タンジーラ・ナルバーエヴァ
タンジーラ・カマロヴナ・ナルバーエヴァ Tanzila Kamalovna Narbayeva Танзила Камаловна Нарбаева | |
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生年月日 | 1956年7月24日(68歳) |
出生地 |
ソビエト連邦 ウズベク・ソビエト社会主義共和国 アンディジャン州 シャフリハン |
出身校 | タシュケント国立大学 |
現職 | ウズベキスタン上院議長 |
所属政党 | ウズベキスタン人民民主党 |
称号 |
「シュフラト」勲章 「メフナト・シュフラチ」勲章 「フィドコロナ・キズマトラリ・ウチュン」勲章 |
在任期間 | 2019年6月21日 - 現職 |
大統領 | シャフカト・ミルジヨエフ |
在任期間 | 2016年12月 - 2019年 |
首相 | アブドゥラ・アリポフ |
タンジーラ・カマロヴナ・ナルバーエヴァ(ウズベク語: Tanzila Kamalovna Narbayeva / Танзила Камаловна Нарбаева、露: Танзила Камаловна Нарбаева、英: Tanzila Kamalovna Narbaeva、1956年7月24日 - )は、ウズベキスタンの政治家である[1][2]。2019年に女性で初めてウズベキスタン上院議長に就任した[3]。2000年には「シュフラト」勲章(栄誉勲章)を受章している[4]。
「タンジーラ」は「タンジラ」[3][5]:49「タンズィラ」[6]:42とも表記され、「ナルバーエヴァ」は「ナルバーエバ」[7]「ナルバエヴァ」[5]:49「ナルバエワ」[8]「ナルバイェバ」[9]「ノルバエワ」[3]とも表記される。
経歴
[編集]アンディジャン州のシャフリハン地区に生まれる[5]:49[10][11]。1974年より、同地区のミドルスクールで教師として教鞭をとる[12][13]。1975年から1995年にかけて、ウズベキスタン人民民主党で様々な役職を務める[14]。
1981年にタシュケント国立大学(現在のミルゾ・ウルグベク記念ウズベキスタン国立大学)を卒業、教育学博士候補資格を得る[5]:49[10][11]。1995年から2010年にかけて、ウズベキスタンの内閣府に勤務する[10][13]。2010年から2016年にかけて、ウズベキスタン労働組合連盟の評議会議長を務める[5]:49[10][15]:8。
2011年、ウズベキスタンサイクリング連盟の会長に就任[16][17]。2017年に再選される[18]。
2016年12月から2019年にかけて、ウズベキスタンの副首相およびウズベキスタン女性委員会の議長を務める[1][4][5]:49[10][15]:8。
2019年6月21日、シャフカト・ミルジヨエフ大統領の任命により、ウズベキスタン上院議長に女性で初めて就任する[3][5]:50[9][19][20][21][22]。同年10月21日から25日にかけて来日。22日には即位礼正殿の儀に参列し、23日に山東昭子参議院議長と会談し、24日には西村康稔経済財政政策担当大臣と会談した[23][24][25]。
2020年1月20日、ウズベキスタン上院議長に再選される[26]。同月、ウズベキスタン国家通信社による「2019年の人」に選出され、ウズベキスタンで最も活発な政治家であると評価された[11][21][27]。同年12月、中央アジア諸国の女性指導者による非公式の協議会の設立に関する最初の会議に出席し、翌年、この協議会の議長に就任する[21]。
2021年1月、ケリー・カリーアメリカ合衆国国務省国際女性問題担当特使と会談する[28][29]。同年4月、ヴャチェスラフ・ヴォロージンロシア連邦議会国家院議長およびワレンチナ・マトヴィエンコロシア連邦議会連邦院議長と会談する[30]。
受章
[編集]- 2000年 - 「シュフラト」勲章(栄誉勲章)[4][31]
- 2010年 - 「メフナト・シュフラチ」勲章(労働栄誉勲章)[4][31]
- 2016年 - 「フィドコロナ・キズマトラリ・ウチュン」勲章[4][31]
脚注
[編集]- ^ a b Алламжонов 2021.
