ゼリエース
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ゼリエース(JELLY ACE)は、ハウス食品が製造販売するデザート用即席食品[1]。日本でも高度成長後の1960年代から一般家庭にも冷蔵庫が普及し(当時はテレビ・洗濯機・冷蔵庫の家電3品目が「三種の神器」ともてはやされた)、1970年代には冷凍室を備えた2ドア式冷凍冷蔵庫が普及した(冷蔵庫#日本での歴史も参照)。こうした世相を受け、子供でも手軽におやつを作れて食べて楽しめるデザートの素として、1960年代後半から発売されたものである。発売以来半世紀を超えるロングセラー商品となっている[2]。この項ではゼリーの素「ゼリエース」の他に、同時期に粉末の「パウダーデザートシリーズ」として発売された姉妹品「プリンミクス」「プリンエル」「シャービック」[2]、その他の同社のデザート製品についても触れる。
歴史
[編集]→「ハウス食品 § 沿革」も参照
- 1964年(昭和39年) - プリンの素「プリンミクス」発売[2][3]。
- 1967年(昭和42年) - ゼリーの素「ゼリエース」発売[2]。
- 1968年(昭和43年) - 氷菓の素「シャービック」発売[2]。
- 1971年(昭和46年) - プリンの素「プリンエル」発売[2]。
- 1976年(昭和51年)- デザートの素「フルーチェ」発売[3]。
- 1980年(昭和55年) - ゼラチンパウダー「クッキングゼリー」発売[2]。
- 2020年(令和2年)1月20日
ゼリエース
[編集]- 粉末状のゼリーの素で、内容量は95g。
- 作り方は、80℃以上の湯で溶かし、冷蔵庫で冷やし固めるとゼリーができる。
- 「コーヒーゼリー」という商品名のコーヒー味の同類品がある。
- 1968年に商品名を「ゼリメイト」に変更したが、再び「ゼリエース」に戻っている。
- かつては芸能人を起用したテレビCMを流していた。
- 定価は150円だが、100円ショップでもよく売られている。
- 現在はイチゴ味、メロン味を製造している(無果汁)。
- 過去に販売された味
いずれも無果汁。
CMに起用された人物
[編集]姉妹品
[編集]- プリンミクス
- 粉末状のプリンの素。お湯に溶かして冷蔵庫で冷やし固める。
- プリンエル
- 粉末状のプリンの素。牛乳に溶かして鍋で熱し、冷蔵庫で冷やし固める。
- シャービック
- 粉末状の氷菓の素。水に溶かして冷凍庫で凍らせて作る[5]。
- イチゴ味、メロン味の2種類がある(無果汁)。この2種類は発売時から変わらず製造されている。
- フルーチェ
- 液状のデザートの素。牛乳を加えるとペクチンの作用で固まる[6]。
- 原材料のペクチンと牛乳のカルシウムが反応して固まるため、牛乳以外の加工乳や豆乳では作れない[7]。
- クッキングゼリー
- 調理用のゼラチンパウダー。味はついていないため、菓子作りや料理に幅広く使用できる。
プリンミクス・プリンエルとも、卵原料を使用していないため、卵アレルギーがあっても食べられる。ただしいずれも原料に乳成分を含むため、牛乳を使わないプリンミクスであっても、乳アレルギーがある場合は食べられない。
また、商品名は「プリン」だが、牛乳と卵液を混ぜたカスタードを熱して凝固させたプディングではなく、ゼラチンで冷やし固めるもので、厳密にはカスタードプディング(=プリン)ではない。黄色い色は着色料(現在は天然色素を使用)によるもの。
プリンミクス・プリンエルの詳細については、公式サイト「商品一覧 - プリン」を参照。
脚注
[編集]- ^ ゼリエース・コーヒーゼリー ハウス食品公式サイト
- ^ a b c d e f g h i 半世紀つづくロングセラーがフレッシュアップ 気分上がる、かんたん自家製スイーツ「パウダーデザートシリーズ」新パッケージで1月20日から全国で発売~SNS映えする “おしゃレトロスイーツ“ をブランドサイトで提案~ ハウス食品ニュースリリース、2020年01月15日、2020年1月24日閲覧。
- ^ a b 会社の歩み ハウス食品公式サイト
- ^ ハウスのデザート ブランドサイト ハウス食品公式サイト
- ^ シャービック ハウス食品公式サイト
- ^ フルーチェがプルンと固まるヒミツ ハウス食品公式サイト
- ^ フルーチェが作れる牛乳の種類 ハウス食品公式サイト
関連項目
[編集]- フルーチェ
- ハウス食品
- パンピー食品 - 明治乳業(現:明治)グループ。1980年代に「ゼリエース」に似た商品を製造していた。
- ライオン - 1990年代に「ゼリエース」に似た商品を製造していた。
- 三種の神器 (電化製品)
- 冷蔵庫#日本での歴史
外部リンク
[編集]- ハウスのデザート ブランドサイト - ハウス食品