セランガンバツ
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セランガンバツあるいはスランガンバトゥ(マレー語: Selangan batu)[1]は、ボルネオ島、インドネシア東部カリマンタンが原産のフタバガキ科の広葉樹の総称。同じ概念を指す様々な語が存在し、たとえばバラウ(マレー語およびインドネシア語: Balau)、ティッヤー(ビルマ語: သစ်ယာ)、テン(タイ語: เต็ง)、プチャク(クメール語: ផ្ចឹក /pcək/[2])、チック(ラーオ語: ຈິກ[3])、カ・チャック(ベトナム語: cà chắc[4])、ヤカール(フィリピン: Yakal)、バンキライ(インドネシア語: Bangkirai)といったものがある[1]。
芯材と辺材の区別がはっきりしている硬木であり、材は暗紫色、時に帯紫色である[1]。マレーシアのサバ州では気乾比重が0.88以上あるものをスランガンバトゥ NO. 1、0.88以下のものをスランガンバトゥ NO. 2 と区別している[1]。
脚注
[編集]- ^ a b c d 熱帯植物研究会 (1996:106–7).
- ^ Headley, Robert K.; Rath Chim; Ok Soeum (1997). “គគីរ”. Modern Cambodian-English Dictionary. Kensington, Md.: Dunwoody Press. ISBN 0-931745-78-0
- ^ Kerr, Allen (1972). “ຈິກ”. Lao-English Dictionary. Catholic University Press. p. 5352
- ^ Nguyẽ̂n, Đại Hương; Lê, Thị Thùy Trang (2002) (ベトナム語). Sỏ̂ tay tra cứu danh pháp khoa học. Nhà xuá̂t bản Trẻ. p. 121
参考文献
[編集]- 熱帯植物研究会 編「フタバガキ科 DIPTEROCARPACEAE」『熱帯植物要覧』(第4版)養賢堂、1996年、94-116頁。ISBN 4-924395-03-X。
関連項目
[編集]- マレー語圏でスランガンバトゥを俗名に持つ種(熱帯植物研究会 (1996)):
- Selangan batu daun halus 〈細い葉のスランガンバトゥ〉あるいは Selangan batu tulang ikan 〈魚の骨のスランガンバトゥ〉→ スランガンバトゥダウンハルス(Shorea superba Symington)
- Selangan batu daun nips あるいは Selangan batu laut 〈海のスランガンバトゥ〉→ スランガンバトゥラウト(Shorea falciferoides Foxw. subsp. glaucescens (Meijer) P.S.Ashton)
- Selangan batu kumus → クムス(Shorea laevis Ridl.)
- Selangan batu merah 〈赤いスランガンバトゥ〉→ ギホ(Shorea guiso (Blanco) Blume)
- Selangan batu tembaga 〈銅のスランガンバトゥ〉→ スランガンバトゥテンバーガ(Shorea exelliptica Meijer)
- Selangan batu terendak 〈笠のスランガンバトゥ〉→ テンカワンアエル(Shorea seminis (de Vriese) Slooten)