センチュリーベストナイン
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センチュリーベストナインは、2000年に日本野球機構・読売新聞社・日本テレビ・ニッポン放送が主催して、日本プロ野球の20世紀全体を通したベストナインを決めようとした企画。現在、日本野球機構をはじめとする主催者のHPにはこの企画に関する記述が存在せず、ネットでの投票サイト(http://bestnine.yahoo.co.jp )も閉鎖されている。
選考方法
[編集]一般の投票と選考委員13人の選考で決まる。一般の投票は、Yahoo!Japan上にある公式ページもしくは12球団の本拠地球場での投票用紙で可能であった。予め与えられたポジションにノミネートしている選手に投票する形をとり、ノミネートされていない選手や、ノミネートされているが別ポジションに投票したい場合は、自らノミネートして投票する必要があった。
選考委員
[編集]西田ひかる(タレント)、中居正広(タレント)、テリー伊藤(演出家)、水谷八重子(女優)、浅利慶太(劇団四季代表)、池井優(歴史学者)、柳本元晴(週刊ベースボール編集長)、二階堂昭雄(毎日新聞社・野球殿堂選考委員)、渋沢良一(セリーグ事務局長)、村田繁(パリーグ事務局長)、幸山勉(共同通信社・野球殿堂選考委員)、金井義明(コミッショナー事務局長)、迫田泰敏(読売新聞社運動部局長)
選考結果(受賞者と次点者)
[編集]投票総数1,027,512(投票用紙など929,361、インターネット98,151)
選手名 | 所属 | 得票数 | |
---|---|---|---|
投手 | 江夏豊 | 西武 | 129,694 |
野茂英雄* | 近鉄 | 112,561 | |
捕手 | 古田敦也* | ヤクルト | 304,290 |
野村克也 | 西武 | 223,753 | |
一塁手 | 王貞治 | 巨人 | 501,834 |
ランディ・バース | 阪神 | 149,120 | |
二塁手 | 落合博満 | 日本ハム | 239,136 |
篠塚和典 | 巨人 | 200,612 | |
三塁手 | 長嶋茂雄 | 巨人 | 507,849 |
掛布雅之 | 阪神 | 118,468 | |
遊撃手 | 松井稼頭央* | 西武 | 209,694 |
吉田義男 | 阪神 | 137,430 | |
外野手 | イチロー* | オリックス | 587,426 |
外野手 | 松井秀喜* | 巨人 | 390,028 |
外野手 | 張本勲 | ロッテ | 203,150 |
秋山幸二* | ダイエー | 202,930 |
所属は日本における最終球団。*は当時現役。
問題点
[編集]- 選考委員の権限が明らかにされていなかった。また委員にはプロ野球との関連が不明な人物も含まれていた。
- 二塁手として239試合しか出場していない落合博満が二塁手としてノミネートされていた(落合の場合、もっとも多く出場したのが一塁手であり、2年連続三冠王を達成した年は三塁手での出場が最多であった)。
- 古い時代の選手が選出されにくく、選出された9人中現役選手が4人も占めた(野茂英雄と秋山幸二が僅差で次点となったが、もし両者ともに選出されていたら9人中6人を現役選手が占めることになっていた)。中でも松井稼頭央は、わずか一軍実働6年での選出となった。
- スポーツライターで「記録の神様」と呼ばれる宇佐美徹也は、この企画と結果に不満を持ち、自著「プロ野球全記録2001年版」で独自のベストナインを発表した。