タカハシホタテ属
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タカハシホタテ属 | ||||||||||||||||||||||||
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地質時代 | ||||||||||||||||||||||||
中新世 - 更新世 | ||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Fortipecten (Yabe and Hatai, 1940) |
タカハシホタテ属 (Fortipecten) は、新生代の一時期、北太平洋に棲息した貝の分類群で、軟体動物、二枚貝綱、イタヤガイ科に属する。化石でのみ知られる。
特徴
[編集]円形の殻の付け根から放射状の筋(放射肋)が並んで伸び、付け根の両側に耳と呼ばれる付属部が張り出すホタテガイの形は、イタヤガイ科に共通する特徴である。タカハシホタテ属では殻の耳が大きく、殻本体と同じくらいの長さになる[1]。また、右殻が大きく湾曲し、左殻はほぼ平らである[1]。波打つ放射肋がよく目立つ大型の貝である[1]。
分類
[編集]1940年(昭和15年)に東北帝国大学(今の東北大学)の矢部長克と畑井小虎が、イタヤガイ属 (Pecten) の下にタカハシホタテ亜属 (Fortipecten) を提唱した[2]。1962年(昭和27年)に東北大学の増田孝一郎がタカハシホタテ属に昇格させた[1][2]。
タイプ種の F. takahashii(タカハシホタテ)は[1]、北海道を中心に北西太平洋に広く分布、F. kenyoshiensis(ケンヨシホタテ)は日本の東北地方と北海道。F. hallae はアラスカ産である。
種の一覧
[編集]- Fortipecten hallae (Dall)
- Fortipecten kenyoshiensis (Chinzei) - ケンヨシホタテ
- Fortipecten takahashii (Yokoyama) - タカハシホタテ
脚注
[編集]- ^ a b c d e MASUDA Koichiro (1962) "Tertiary Pectinidae of Japan, p222 - 223.
- ^ a b 速水格「タカハシホタテ」、『動く大地とその生物』、121頁。
参考文献
[編集]- 速水格「タカハシホタテ」、大場秀章・西野嘉章・編『動く大地とその生物』、東京大学出版会、1995年。
- MASUDA Koichiro (増田孝一郎), "Tertiary Pectinidae of Japan", The science reports of the Tohoku University. Second series, Geology, vol.33, 2, p 117-A21, 1962.