セバシン酸ジブチル
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セバシン酸ジブチル[1] | |
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デカン二酸ジブチル Dibutyl decanedioate | |
別称 セバシン酸ジブチル dibutyl sebacate | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 109-43-3 |
PubChem | 7986 |
ChemSpider | 7697 |
UNII | 4W5IH7FLNY |
EC番号 | 203-672-5 |
ChEMBL | CHEMBL2106225 |
RTECS番号 | VS1150000 |
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特性 | |
化学式 | C18H34O4 |
モル質量 | 314.46 g mol−1 |
外観 | 無色液体 |
密度 | 0.9405 g/cm3 at 15 °C |
融点 |
-10 °C, 263 K, 14 °F |
沸点 |
344.5 °C, 618 K, 652 °F |
水への溶解度 | 0.04 g/L |
溶解度 | ジエチルエーテルおよび四塩化炭素に可溶 |
構造 | |
双極子モーメント | 2.48 D |
熱化学 | |
標準定圧モル比熱, Cp |
1.968 J·g−1·K−1 |
危険性 | |
GHSピクトグラム | |
GHSシグナルワード | 警告(WARNING) |
Hフレーズ | H315, H319, H335 |
Pフレーズ | P261, P264, P271, P280, P302+352, P304+340, P305+351+338, P312, P321, P332+313, P337+313, P362, P403+233, P405 |
引火点 | 178 °C (352 °F; 451 K) |
発火点 | 365 °C (689 °F; 638 K) |
爆発限界 | >0.4% |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
セバシン酸ジブチル(Dibutyl sebacate、DBS)は、セバシン酸のジブチルエステルである。主な用途はプラスチックの可塑剤であり、酢酸酪酸セルロースや酢酸プロピオン酸セルロース、エチルセルロース、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、あるいは多くの合成ゴム(特にニトリルゴムおよびクロロプレンゴム)またはその他のプラスチックに添加される。食品包装業界で使用されるプラスチックフィルムの他、医療機器や錠剤あるいはフィルムコート剤といった医薬品用途にも使用される[2]。シェービングローションの潤滑剤の他、ノンアルコール飲料やアイスクリーム、キャンディ、焼き菓子などの香料として食品添加物の用途もある。さまざまなプラスチック材料に使用でき、低温で特性に優れ、耐油性も良好である。商品名としてはモーフレックス(Morflex)、コダフレックス(Kodaflex)、ポリサイザー(polycizer)、プロヴィプラスト1944(Proviplast 1944)、PX404などがある。この他、魚雷用推進剤のオットー燃料IIに減感剤として添加されている。
参考文献
[編集]- ^ Lide, David R. (1998). Handbook of Chemistry and Physics (87 ed.). Boca Raton, Florida: CRC Press. pp. 3–162, 15–18. ISBN 0-8493-0594-2
- ^ chemicalland21.com Dibutyl Sebacate Archived 2010-01-30 at the Wayback Machine.