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ソードブレイカー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イギリス・ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館所蔵 全長は40cm弱

ソードブレイカー(英語:Sword Breaker)は、武器刀剣)の一種で普通の刃と櫛状の峰をもつ短剣

敵のレイピアサーベルなどの、比較的細身のもの)を峰の凹凸にかませて、(折るのではなく)その動きを制限することを主眼としている武器であったが、当時の技術では作成が困難であり、通常の短剣よりも重たかったため、短剣の軽快さという利点を損なっていた[1]

名前の由来は剣を折ることからといわれ、扱いは十手や琉球の古武術の武具にあるに近いが、より積極的に武器を破壊することが可能であり、相手を突くために先端は尖っている[2]。しかし、利き手と反対側の手に装備して使用することから、力が入りにくく、剣を破壊するのは困難であった。マンゴーシュと同様に盾の代わりに発展した。

16-17世紀にイタリアとドイツで使用された(ドイツ語:Degenbrecher、Degenはフェンシングのエペやサーベルなど小剣の意)。 20世紀初頭の文献では、fränkischer Haken とも呼ばれた[3][4]

出典

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  1. ^ 長田龍太『続・中世ヨーロッパの武術』新紀元社、107ページ
  2. ^ 市川定春『武器辞典』新紀元社、90-91ページ。
  3. ^ ブロックハウス百科事典 kleinen Schwestern(姉妹版)第5版、第1巻 Leipzig 1911., S. 605 [1]
  4. ^ マイヤー百科事典, Band 6. Leipzig 1906, S. 842 [2]