コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ダグ・デービス (投手)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダグ・デービス
Doug Davis
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 アメリカ合衆国の旗 カリフォルニア州サクラメント
生年月日 (1975-09-21) 1975年9月21日(49歳)
身長
体重
6' 4" =約193 cm
190 lb =約86.2 kg
選手情報
投球・打席 左投右打
ポジション 投手
プロ入り 1996年 ドラフト10巡目
初出場 1999年8月9日
年俸 $8,750,000(2009年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ダグラス・N・デービス(Douglas N. Davis, 1975年9月21日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サクラメント出身のプロ野球選手投手)。左投右打。

経歴

[編集]

1993年ロサンゼルス・ドジャースからドラフト31巡目で指名されたが、契約せず、大学へ進学。1996年にドラフト10巡目でテキサス・レンジャーズへ入団。

1999年8月9日、メジャーデビューを果たし、2試合に登板し防御率33.75でメジャー1年目を終えた。翌2000年、7勝6敗を記録し、2001年には11勝10敗を記録した。

2003年は3球団に所属した。4月30日にトロント・ブルージェイズへ。7月14日にミルウォーキー・ブルワーズへと移籍した。

ブルワーズ移籍後はカット・ファスト・ボールのコントロールがよみがえり、140キロ前後の速球を恐れずにインコースに突くようになった[2]2004年はチームメイトのベン・シーツともにリーグ3位タイとなる24回クオリティ・スタートを記録したが[3]、打線の援護に恵まれず12勝(リーグ24位タイ)に終わった。

2005年はリーグ最多35試合に先発し、208奪三振を記録し、自身初の200奪三振を達成した。2006年には開幕投手を務めたが、102四球と100の大台を上回り、カルロス・ザンブラーノに次ぐリーグワースト2位。シーズン終了後の11月25日にジョニー・エストラーダらとのトレードにより、アリゾナ・ダイヤモンドバックスに移籍し、3年総額2200万ドルの契約を結んだ[4]。移籍1年目の2007年、エースのブランドン・ウェブに次ぐ13勝を記録し、チームを地区優勝に導いた。

2008年は開幕前に甲状腺が発覚。4月3日と4月8日の2試合に登板し、4月10日に癌細胞摘出手術を受けた[5]。その後癌の転移もなく、5月10日には3Aで登板し、5月23日にメジャーに復帰登板。球団とデービスは癌と戦う子供たちのために基金を設置した[6]

2009年はリーグ最多の34試合に先発し3年ぶりの200イニングに到達したが、リーグ最多の103四球と5失策を記録。8月にはウェイバー公示を経てミルウォーキー・ブルワーズに指名されたが、移籍を拒否した。

2010年1月22日にミルウォーキー・ブルワーズと1年契約を結ぶ。しかしヒジの炎症による手術で8試合の先発登板に終わった。

2011年4月12日にシカゴ・カブスとマイナー契約を結ぶ。5月14日にメジャーに昇格したが、9先発で1勝7敗、防御率6.50、WHIP1.86に終わり、6月29日に自由契約となった。7月15日にシカゴ・ホワイトソックスとマイナー契約を結んだが、9月9日に自由契約となった。

詳細情報

[編集]

年度別投手成績

[編集]




















































W
H
I
P
1999 TEX 2 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 20 2.2 12 3 0 0 0 3 0 0 10 10 33.75 4.50
2000 30 13 1 0 0 7 6 0 3 .538 450 98.7 109 14 58 3 3 66 5 1 61 59 5.38 1.69
2001 30 30 1 0 0 11 10 0 0 .524 828 186.0 220 14 69 1 3 115 7 2 103 92 4.45 1.55
2002 10 10 1 1 0 3 5 0 0 .375 262 59.2 67 7 22 0 3 28 2 2 36 33 4.98 1.49
2003 1 1 0 0 0 0 0 0 0 ---- 17 3.0 4 2 4 0 0 2 0 0 4 4 12.00 1.34
TOR 12 11 0 0 0 4 6 0 0 .400 250 54.0 70 6 26 1 1 25 6 0 33 30 5.00 2.67
MIL 8 8 1 0 0 3 2 0 0 .600 224 52.1 49 8 21 0 0 35 1 0 18 15 2.58 1.78
'03計 21 20 1 0 0 7 8 0 0 .467 491 109.1 123 16 51 1 1 62 7 0 55 49 4.03 1.59
2004 34 34 0 0 0 12 12 0 0 .500 880 207.1 192 14 79 3 7 166 4 1 84 78 3.39 1.31
2005 35 35 2 1 1 11 11 0 0 .500 946 222.2 196 26 93 5 4 208 3 2 103 95 3.84 1.30
2006 34 34 1 1 0 11 11 0 0 .500 904 203.1 206 19 102 1 5 169 3 0 118 111 4.91 1.51
2007 ARI 33 33 0 0 0 13 12 0 0 .520 862 192.2 211 21 95 7 5 144 10 1 100 91 4.25 1.59
2008 26 26 0 0 0 6 8 0 0 .429 650 146.0 160 13 64 4 4 112 7 0 76 70 4.32 1.53
2009 34 34 0 0 0 9 14 0 0 .391 889 203.1 203 25 103 1 4 146 12 1 101 93 4.12 1.50
2010 MIL 8 8 0 0 0 1 4 0 0 .200 191 38.1 55 6 21 1 3 34 3 0 36 32 7.51 1.98
2011 CHC 9 9 0 0 0 1 7 0 0 .125 224 45.2 59 2 26 1 2 36 0 0 38 33 6.50 1.86
通算:13年 306 286 7 3 1 92 108 0 3 .481 7597 1715.2 1813 180 783 28 44 1279 63 10 921 846 4.44 1.51
  • 2011年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

脚注

[編集]
  1. ^ Arizona Diamondbacks Salaries - MLB Baseball” (英語). ESPN. 2009年10月16日閲覧。
  2. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2005』廣済堂出版、2005年、365頁。ISBN 978-4-331-51093-3 
  3. ^ MLB Player Pitching Stats: 2004” (英語). ESPN. 2008年12月10日閲覧。
  4. ^ Lindsey Frazier (2007年1月19日). “Davis, D-backs agree to new deal Southpaw avoids arbitration with three-year contract” (英語). MLB.com. 2017年2月22日閲覧。
  5. ^ Barry M. Bloom (2008年4月11日). “Davis begins recovery from surgery Right-hander to miss four to six weeks after thyroid removed” (英語). MLB.com. 2017年2月22日閲覧。
  6. ^ 三尾圭 「MLB30球団レポート&全選手個人成績 アリゾナ・ダイヤモンドバックス/ARI 鉄腕左腕が戦う、マウンド外の強敵」『スラッガー』2008年7月号、日本スポーツ企画出版社、2008年、雑誌 15509-7、86頁

外部リンク

[編集]