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タナカマシーナリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
タナカマシーナリー株式会社
TANAKA MACHINERY INC.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
719-1122
岡山県総社市下林700−11
本店所在地 700-0035
岡山県岡山市北区高柳西町18−2
設立 1987年9月3日
業種 金属製品
法人番号 3260002006264 ウィキデータを編集
事業内容 鉄道車両・航空機などの部品製造
代表者 代表取締役 田中秀明
資本金 6,000万円
従業員数 90名
外部リンク http://www.tanakaworks.jp/
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タナカマシーナリー株式会社は、岡山県総社市にある鉄道車両航空機などの部材や部品を加工製造するメーカー。旧社名は田中鉄工所。

1956年創業。1987年に本社を総社市に移転して会社を組織した。

部品加工を手がけるが、どの部品も売上比率は1割以下であり、「本業」がないことが特徴[1]。1989年にはユーロスターの車両の台車加工に短納期で対応したことから、新幹線ニューヨーク市地下鉄台湾高速鉄道などの台車加工を手がけるようになり、国内鉄道車両4社にまで取引先を広げた[2]。1999年末には、国立天文台野辺山高原に設置したパラボラアンテナにおいて、5マイクロメートルの凹凸しか許容されない鏡面加工の第1段階を担当、この実績は後に国立天文台がチリでアルマ望遠鏡を設置する際にも生かされた[3]。2004年10月に航空部品の共同受注を狙って発足した企業連合「ウィングウィン岡山」にも参加、この年には航空機の組み付け治具を一か月で納入した[4]。この治具は享栄エンジニアリングとの共同作業で、連合が目指した共同受注を早くも実現した[5]。この活動により、風力発電装置の部品加工を受注するなど、認知を上げている[6]

特定業種に依存しすぎない方針により、毎年億円単位の設備投資を行っている[7]。取引先がニューヨーク市地下鉄の車両を大量受注したことが伝わると[1]、2005年には倉敷で新工場を稼働させ[8][9][10]、さらに鉄道車両向けにMC3台を新規導入した[11]。2012年にはインドネシアのカラワン工業団地に工場を新設した。取引先の海外進出に対応するためのもので[12][13]インドネシアの要員は岡山の工場で研修を受け、技術を習得する体制を組んだ[14]。汎用品を海外に移す一方で、国内は付加価値の高い部品加工に特化する前提で、国内での生産設備状況も進めた[15]。2014年には岡山市北区下足守に岡山工場を稼働させた[16][17]

2018年に社名をタナカマシーナリーに変更した[18]

事業所

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提供番組

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脚注

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  1. ^ a b 「群を抜け▽3 「ハイテクゾーン」胎動 切削や金型、世界も注目 「一点物」の技術に磨き」『日本経済新聞』2005年5月26日。
  2. ^ 「多士済々 メードイン岡山1⃣ 第1部「個性派列伝」①田中鉄工所 電車の台車加工 次世代新幹線に参画」『山陽新聞』、2005年1月19日、1面。
  3. ^ 山根一眞「山根一眞と写真が語るアルマ電波望遠鏡 第5回 誤差5μmで鏡面を削った職人魂」『日経ものづくり』2018年8号、72-80ページ
  4. ^ 「テクノエリア岡山 航空機部品の共同受注狙う 医学部核に医療VBも」『日経産業新聞』2005年2月21日、27面。
  5. ^ 「岡山 未来図はあるか<下> 見えない産業の「顔」 飛躍へ「百年の計」急げ」『日本経済新聞』岡山、2005年8月25日、23面。
  6. ^ 「岐路に立つ中小企業 突破口はどこに㊦ 地域の強み、新分野開拓」『日本経済新聞』2008年3月5日、15面。
  7. ^ 浅田一朗「航空機産業 チャンスつかめ パート2 企業編 6⃣田中鉄工所 成長分野に先行投資 自立した下請け目指す」『日刊工業新聞』2014年9月15日、8面。
  8. ^ 「田中鉄工所 倉敷に新工場 鉄道車台加工を強化」『日本経済新聞』岡山、2005年4月6日、35面。
  9. ^ 「田中鉄工所 倉敷に工場 鉄道車台加工を強化」『日経産業新聞』、2005年4月8日、9面。
  10. ^ 「倉敷に新工場整備 田中鉄工所」『山陽新聞』、2005年4月20日、11面。
  11. ^ 「田中鉄工所 電車部品生産を強化 次世代新幹線など 新規受注に対応」『山陽新聞』、2006年12月13日、11面。
  12. ^ 「田中鉄工所 初の海外拠点建設 インドネシアに新工場 来夏創業 取引先移転増で対応」『山陽新聞』2010年10月21日、7面。
  13. ^ 「インドネシアに工場 田中鉄工所 来月稼働 自動車部品 金型を製造 日系企業の需要に対応」『山陽新聞』2012年4月19日、7面。
  14. ^ 「熱風インドネシア――下―― 人件費高騰「カイゼン」急ぐ コスト削減 10円単位で」『日本経済新聞』中国、2014年2月14日。
  15. ^ 「田中鉄工所 大型5軸MCなど4台導入 国内生産設備を充実 高い技術の部品に特化 安価な汎用はインドネシア」『山陽新聞』2012年4月19日、7面。
  16. ^ 「田中鉄工所 航空機部品 岡山に新工場 エンジン用など 「787」増産に対応」『日本経済新聞』中国、2014年5月24日。
  17. ^ 長田憲司「田中鉄工所 3ヵ所目の生産拠点 岡山工場が稼働 大型機械部品 精密加工対応 航空、医療受注開拓へ」『山陽新聞』、2014年11月5日、7面。
  18. ^ 太田知二「田中鉄工所あす社名変更 タナカマシーナリーへ」『山陽新聞』、2018年1月5日、7面。

外部リンク

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