ダウブリール石
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ダウブリール石(Daubréelite) | |
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コアウイラ隕石の破片 | |
分類 | 硫化鉱物 |
シュツルンツ分類 | 02.DA.05 |
Dana Classification | 02.10.01.11 |
化学式 | Fe2+Cr3+2S4 |
結晶系 | 立方晶 |
対称 |
立方晶 ヘルマン・モーガン記号: (4/m32/m) 空間群: F d3m |
単位格子 | a = 9.966 Å; Z=8 |
へき開 | 明瞭 |
断口 | 非均一 |
粘靱性 | 脆い |
モース硬度 | 4.5-5 |
光沢 | 金属質 |
色 | 黒色 |
条痕 | 茶色または黒色 |
透明度 | 不透明 |
文献 | [1][2][3] |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
ダウブリール石(Daubréelite)は、珍しい硫化鉱物である。結晶系は立方晶であり、化学組成はFe2+Cr3+2S4である。黒色の板状の集合体として存在する[4]。
命名と歴史
[編集]ダウブリール石は、フランス人の鉱物学者、岩石学者、隕石学者のガブリエル・オーギュスト・ドブレに因んで命名された。この鉱物は、1876年に初めて記載された。模試地は、メキシコのコアウイラ州である(コアウイラ隕石)。
分類
[編集]シュツルンツ分類では、「硫化鉱物と硫塩鉱物」の中の、特に「金属:硫化物比が3:4及び2:3の硫化金属」に分類される[4]。
ダナ分類では、「硫化鉱物と硫塩鉱物」の中の、特にリンネ鉱のグループに属する。
生成
[編集]ダウブリール石は、隕鉄(カマサイト及びテーナイト)の包有物として見られる。共生鉱物には、閃マンガン鉱、頑火輝石、グラファイト、斜長石、シュライバーサイトがある[3]。
ある文献によると、ダウブリール石は34の地域で記載されているとされる[1]。有名な例としては、アラン・ヒルズ84001隕石やホバ隕石、キャニオン・ディアブロ隕石がある。
またこの鉱物は、アポロ15号ミッションによって月の雨の海から回収されたハドリー・リル隕石からも発見されている[5]。
結晶
[編集]ダウブリール石は、空間群Fd3m (4/m 3 2/m)の立方晶の結晶系を示す。1つの基本単位格子の中に8つの化学式単位が存在する[4]。
出典
[編集]- ^ a b “Daubréelite Mindat”. Mindat. 19 December 2012閲覧。
- ^ Daubréelite data on Webmineral
- ^ a b Daubréelite on the Handbook of Mineralogy
- ^ a b c Strunz, Hugo; Nickel, Ernest H. (2001). Strunz mineralogical tables : chemical-structural mineral classification system (9 ed.). Stuttgart: Schweizerbart. ISBN 3-510-65188-X
- ^ “Hadley Rille”. Meteoritical Society. 19 December 2012閲覧。