タオルの日
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タオルの日とは、イギリスのSF作家、ダグラス・アダムズに関する記念日である。毎年5月25日。[2]
タオルの日には、アダムズのファンは彼の代表作『銀河ヒッチハイク・ガイド』の登場人物を模してタオルを持ち歩き、アダムズとその作品への感謝を表明する。この運動は、2001年5月11日にアダムズが逝去した際、2週間に渡り行われたことに端を発する。[3]
起源
[編集]『銀河ヒッチハイク・ガイド』の第3章には、「星間ヒッチハイカーにとってタオルとは、持ち歩いてこれほどとてつもなく役に立つものはほかにないというほどお役立ちなもの」という記述がある[4]。
タオルの日の創設を提案している最初の発言は、当時存在していた電子掲示板『System Toolbox』への、『Clyde』というユーザーによる投稿[5]である。 クリス・キャンベルとその友人は、タオルの日を広く知らしめ、人々にタオルの携帯を喚起するためのウェブサイト、towelday.orgを創設している。タオルの日は多くのファンの知るところとなった。ファンは、自分がタオルを持った写真をtowelday.orgに送った。towelday.orgは、ファンによるこうした写真をまとめ、特集した[6]。
影響
[編集]タオルの日は、ノルウェー放送協会[7]や、ロサンゼルスのナショナル・パブリック・ラジオ [8] など、世界中の複数のマスメディアで取り上げられた。2013年、ノルウェーの公共交通会社Kolumbusがタオルの日にちなんだ限定タオルの販売を行った。この限定タオルにはRFIDが埋め込まれており、Kolumbusが運営するバスとボートが乗り放題となる仕組みであった[9]。
脚注
[編集]- ^ Adams, Douglas (2003). Geoffrey Perkins (ed.), Additional Material by M. J. Simpson. ed. The Hitchhiker's Guide to the Galaxy: The Original Radio Scripts (25th Anniversary Edition ed.). Pan Books. p. 10. ISBN 0-330-41957-9
- ^ “Towel Day, Its Time Has Come”. BBC. (2001年5月16日) 2015年6月3日閲覧。
- ^ Kornblum, Janet (2001年5月24日). “Hitchhiker, grab your towel and don't panic!”. USA Today 2015年6月3日閲覧。
- ^ ダグラス・アダムス 著、安原和見 訳『銀河ヒッチハイク・ガイド』(新)河出文庫、2005年、37頁。ISBN 4309462553。
- ^ “Original Towel Day proposal”. System Toolbox. 2002年4月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月4日閲覧。
- ^ “towelday.org”. 2002年1月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月4日閲覧。
- ^ Den internasjonale håndkledagen “Den internasjonale håndkledagen”. NRK Nyheter. (2007年5月23日) 2015年6月9日閲覧。
- ^ “Den internasjonale håndkledagen”. National Public Radio, Los Angeles. (2007年5月25日) 2015年6月9日閲覧。
- ^ “Kolumbus Transportation celebrates Towel Day (in Norwegian)”. en:Kolumbus. (2013年5月23日). オリジナルの2013年6月7日時点におけるアーカイブ。 2015年6月9日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Towel Day - Celebrating the life and work of Douglas Adams
- Towel Day (h2g2にある、タオルの日に関するエントリー)
- Fan proposing the idea of making Towel Day an annual event (h2g2にある、タオルの日の創設に関するエントリー)