タイキバカラ
タイキバカラ | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
欧字表記 | Taiki Baccarat[1] | |||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||
性別 | 牡[1] | |||||
毛色 | 鹿毛[1] | |||||
生誕 | 2001年2月8日 | |||||
死没 | 不明 | |||||
抹消日 | 2007年10月18日 | |||||
父 | Southern Halo[1] | |||||
母 | タイキクリスタル[1] | |||||
母の父 | Miswaki[1] | |||||
生国 | アメリカ合衆国[1] | |||||
生産者 | Taiki Farm[1] | |||||
馬主 | 大樹ファーム[1] | |||||
調教師 |
土田稔(美浦) →大久保洋吉(美浦)[1] | |||||
競走成績 | ||||||
生涯成績 | 9戦3勝[1] | |||||
獲得賞金 | 7131万6000円[1] | |||||
|
タイキバカラ(Taiki Baccarat、2001年2月8日 - )[1]は、日本の競走馬、種牡馬。主な勝ち鞍は2004年のクリスタルカップ。
馬名は冠名(タイキ)に母タイキクリスタルにちなんでクリスタル・ガラスのメーカー名「バカラ」を合わせたもの。
経歴
[編集]競走馬時代
[編集]2002年、大樹ファームのクラブ馬として1口18万円×200口の総額3600万円で募集された。募集時のアピールコメントは「気性は素直で、人の言うことを良く理解する、賢い馬」だった[2]。
2003年11月、東京競馬場での新馬戦でデビュー。中団待機からゴール前の接戦を制し勝利を飾る。2戦目のダートでの500万下平場戦も2歳レコードで勝利。ソエ気味で3か月半の間隔が開いたが、年明け初戦のクリスタルカップも、スタートから鞍上の蛯名正義が手綱を持って行かれたまま逃げ切り勝ち。デビュー以来無傷の3連勝で重賞勝利を飾る。
続くNHKマイルカップでは前向き過ぎる気性が不安視され、単勝5番人気にとどまる。レースでは戦前の不安通り抑えきれずに逃げを打つ形になり、直線粘りを見せるも残り200メートルで力尽き、11着に大敗した。
その後、距離を短縮し臨んだファルコンステークスでは1番人気に支持されるが、出遅れて後方からの競馬になり、見せ場なく13着に大敗。ダートに矛先を変えクラスターカップに登録するが、管理調教師の土田稔が名義貸しの防止を怠ったとして3か月の調教停止処分になり、大久保洋吉厩舎に一時転厩する。ファルコンステークスから馬体重を20キログラム増やしての出走であったが、逃げ粘れず7着に敗れた。
しばらくの休養を経て、2004年の欅ステークスから復帰し2着に逃げ粘るが、降級戦となったTUF杯ではふたたび大敗。北陸ステークス4着のあと、脚部不安のため放牧に出された。その後は出走することはなく、2007年10月18日付で競走馬登録を抹消された[3]。
引退後
[編集]引退後は2008年から日高スタリオンステーションで種牡馬入りするが、初年度は種付け頭数が5頭にとどまり[4]、同年7月に同スタリオンステーションを退厩した[5]。その後2009年に浦河町のグラストレーニングセンターに移動した。
2015年10月22日に用途変更となり種牡馬を引退[6]。2016年より引退名馬繋養展示事業の対象となり、引き続きグラストレーニングセンターで繋養された。ところが、2021年にグラストレーニングセンターが閉場して同年6月には引退名馬繋養展示事業の助成対象ではなくなる[7]。以後の消息は不明となっている。
競走成績
[編集]年月日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | 騎手 | 斤 量 |
距離(馬場) | タイム (上り3F) |
タイム 差 |
勝ち馬/(2着馬) | ||
2003 | 11. | 2 | 東京 | 2歳新馬 | 13 | 6 | 8 | 5.3(3人) | 1着 | 蛯名正義 | 55 | 芝1400m(良) | 1:22.9 (34.1) | -0.1 | (ギミーシェルター) | |
11. | 29 | 東京 | 2歳500万下 | 16 | 7 | 13 | 4.2(2人) | 1着 | 蛯名正義 | 55 | ダ1400m(不) | 1:24.3 (37.2) | -1.4 | (カフェオリンポス) | ||
2004 | 3. | 14 | 中山 | クリスタルC | GIII | 13 | 2 | 2 | 2.3(1人) | 1着 | 蛯名正義 | 56 | 芝1200m(良) | 1:08.6 (35.5) | -0.1 | (ビッグファルコン) |
