セルフ・ハンディキャッピング
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セルフ・ハンディキャッピング(英語: Self-handicapping)とは、自分の失敗を外的条件に求め、成功を内的条件に求めるための機会を増すような、行動や行為の選択のことを指す概念。エドワード・E・ジョーンズらによって提唱された。自分自身にハンディキャップを付けること、という意味である。
概要
[編集]自らにハンディキャップを課すことで、たとえ失敗した時でも他のせいであると言い訳ができるようにして自尊心を守る。成功した時はハンディキャップがあるのに成功したと自己の評価をより高められる予防線を張る防御的な行為である。これらの行動に能力の向上や生産的な価値はない。失敗や成功の原因が自己の能力や努力ではなく、外部から与えられた要因にあるとすり替えて思いこむ行為だからである。
獲得的セルフ・ハンディキャッピング
[編集]試験前などにあえてゲームをしたり、突然に時間のかかる机や部屋の掃除や整理を始める、あるいは最優先で取り組むべき期限付きの仕事や課題や作業の準備にわざわざ妨害になるようなことを始める行為で「獲得的セルフ・ハンディキャッピング」といい、自らハンディキャップを作り出してしまう現象である。自分の能力に自信がないときや成績が悪かった場合、本当はできるのにハンディキャップがあったからできなかったんだと言い訳するために行う、自己評価や自尊心を守るようにする自己防衛のための行為である。成功した時場合に問題があったのにできたと自己の評価を高められる。
主張的セルフ・ハンディキャッピング
[編集]また、試験前などに「全然勉強してない」、「体調が悪い」、「これは私は苦手で、うまくいかない」など予防的な発言をして周囲の友人などに広める行為もこの一種で、「主張的セルフ・ハンディキャッピング」という。この場合は失敗したときに、周囲の評価を下げないようにし、成功した時はより周囲の評価を高めるための事前工作として、周囲の人からの防御のためにする。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- セルフ・ハンディキャッピングスケール - ウェイバックマシン(2014年1月28日アーカイブ分)