センシア
センシア100 Sensia 100 (RA) | |
---|---|
製造元: | 富士フイルム |
ISO感度: | 100/21 |
増感: | - |
形式: | カラー リバーサル |
色温度: | デイライト |
現像: | CR-56現像 / E-6現像 |
フォーマット: | 135 |
RMS粒状度: | 8 |
彩度: | 標準彩度 |
用途: |
スナップ写真、風景写真 医療写真・学術写真 |
製造開始: | 1994年 |
製造終了: | 2003年7月 |
後継製品: | センシアII100、センシアIII100 |
URL: | Data sheet |
備考: | リアルカラー |
センシア(英語: Sensia )は、富士フイルムのカラーリバーサルフィルムのブランド「フジクローム」を冠する銘柄のかつて存在したシリーズである[1]。2011年(平成23年)12月、センシアIII100(センシアスリーひゃく)135フィルムの24枚撮・36枚撮のそれぞれ単品の販売終了をもって、同銘柄は廃番となった[1]。
略歴・概要
[編集]1994年(平成6年)、富士写真フイルム(現在の富士フイルム)は、フジクロームセンシア100(RA, ISO 100/21)、フジクロームセンシア200(RM, ISO 200/24)、フジクロームセンシア400(RH, ISO 400/27)を発売する[2]。「プロビア」シリーズが誕生したのと同時期である[3]。
1997年(平成9年)3月、「フジクロームアスティア100」とともに、フジクロームセンシアII100(RA II)を発売する[4]。
2003年(平成15年)7月、「フジクロームベルビア100F」「フジクロームベルビア100」「フジクロームアスティア100F」が発売されたが、同月、フジクロームセンシアIII100(RA III)も発売されている[5]。
2011年(平成23年)2月14日、富士フイルムは、「フジクロームセンシアIII100」の135フィルム、24枚撮・36枚撮のそれぞれ20本パックの販売終了をアナウンス、それぞれの単品販売が残った[6]。同年9月5日、同社は、「センシアIII100」の135フィルム、24枚撮・36枚撮のそれぞれ単品の販売終了をアナウンス、同年12月をもって、同銘柄はすべて廃番となった[1]。同社が「今後の使用推奨品」として指定するのは、同じリアルカラーだが超高彩度の「プロビア100F」の135フィルム、24枚撮・36枚撮単品であるという[1]。
「センシアIII100」が生産終了し、同時にアナウンスされた「フジクロームアスティア100F」の120フィルム、220フィルム、シートフィルム(4×5in判、8×10in判、および4×5inクイックロードタイプ)が2012年(平成24年)3月に生産終了すると、「フジクローム」ブランドのカラーリバーサルフィルムは、「ベルビア」「プロビア」の2つだけになる[1]。
日本国外では「センシア200」「センシア400」の135フィルムが、2010年前後まで製造販売されていた[2]。
製品
[編集]コード別
[編集]- RA (フジクロームセンシア100、ISO 100/21) - 1994年(平成6年)発売
- RA II (フジクロームセンシアII100、 100/21) - 1997年(平成9年)3月
- RA III (フジクロームセンシアIII100、 100/21) - 2003年(平成15年)7月
- RM (フジクロームセンシア200、ISO 200/24) - 1994年(平成6年)発売
- RH (フジクロームセンシア400、ISO 400/27) - 1994年(平成6年)発売
センシアIII100 Sensia III 100 (RA III) | |
---|---|
製造元: | 富士フイルム |
ISO感度: | 100/21 |
増感: | - |
形式: | カラー リバーサル |
色温度: | デイライト |
現像: | CR-56現像 / E-6現像 |
フォーマット: | 135 |
RMS粒状度: | 8 |
彩度: | 標準彩度 |
用途: | 医療写真・学術写真 |
製造開始: | 2003年7月 |
製造終了: | 2011年12月31日 |
後継製品: | なし |
URL: | データシート |
備考: | リアルカラー |
III100
