ちのビートと切れのいいハイハットが特徴のドラムに、ダンサブルなベースとパーカッション、ポスト・パンク期のギターサウンド、それにシンセサイザーとボーカルが乗っていることが多い。

ダンス・パンクに分類されるアーティスト

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1970年代 - 1980年代

2000年代 -

ダンス・パンクの影響があるとされるアーティスト

脚注

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  1. ^ Dance-Punk Music Guide: 5 Notable Dance-Punk Acts”. MasterClass. 2022年8月17日閲覧。
  2. ^ It Came From London: A Virtual Tour of Post-Punk's Roots”. Time Out London. 6 Augusut 2021閲覧。
  3. ^ Defunkt | Biography & History”. AllMusic. 7 August 2021閲覧。
  4. ^ ジェームス・ブラウンからの影響も大きかった
  5. ^ [1] "Stephen Thomas Erlewine, Talking Heads bio, Allmusic."
  6. ^ [2] "James Murphy Interview."
  7. ^ [3] "Behind the scenes at DFA."

関連項目

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