タガトース-ビスリン酸アルドラーゼ
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タガトース-ビスリン酸アルドラーゼ(Tagatose-bisphosphate aldolase、EC 4.1.2.40)、以下の化学反応を触媒する酵素である。
- D-タガトース-1,6-ビスリン酸ジヒドロキシアセトンリン酸 + D-グリセルアルデヒド-3-リン酸
従って、この酵素の基質はD-タガトース-1,6-ビスリン酸のみ、生成物はジヒドロキシアセトンリン酸(グリセロンリン酸)とD-グリセルアルデヒド-3-リン酸の2つである。
この酵素はリアーゼ、特に炭素-炭素結合を切断するアルデヒドリアーゼに分類される。系統名は、D-タガトース-1,6-ビスリン酸 D-グリセルアルデヒド-3-リン酸リアーゼ (グリセロンリン酸形成)(D-tagatose 1,6-bisphosphate D-glyceraldehyde-3-phosphate-lyase (glycerone-phosphate-forming))である。他に、D-tagatose-1,6-bisphosphate triosephosphate lyase等とも呼ばれる。この酵素は、ガラクトースの代謝に関与している。
構造
[編集]2007年末時点で、1つの構造が解明されている。蛋白質構造データバンクのコードは、1GVFである。
出典
[編集]- Anderson RL, Markwell JP (1982). “D-Tagatose-1,6-bisphosphate aldolase (Class II) from Klebsiella pneumoniae”. Methods Enzymol. 90: 323–324. doi:10.1016/s0076-6879(82)90131-8. PMID 6759854.
- van Rooijen RJ, van Schalkwijk S, de Vos WM (1991). “Molecular cloning, characterization, and nucleotide sequence of the tagatose 6-phosphate pathway gene cluster of the lactose operon of Lactococcus lactis”. J. Biol. Chem. 266 (11): 7176–81. PMID 1901863.