- ^ “タンジーラ・カマロヴナ・ナルバーエヴァ・ウズベキスタン共和国最高議会上院議長一行の参議院訪問”. 参議院. 2021年8月13日閲覧。
- ^ a b c d “ビジネス短信 - 初の女性上院議長を選出”. 独立行政法人日本貿易振興機構. 2021年8月13日閲覧。
- ^ a b c d e “Они меняют современную историю Узбекистана: топ-10 женщин по версии uz24.uz”. Uz24.uz. (2021年3月8日) 2021年8月13日閲覧。
- ^ a b c d e f g “中央アジア諸国の政治・経済情勢”. 一般社団法人ロシアNIS貿易会 ロシアNIS経済研究所 (2020年3月). 2021年8月13日閲覧。
- ^ “中央アジア諸国の政治・経済情勢”. 一般社団法人ロシアNIS貿易会 ロシアNIS経済研究所 (2019年3月). 2021年8月13日閲覧。
- ^ “栗戦書氏、ウズベキスタン上院議長とテレビ会談”. 共同通信社. 2021年8月13日閲覧。
- ^ “ウズベキスタンの木綿産業における組織的な強制労働・児童労働に終止符”. 国際労働機関 (2021年1月28日). 2021年8月13日閲覧。
- ^ a b ⼆瓶直樹 (2019年7月). “中央アジアにおける新たな⾵”. The Povertist. 2021年8月13日閲覧。
- ^ a b c d e “Сенат Олий Мажлиса Республики Узбекистан”. Межпарламентская Ассамблея государств — участников Содружества Независимых Государств. 2021年8月13日閲覧。
- ^ a b c “ПОЗДРАВЛЯЕМ, Танзила Нарбаева – человек года в Узбекистане!”. Oʻzbekiston Milliy axborot agentligi. (2020年1月17日) 2021年8月13日閲覧。
- ^ “ПОЗДРАВЛЯЕМ, ТАНЗИЛА НАРБАЕВА – ЧЕЛОВЕК ГОДА В УЗБЕКИСТАНЕ!”. Постоянное представительство Республики Узбекистан при отделении ООН и других международных организациях в Женеве. 2021年8月13日閲覧。
- ^ a b ユニセフ 2008, p. 44.
- ^ “Сильные женщины Узбекистана: от власти до искусства”. The Mag Magazine (2021年3月8日). 2021年8月13日閲覧。
- ^ a b “3rd OSCE Gender Equality Review Conference”. Organization for Security and Co-operation in Europe. 2021年8月13日閲覧。
- ^ “Сегодня председатель Сената Танзила Нарбаева празднует свой день рождения”. Новости Узбекистана (2021年7月24日). 2021年8月13日閲覧。
- ^ Chernikova 2017, p. 17.
- ^ “Председатель Федерации велоспорта переизбрана”. Газета.uz. (2017年2月7日) 2021年8月13日閲覧。
- ^ “Впервые в истории Узбекистана Сенат парламента возглавила женщина”. Радио Азаттык (Кыргызская служба РСЕ/РС). (2019年6月22日) 2021年8月13日閲覧。
- ^ “Танзила Нарбаева стала спикером сената Олий Мажлиса”. Repost.uz. (2019年6月21日) 2021年8月13日閲覧。
- ^ a b c Magdalena Sobańska-Cwalina (2021年4月28日). “Why We Need Women in Politics, or the Scandal Solved Successfully in Uzbekistan with a Polish Woman in the Leading Role”. Boym Institute. 2021年8月13日閲覧。
- ^ Horning 2020, pp. 24, 139.
- ^ “外交青書・白書 - 即位礼正殿の儀参列者(外国元首・祝賀使節等及び駐日外国大使等)”. 外務省. 2021年8月13日閲覧。
- ^ “外交青書・白書 - 要人往来 (5)ロシア、中央アジアとコーカサス”. 外務省. 2021年8月13日閲覧。
- ^ “ナルバーエヴァ・ウズベキスタン上院議長との会談”. 内閣府. 2021年8月13日閲覧。
- ^ “Tanzila Narbaeva Re-Elected Speaker of Senate of Oliy Majlis of Republic of Uzbekistan”. Interparliamentary Assembly of Member Nations of the Commonwealth of Independent States (2020年1月20日). 2021年8月13日閲覧。
- ^ “Итоговый список победителей конкурса “Выбор года-2019””. Oʻzbekiston Milliy axborot agentligi. (2020年1月17日) 2021年8月13日閲覧。
- ^ “ウズベキスタン公開情報とりまとめ(2020年12月18日~2021年1月21日)”. 在ウズベキスタン日本国大使館 (2021年1月22日). 2021年8月13日閲覧。
- ^ “Media Highlights of the Week”. Caspian Policy Center (2021年1月12日). 2021年5月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月4日閲覧。
- ^ “ウズベキスタン公開情報とりまとめ(4月2日~4月22日)”. 在ウズベキスタン日本国大使館 (2021年4月23日). 2021年8月13日閲覧。
- ^ a b c “Члены Сената - Нарбаева Танзила Камаловна”. СЕНАТ ОЛИЙ МАЖЛИСА РЕСПУБЛИКИ УЗБЕКИСТАН. 2021年8月13日閲覧。
参考文献
[編集]- Nicole Horning (2020). Uzbekistan. ISBN 978-1-50265879-1
- Комил Алламжонов (2021). Алламжонов виноват. ISBN 978-5-04352095-1
- Ye.N. Chernikova, et al. (2017). VELOSPORT NAZARIYASI VA USLUBIYATI. タシュケント. ISBN 978-9943-5143-0-0
- ОТЧЕТ 1-го ФОРУМА ПО ОХРАНЕ ПРАВ ДЕТЕЙ «СИСТЕМА СОЦИАЛЬНОЙ И ПРАВОВОЙ ЗАЩИТЫ СЕМЬИ И ДЕТЕЙ ЦЕНТРАЛЬНОЙ АЗИИ». ユニセフ. (2008)
外部リンク
[編集]- Tanzila Narbaeva (@tnarbaeva) - X(旧Twitter)