タルソスのハグノン
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ハグノン(希:Ἅγνων、ラテン文字転記:Hagnon)はタルソスの哲学者・修辞学者であり、カルネアデスの弟子である。
ハグノンについては断片的な情報しか残されていない。クインティリアヌスによればハグノンは弁論術を批判する書物を著し、弁論術は技術ではないと論じた[1]。アテナイオスはハグノンを典拠として「スパルタでは、結婚前の娘たちは美少年のように見られるのが習いだった」と述べている[2]。また、プルタルコスはハグノンを典拠として飼育係によるエサの着服を見破った象の話を紹介している[3]。
註
[編集]参考文献
[編集]- アテナイオス著、柳沼重剛訳、『食卓の賢人たち』(5)、京都大学学術出版会、2004年
- クインティリアヌス著、森谷宇一他訳、『弁論家の教育』(1)、京都大学学術出版会、2005年
- Plutarch, De sollertia animalium