セレモニアル
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「セレモニアル」は、武満徹が作曲した笙と管弦楽のための作品[1]。タイトルは「セレモニアル -An Autumn Ode-」とも表記される。英語表記はCeremonial[2]。
概要
[編集]1992年に、指揮者の小澤征爾とサイトウ・キネン・オーケストラからの委嘱によって作曲され、同年に完成した。初演は同年の9月5日に、長野市民文化会館で開催されたサイトウ・キネン・フェスティバル松本のオープニング・コンサートで、笙の演奏家の宮田まゆみ、小澤征爾指揮のサイトウ・キネン・オーケストラによって行われた[1]。
その後、佐渡裕[1]やシャルル・デュトワ[3]らによっても演奏されている。
特徴
[編集]3管編成の管弦楽と雅楽の楽器である笙のために書かれており、笙は序奏と後奏で不可思議な音を響かせる。演奏時間は約8分。武満が1973年に作曲した『秋庭歌』の主要旋律が引用されている。
編成
[編集]フルート3(ピッコロ持ち替え)、オーボエ3、クラリネット3、バス・クラリネット、ファゴット3、ホルン4、トランペット3、トロンボーン3、ヴィブラフォーン、グロッケンシュピール、アンティーク・シンバル、ハープ、チェレスタ、弦5部、独奏笙[2]
楽譜
[編集]ショット・ミュージック株式会社よりレンタル譜が提供されている[2]。
脚注
[編集]- ^ a b c “武満徹《セレモニアル》 宮田まゆみ、佐渡裕指揮、東京フィルハーモニー交響楽団|ショット・ミュージック”. ショット・ミュージック. 2023年7月22日閲覧。
- ^ a b c “ショット・ミュージック株式会社|武満徹 作品情報〈独奏楽器とオーケストラのための作品〉”. www.schottjapan.com. 2023年7月22日閲覧。
- ^ “2022|オーケストラ コンサート”. セイジ・オザワ 松本フェスティバル. 2023年7月22日閲覧。