セヴンス・ソジャーン
『セヴンス・ソジャーン』 | ||||
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ムーディー・ブルース の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | ロンドン Tollington Park Studios[1] | |||
ジャンル | プログレッシブ・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | スレッショルド・レコード | |||
プロデュース | トニー・クラーク | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ムーディー・ブルース アルバム 年表 | ||||
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『セヴンス・ソジャーン[8]』(Seventh Sojourn)は、イギリスのプログレッシブ・ロック・バンド、ムーディー・ブルースが1972年に発表した8作目のスタジオ・アルバム。ジャスティン・ヘイワードとジョン・ロッジが加入してからは7作目に当たる。
背景
[編集]ジャスティン・ヘイワードは父を失って間もない頃に「新しい地平線」を作っており、ヘイワードは2013年に行われたSongfactsのインタビューにおいて「私の周りで死が相次いで、私はそれに対処し、どのように扱って、何をすべきで、どうやって乗り越えるべきか考え出さなければならなかった」と語っている[9]。また、グレアム・エッジは本作が制作されていた頃に辛い離婚を経験しており、エッジは2011年に行われたExaminer.comのインタビューにおいて「私は長い間、このアルバムをほとんど無視していて、聴いたり関わりを持ったりしないようにしていた」「個人的な見地から、長い間ほとんど無視してきたってことに、我ながら本当に驚いたよ」と語っている[10]。
マイク・ピンダーは本作のレコーディングで、従来のメロトロンに代わりチェンバリンを多用している[11][12]。
2007年のSACD及び2008年のリマスターCDには、ボーナス・トラックが4曲追加された。そのうち「アイランド」は本作リリース後の1973年2月14日にレコーディングされた曲で、他の3曲はマイク・ピンダーのホーム・スタジオ「Beckthorns」で1972年1月に録音された[1]。
反響・評価
[編集]本作に先駆けてリリースされたシングル「神秘な世界へ」は、全英シングルチャートで13位[13]、アメリカのBillboard Hot 100では29位を記録[2]。
続いて本作が発表されると、全英アルバムチャートでは18週チャート圏内に入り、最高5位を記録[3]。アメリカではBillboard 200において自身初の1位獲得を果たし[2]、RIAAによってゴールドディスクに認定された[14]。また、1973年にシングル・カットされた「ロックン・ロール・シンガー」は全英36位[13]・全米12位に達した[2]。
Bruce Ederはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「バラードが2曲あるとはいえ、『セヴンス・ソジャーン』はリリース当時、このバンドが生み出してきた作品の中で最もハードにロックしていることで注目された」と評している[12]。
収録曲
[編集]- 失われた世界 "Lost in a Lost World" (Mike Pinder) – 4:41
- 新しい地平線 "New Horizons" (Justin Hayward) – 5:10
- フォー・マイ・レディー "For My Lady" (Ray Thomas) – 3:57
- 神秘な世界へ "Isn't Life Strange" (John Lodge) – 6:00
- ユー・アンド・ミー "You and Me" (J. Hayward, Graeme Edge) – 4:19
- 虚飾の世界 "The Land of Make-Believe" (J. Hayward) – 4:51
- ホエン・ユー・アー・ア・フリーマン "When You're a Free Man" (M. Pinder) – 6:05
- ロックン・ロール・シンガー "I'm Just a Singer (In a Rock and Roll Band)" (J. Lodge) – 4:19
ボーナス・トラック
[編集]- 神秘な世界へ(オリジナル・ヴァージョン) "Isn't Life Strange (Original Version)" (J. Lodge) – 8:10
- ユー・アンド・ミー(ベックソーンズ・バッキング・トラック) "You and Me (Beckthorns Backing Track)" (J. Hayward, G. Edge) – 6:30
- 失われた世界(インストゥルメンタル・デモ) "Lost in a Lost World (Instrumental Demo)" (M. Pinder) – 4:41
- アイランド "Island" (J. Hayward) – 4:30
参加ミュージシャン
[編集]- ジャスティン・ヘイワード - ボーカル、ギター
- ジョン・ロッジ - ボーカル、ベース
- マイク・ピンダー - ボーカル、チェンバリン、メロトロン、ピアノ、オルガン
- レイ・トーマス - ボーカル、フルート、タンブリン
- グレアム・エッジ - ドラムス、ボーカル
脚注
[編集]- ^ a b Moody Blues, The - Seventh Sojourn (CD, Album) at Discogs
- ^ a b c d The Moody Blues - Awards : AllMusic
- ^ a b MOODY BLUES | Artist | Official Charts - 「Albums」をクリックすれば表示される
- ^ dutchcharts.nl - The Moody Blues - Seventh Sojourn
- ^ norwegiancharts.com - The Moody Blues - Seventh Sojourn
- ^ 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.291
- ^ charts.de
- ^ 日本初回盤LP(THL-5)では『神秘な世界』という邦題が付けられていたが、後の再発で原題の片仮名表記に変更された。また、2008年の紙ジャケットSHM-CD(UICY-93718)では『セヴンス・ソジャーン〜神秘な世界』というタイトルが使用された
- ^ Justin Hayward of The Moody Blues: Songwriter Interviews - Songfacts - 2014年8月2日閲覧
- ^ An interview with Graeme Edge: The Moody Blues' poetry man - Tuscon Concerts | Examiner.com - article by Kevin Yeanoplos - 2014年8月2日閲覧
- ^ Michael Pinder Exclusive: The Moody Blues Founder Admits to Seeing UFO Formations - St. Petersburg Classic Rock Music | Examiner - article by Ray Shasho - 2014年8月2日閲覧
- ^ a b Seventh Sojourn - The Moody Blues | AllMusic - Review by Bruce Eder
- ^ a b MOODY BLUES | Artist | Official Charts
- ^ RIAA公式サイト内SEARCHABLE DATABASE - 引用符付きの"SEVENTH SOJOURN"と入力して検索すれば表示される
外部リンク
[編集]- Seventh Sojourn - Discogs (発売一覧)
先代 キャット・スティーヴンス 『キャッチ・ブル・アット・フォー』 |
Billboard 200 ナンバーワン・アルバム 1972年12月9日 - 1973年1月12日(5週) |
次代 カーリー・サイモン 『ノー・シークレッツ』 |