5. | 9 | 東京 | NHKマイルC | GI | 18 | 5 | 9 | 11.3(5人) | 11着 | 蛯名正義 | 57 | 芝1600m(良) | 1:34.4 (36.6) | 1.9 | キングカメハメハ | |
6. | 13 | 中京 | ファルコンS | GIII | 16 | 2 | 4 | 2.3(1人) | 13着 | 蛯名正義 | 58 | 芝1200m(良) | 1:10.5 (37.1) | 1.0 | キョウワハピネス | |
8. | 13 | 盛岡 | クラスターC | GIII | 14 | 3 | 3 | 2.4(2人) | 7着 | 蛯名正義 | 55 | ダ1200m(良) | 1:12.1 (35.9) | 0.8 | シャドウスケイプ | |
2005 | 5. | 28 | 東京 | 欅S | OP | 16 | 5 | 10 | 8.7(5人) | 2着 | 北村宏司 | 55 | ダ1400m(良) | 1:23.6 (36.6) | 0.2 | テイエムアクション |
7. | 2 | 福島 | TUF杯 | 1600万下 | 14 | 7 | 13 | 4.7(3人) | 12着 | 勝浦正樹 | 58 | 芝1200m(良) | 1:08.5 (35.8) | 0.8 | ダイワメンフィス | |
7. | 24 | 新潟 | 北陸S | OP | 10 | 1 | 1 | 6.0(4人) | 4着 | 小林淳一 | 55 | ダ1200m(良) | 1:10.7 (36.8) | 0.4 | サンライズキング |
血統表
[編集]タイキバカラの血統(ヘイロー系 / Almahmoud9.38%=4x5、Princequillo6.25%=5x5、Native Dancer6.25%=5x5) | (血統表の出典) | |||
父 *サザンヘイロー Southern Halo 1983 鹿毛 アメリカ |
父の父 Halo 1969黒鹿毛 アメリカ |
Hail to Reason | Turn-to | |
Nothirdchance | ||||
Cosmah | Cosmic Bomb | |||
Almahmoud | ||||
父の母 Northern Sea 1974鹿毛 アメリカ |
Northern Dancer | Nearctic | ||
Natalma | ||||
Sea Saga | Sea Bird | |||
Shama | ||||
母 *タイキクリスタル 1992 鹿毛 アメリカ |
Miswaki 1978 栗毛 アメリカ |
Mr. Prospector | Raise a Native | |
Gold Digger | ||||
Hopespringseternal | Buckpasser | |||
Rose Bower | ||||
母の母 Global Glitter 1975栗毛 アメリカ |
Key to Content | Forli | ||
Key Bridge | ||||
Moon Glitter | In Reality | |||
Foggy Note F-No.3-o |
母タイキクリスタルは中央競馬で走り8戦3勝。当馬と同じく新馬勝ちの後、2戦目の500万下を圧勝している。兄弟は中央競馬で5頭登録され、2頭が勝ち上がっているが目立った活躍馬は出ていない。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n “タイキバカラ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年6月5日閲覧。
- ^ タイキクリスタルの01年産募集時カタログ (PDF) - 大樹レーシングクラブ
- ^ タイキバカラが登録抹消 - netkeiba.com
- ^ 2009年度の種付頭数?日高スタリオンS編 - 馬市.comブログ
- ^ スピードワールドとタイキバカラが移動 - netkeiba.com
- ^ “2015年供用停止種雄馬一覧”. 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2022年4月16日閲覧。
- ^ https://gracetc.webnode.jp/
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、KEIBA.GO.JP、JBISサーチ、Racing Post
- タイキバカラ - 競走馬のふるさと案内所
- タイキバカラ - 引退名馬(名馬.jp)