[編集]センシアIII100(センシアスリーひゃく、英語: Sensia III 100)は、2003年(平成15年)7月に発売された富士フイルムのカラーリバーサルフィルム、写真フィルムである。「センシア」シリーズの最終ラインであり、2011年(平成23年)12月、同製品の生産終了とともに、「センシア」シリーズの銘柄はすべて廃番となった[1][5]。
同製品は、1994年(平成6年)発売の「フジクロームセンシア100」(RA, ISO 100/21)、1997年(平成9年)3月発売の「フジクロームセンシアII100」(RA II)の後継製品として登場したが、同時に発売された「フジクロームベルビア100F」「フジクロームベルビア100」「フジクロームアスティア100F」の開発レポートには、「センシアIII100」の名は言及されていない[5][7]。
粒状性はRMS:8であり、色再現においてはリアルカラー、彩度は標準彩度、階調は軟調であり、シャープネスは高い[8]。彩度については、「アスティア100F」開発時の新技術を使用している[9][10]。
デイライトタイプのフィルムであり、タングステン光下では、「富士色温度変換フィルターLBB-12」、あるいは「ラッテンフィルターNo. 80A」を必要とする[10]。
ロールフィルムである135フィルムしか存在せず、厚さ0.127mmのセルローストリアセテートを支持体とする[10]。
現像処理は、他の「フジクローム」製品同様、「フジクロームフィルムプロセスCR-56」およびコダックのカラーリバーサルフィルム「エクタクローム」現像処方である「E-6現像」を指定している[10]。
ギャラリー
[編集]-
フジクロームセンシア100で撮影されたスライド写真。
-
フジクロームセンシアII100で撮影されたスライド写真。
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フジクロームセンシア200で撮影されたスライド写真。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f プロ用ネガフィルム・リバーサルフィルム・黒白フィルム 一部製品販売終了のご案内、富士フイルム、2011年9月5日付、2012年2月2日閲覧。
- ^ a b Fujifilm Professional Film Data Guide , 富士フイルム、2005年版、2012年2月2日閲覧。
- ^ 富士フイルムのあゆみ 1990年、富士フイルム、2012年2月2日閲覧。
- ^ 富士フイルムのあゆみ 1995年、富士フイルム、2012年2月2日閲覧。
- ^ a b c 富士フイルムのあゆみ 2000年、富士フイルム、2012年2月2日閲覧。
- ^ 写真感光材料製品 一部製品販売終了および価格改定について、富士フイルム、2011年2月14日付、2012年2月2日閲覧。
- ^ 新カラーリバーサルフィルム フジクローム「Velvia 100F/100」「ASTIA 100F」の開発、富士写真フイルム、2012年2月2日閲覧。
- ^ 比較一覧表 リバーサルフィルム、富士フイルム、2012年2月2日閲覧。
- ^ リバーサルフィルム、富士フイルム、2012年2月2日閲覧。
- ^ a b c d センシアIII100 データシート、富士フイルム、2012年2月2日閲覧。
参考文献
[編集]- 『カラーリバーサルフィルム入門 フジクロームの使い方』、日本カメラ社、2003年4月 ISBN 4817940964
- 『CAMERA magazine 12』、エイムック1890、枻出版社、2010年2月16日 ISBN 4777915506
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- リバーサルフィルム、データシート リバーサルフィルム、比較一覧表 リバーサルフィルム - 富士フイルム公式ウェブサイト
- センシア100 , センシアIII100 - 富士フイルム公式データシート
- Fujifilm Professional Film Data Guide - 富士フイルム公式ウェブサイト(2005年版)
- 写真感光材料製品 一部製品販売終了および価格改定について (2011年2月14日付)、プロ用ネガフィルム・リバーサルフィルム・黒白フィルム 一部製品販売終了のご案内 (2011年9月5日付) - 富士フイルム公式ニュースリリース